CSI : NY8
(CSI:ニューヨーク / シーズン8)

制作総指揮/ジェリー・ブラッカイマー

http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny8/





October 21, 2011
第5話 コートに描く夢 Air Apparent

脚本/Aaron Rahsaan Thomas
監督/Anthony Hemingway
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アマチュアバスケットの聖地・ニューヨークシティで、
ドッツ vs ザ・ライザーズの試合が行われる。ライリー・フレ
ージャー
はポイントガードとして最高の逸材。
そんな試合が有る中、囚人房では兄のハンクは密かに手に入れ
たラジオで試合の様子を聞いていた。
ザ・ライザーズのジャマール・ホワイトが決めたかと思えば、
ドッツもヘミングウェイとライリーのコンビで上手いこと得点
を重ねていく。しかし不利な状況のライリー。ギャヴィンコーチ
はアマチュアバスケ史上最高のコーチだと言われる中、ライリー
がブザービートを決めて見事勝利をする。

刑務所から出所するハンク・フレージャーを迎えに行く弟の
ライリー。ドラッグはもう辞めたことを語る。ラジオでゲームを
聞いていた事を告げ、刑務所での希望はラジオで試合を聞く
ことと、彼女・アンジェラ・ケリーと逢うことだったという。
しかしそのアンジェラはハンクが出所して3週後自宅アパート
で刺殺されて発見される。被害者が死ぬ間際に書いたと思われ
血文字の"ハンク"が残されているのを目にする。

ディナーの前に祈りを支えるライリーと母・リンダ
そんな中、兄のハンクも合流する。
ドンはハンクの元にやってくると、アンジェラ殺害容疑で逮捕
していく。

取調室でドンはハンクに対して、恋人を殺害した後家族と
夕食を取れるものなのかと問う。彼女はドアに自分の血で
ハンクの名前を書いていたのだという。ハンクはそんなことを
するハズはないとして俺はアンジェラを愛していたのだという。
ドンはアパートに押し入った形跡がなく寝室にはコカインが
ぶちまけて有った事を告げ、3週間前に出所してまたコカインに
手を出し、恋人に愛想を付かれたことで刺し殺したのではないか
と仮説を話す。俺にはアリバイがあると告げ、クラックハウス
でハイになっていたのだという。そんな事法廷で通じると
思うのかと問うと、証言者は歯抜けのウィリーとボケナスの
プーキーでも呼ぶのかと問い陪審員はそれを信用するのかと
問う。ハンクは隠さずに話すので、先ずは弟と話をさせて欲しい
と告げる。

シドとホークスは遺体を調べていた。
被害者の体には10カ所刺されていること。凶器は台所に有った
包丁だろうこと。傷は被害者の体の右側に集中しており、
防御創もついていたとのこと。しかし背中から刺された傷だけ
は中央に刺されているという。

更に検死の結果、

1) 犯人のものだと思われる上皮を爪の間に残している。
2) 反射素材でラミネートされたプラスチック片が刺さっている。
3) 刺し傷のウチ3カ所は刃物のツバがついているが他7つには
ついていないこと。深い傷にはツバの跡がついていないのだという。

一方リンジーは現場に残されている血痕を調べていた。

ライリーの元にハンクがやってくる。ライリーに対してハンク
は無実を訴え、アンジェラを愛していた事を語るが、ライリーは
ハンクに対して幼少期に交わした約束の書かれた紙を捨てていく。
そこには兄弟で交わしたものでライリーはプロのバスケ選手になる
まで誰にも惑わされないというものだった。二人の署名がして有り
7才の時のものだった。ライリーによると4才の頃から兄に憧れて
いて、高校時代は最高の選手だったこと。しかしアキレス腱を
きって大学からの勧誘がなくなったことでドラッグにハマって
しまったのだという。それでもアンジェラは兄をずっと支えて
きた事を告げると、依存症はとても厄介な物だろうとドンやマック
は語る。

そんな中マックはドンに対して、妹のサマンサはどうしているの
かと問うと時々は逢っているのかと尋ねる。

ジョーはシドの元に行き。
背骨の刺し傷に関して、第三・第四頸椎間に刺されていて、
脊髄の左側部分が切除されていること。
恐らくその一撃で左半身はマヒしていたハズだという。
被害者は左の人差し指で血文字を書いているが、当時左手が
動くはずがないというものだった。

またホークスはブタを使って刺し傷の実験をしていた。
マックがやってくるとホークスは実験の成果を発表する。
偽装工作の証拠だとし、現場から一本の包丁が無くなっている
が、軟組織を見る限り、刃物のツバがついていない傷について
調べていたが、ゆっくり刺すとツバの跡がつかないのだという。
つまり最初の三カ所は普通に刺したが、残りの7カ所は死後に
ゆっくりさした傷だろうとのことだった。衝動的だということを
見せかけようとしたのだという。

ジョーは現場で破かれていた手紙の一枚の復元作業を行う。
血痕を調べていたリンジーは現場の滴下血痕で面白い血痕が
一つあった事を語る。血の上に血が落ちたというもので二つの
型が取れたが、一つは被害者だがもう一つはハンクのものでは
なかったというものだった。
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アパートの一室で女性・アンジェラー・ケリーが刺殺されて
発見される。彼女の体には10カ所の刺し傷が有り、彼女の
恋人だったハンクは最近出所したばかりのジャンキーだと判明。
寝室にこぼれ落ちていたコカインの形跡から、妻にドラッグを
止められたことをきっかけに禁断症状から見境無く彼女を刺した
のではないかと言われるが・・・

CSIとしての本来の軌道を取り戻した感じのエピソードで、遊び
心が少なく、ラボでのネタ自体は相当少なかった。
前回降格処分を受けて入れたダニーがまたラボに戻って来ていた
けど、そんなに簡単に部署の異動ができたりするものなのだ
ろうか。

今回の依存症の兄弟の話を通して抽出されたのは、フラックの
妹のサマンサの存在だった。
マックから時々は逢っているのかと問われ、心配して様子を見に
行くフラックの姿。そんなフラックの行動に対してサマンサが
もの凄く的確に、「殺人事件で兄弟絡みのヤクか酒の依存症絡み
の事件に接して、そういえばアイツと話をしていないなと思ったか?」
と問われ、思いっきり見透かされていたけど、フラックは案外
単純な性格をしていると思いつつ、実際にはサマンサの人を見る目
というのを強調していたのかも。
サマンサはその発言はジョークであり、「断酒会に於ける12のステッ
プの一つだ」としていたけどね。
「教会のネズミみたいにシラフよ」というところがまた微妙なもの
の例えだけど、一日中「ヤング・アンド・レストレス」を見る
日々よと語る彼女に刑事だと見られないとしていたけど、
フラックがソープオペラなど見ても多分なんの面白味も感じ無い
と思うと思ったのは気のせいか。

「NYPDだ!」。
「そんなに強くドアを叩くのは辞めてよ、彼が怖がって逃げるで
しょ」。フラックも相当興奮していたけど、和解した暁には
優しいノックになったと語っていた。
ようやくフラックの髪型に触れてくれる人も出たし。

夢破れた人が酒やドラッグに溺れてしまうという気持ちは、
フラックならば一番理解出来たのかも。また突然愛するものを
奪われる人の気持ちということは、マックならばよく分かる
ところなので、今回のエピソードはまさに、マックとドンの
家庭の事情を反映した感じのエピソードだったのかも。
「夢を諦める姿を見たくない」というフラックの気持ちは分かる
けど、確かにサマンサの言うとおり、サマンサの為の言葉だけ
でなく、彼自身の為の言葉だったような感じはする。

立ち直る過程に於いて辛い事は多数あるけど、殺人という絶望的
状況に落ちる前に助けることが出来たということは、良かったと
思う。

ドラマとしては金銭絡みのエピソードだった。
バスケのコーチが巨額の富を得ようとして教え子であるライリー
を誘致された大学に送り込もうとする。ハンクはなんでカンザス
の大学に拘っていたのかな。自分の理想を押しつけたのか、それ
とも強い大学があるんですかね。ニューヨークからは随分と離れて
しまうことになるけど、それでも良いのか。

殺害の動機が分からず難航した案件だったけど、血痕だったり、
刺した傷が偽装であること。被害者が当時左半身不随になって
いたという状況から、自分でダイイングメッセージをかける状況
になかったということから、犯行を裏付けていった。

ブタを相手に刺し傷を実証実験をする辺りは、「BONES」とか
「CSI:科学捜査班」で見かけた光景かも。

アダムが突然変異したように「どーも」の変形「ドーヨ」のトーン
が異様に高かったというのも驚く。
被害者に付着していたリストバンドからワインドットスポーツ
という所が開発しているアスリート用のリストバンドの限定品で
あることを見抜いていた。

最後は兄弟でバスケをする姿。
フラックとサマンサもフラックが口利きで、NYPDの広報の仕事を
見つけてきてくれた。

サマンサ・フラック
(ドンの妹、ジャーナリストの夢、アルコール中毒、前科有り)

Season 5, Episode 1
Season 5, Episode 7
Season 8, Episode 5 <-今回ココ
Season 9, Episode 5



・The WhoのBaba O'Riley


マック・テイラー (Gary Sinise) NY市警CSI:主任
ダニー・メッサー (Carmine Giovinazzo) CSI、下町育ち
シェルドン・ホークス (Hill Harper) 検死局
ドン・フラック (Eddie Cahill) 殺人課
ジョー・ダンヴィル (Sela Ward) CSI、バージニアから転属
リンジー・モンロー・メッサー (Anna Belknap) CSI、S2#3から
シド・ハマーバック (Robert Joy) 検視官、S2#5から
アダム・ロス (A.J. Buckley) CSIラボ研究員、S2#8から
--- (Julie McKinnon) A / V Lab Tech

ライリー・フレジャー (Robbie Amell) 高校生、弟、バスケポイントガード
ハンク・フレイジャー (Justin Bruening) 兄、アキレス腱、コカイン中毒
リンダ・フレイジャー (Bonnie Burroughs) 母
--- (Kodi Baker) Lavin #43
--- (Annie Boon) Superfan
アンジェラ・ケリー (Christie Burson) 理容師、ハンクの彼女
ニック・ブロント (Jarod Einsohn) 麻薬の元売人、理容師
ドワイト・ギャビン (Scott Lowell) コーチ
--- (Matt Medrano) Prison Guard
サマンサ・フラック (Kathleen Munroe) ドンの妹、刑事の家庭に生まれ・
--- (Naomi Peters) Barber Shop Hostage
--- (Brandon Slagle) News Cameraman



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