CSI : NY8
(CSI:ニューヨーク / シーズン8)

制作総指揮/ジェリー・ブラッカイマー

http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny8/





September 23, 2011
第10話 消された関係 Clean Sweep

脚本/Adam Targum
監督/David Von Ancken
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ケージファイティングのヘビー級の3回戦。
対戦者は王者のデレク・ペトロフライアン・リチャーズ
(25才)だった。ライアンが勝利するが、ペトロフはレフリー
が不自然に仲裁した後の反則的な勝利だとして試合後に不満を
訴える。

高架下で焼死体が発見される。
ドンはマックが到着すると、被害者はライアンであり、運転免許
から判断したものだった。目撃者は居なかったが、夕べは霧が
かっていたので気が付かれなかったのだろうとのこと。普通
焼死体といえども全身が燃えることはあり得ないが、この遺体
燃焼加速剤を使用して全てを焼き尽くしているのだという。

ホークスとシドは現場の写真を撮影し、遺体付近から証拠を
採取していく。ホークスは焼死体に残る臭いからシドに対して
ガソリンが使用されたのではないかという。しかしガソリン
と言えども燃え続けることは可能なのか。シドはウィックエフェ
クト状態で、ロウソクの原理のように衣服が芯の役割りを果たし
て人体の脂肪がロウの変わりになったのだろうという。

ドンによるとライアンは格闘家で夕べは最強の敵・ペトロフを
打ち破ったのだという。マックはこれだけ遺体が燃焼され尽くして
いると死因を特定するのはかなり難航するだろうとのこと。

そんな中現場には金髪の女性・ジェニファー・ウォルシュ
現れる。マックに対してお願いがあるという女性は、片手に
フレンチローストのブラックとブルーベリーのスコーンを持って
きた事を告げ、あなたの好みでしょという。しかし私はコーヒー
は一年前に辞めているし、ブルーベリーにはアレルギーだと語る。
フラックは悪ふざけが過ぎるというジェニファー。
自分はフリーの雑誌記者だとすると、取材ならば広報を通して
欲しいという。私は規則は嫌いだという彼女は5分で良いので
話を聞いて欲しいという。記事のテーマは何なのかと問うと、
「警官の不祥事もみ消しなどに見られる、NYPDの身内に甘い体質
について」だという。公式的見解は語れないとすると、個人的
なもので良いのだという。テイラーの規則厳守は案外見かけ倒し
だという一部の人も居るのだとと告げ、これまでにも上司の命令に
従わずに行動していることを耳にしているという。貴方の弁明
が聞きたいという彼女に、私は職務の遂行に全力を尽くして部下
にも同じことを期待しているだけだという。

シドの元にマックがやってくる。
頭蓋骨の表面にひびが入っていること。裂け目は火が燃える
前からあるものだという。こんな傷ならば病院にいくべきレベル
のものだという。そんな中ホークスがやってくると、シドが発見
した体内の金属片は調べた結果、鉛とアンチモンの合金だという。
銃弾を首の根元に撃たれそれが溶けたのだろうという。
頭を殴られ、銃で撃たれて火を付けられたということなのか。

ライアンの妻・リサから話を聞くジョー。
試合は普段見に行かないのだという。昨日は試合後に電話があり、
夕食を買ってくると言っていたこと。しかしそのまま帰宅しなかっ
たという。
ライアンはファンのことをとても愛していた事を告げる。危害を
加えそうな人は居たのかと問うとコロラド主人を狙う粘着性の
ストーカーがいたという。
警察にも知らせたがまるで見つからず、二年以上大変な思いをして
来たのだという。ライアンが引っ越ししようとしたことで、この
一年は気配が消えていたとし、悪夢は終わったかと思ったのだと
いう。しかし赤ちゃんが出来たとして、またストーカーが出てきた
のかも知れないと告げる。

リサから借りたライアンのDNAと現場の血痕のDNAが一致したこと
が判明する。
またストーカー事件について調べると、コロラド警察にも資料
が有り、見た結果、殺してやると脅されたり、留守宅に忍び込んで
キッチンに犬の糞で作ったケーキが置かれていたことがあるの
だという。結局警察は尻尾を掴めなかったとのことだった。
リンジーはライアンのパソコンを調べると、先週から何十通も
脅迫メールが届いているという。最後に送られてきたのは
12時間前のもので、そこには「勝利に酔うが良い、明日の朝には
お前は死んでいる」と書かれて、昨日の試合の写真が添付されて
いるとのことだった。

アダムがマスコミたちから当時の試合の写真を集めて3Dで現場
を再現していく。
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高架橋下で焼死体として発見された遺体は損傷が激しく、
一見するとなかなか遺体の身元の判別が難しかった。
遺体の回りにある痕跡(免許証・血痕)から、被害者は格闘家で
最近勢いのあるライアン・リチャーズだと分かる。
頭蓋骨のヒビ、首の根元から発見された銃弾の跡から、
死因ではないかと疑っていくが・・・

事件そのものよりも、マックの元に近づく女性・ジェニファー
が気になる存在として現れた感じ。
この女性の近づいた意図はマック自身に気があるのか、それとも
彼女が語る様にジャーナリストとして、「NYPDの身内に甘い隠蔽
体質」を暴くが為に近づいているのか分からないところが有る
点だ。
フラックが手引きしていることからも、それなりに信用出来る
人物なのかなと思うけど、フラックはマックがようやく過去から
脱し始めた事を知って、友人心から、彼女を紹介しようとした
のかなとも思うのだけど、彼女の出演が今回限りだということ
でちょっと残念である。

ただ今回のエピは、汚いマネをして勝利する格闘家の存在を
見る限りでは、ジェニファーの存在が怪しく見えたのも確か
だった。

マックがジェニファーに遭っているところをリンジーによって
見られて、あのチャーミングな人は誰なのか?と問われたり、
無理に引き合わせようとするフラックから事情を聞いた
ジョーとマックのやりとりの中で、フラックの行きすぎた行動
に対して「ったく、あいつは死刑だな」と語る姿は印象的だった。

ドラマでは全ての痕跡を消したつもりだったが、骨から色々と
その人となりの人生が分かるというものを感じさせるものだった。

骨折痕からボルトが発見されて、そこから人物を特定したり、
遺体の本当の身元は、体内に残されていた傷跡、銃弾の跡から
アフガニスタンで負傷し退役兵として重度のPTSDを患っていた
チャーリーであることが判明する。

シャツからアスベストが検出され、そこから1979年以前の建築物・
事件現場を特定していくという流れもニューヨークではありがち
なエピだったし、捨てられた食べ物の中からDNAを検出して
人物を特定していくというのもシーズン8ではよく見られる光景
だった。ピーナツをゆでて食べるという南部の習慣を見抜いた
リンジーのお手柄だったし、アダムは相変わらず写真を拾い集めて
現場の3Dを制作するところなど、最早言うまでもないくらい優秀
なスタッフたちのお陰だと思う。

結局このライアンという男は良い人なのか悪い人なのか。
ストーカーの男が過去に怪我させられて体をこわされたという
主張に対して、冒頭で行われた格闘技の対決に於いても同様の
ものが有ったのでやはり事実だったりするのかな。

・The WhoのBaba O'Riley

・Black Veil BridesのThe Legacy


マック・テイラー (Gary Sinise) NY市警CSI:主任
ダニー・メッサー (Carmine Giovinazzo) CSI、下町育ち
シェルドン・ホークス (Hill Harper) 検死局
ドン・フラック (Eddie Cahill) 殺人課
ジョー・ダンヴィル (Sela Ward) CSI、バージニアから転属
リンジー・モンロー・メッサー (Anna Belknap) CSI、S2#3から
シド・ハマーバック (Robert Joy) 検視官、S2#5から
アダム・ロス (A.J. Buckley) CSIラボ研究員、S2#8から
--- (Julie McKinnon) A / V Lab Tech

リサ・リチャーズ (Laura Breckenridge) ライアンの妻
チャーリー・ハント (Jesse Chevy) 海軍の一等兵
マーティ・ボッシュ (David Gallagher) 21才の誕生日で泥酔
ライアン・リチャーズ (Alex Nesic) 25才、格闘家
--- (Sexton Newby) Physical Trainer
デレク・ペトロフ (Tito Ortiz) 格闘家
アーロン・コリンズ (Travis Schuldt) ライアナの同級生、ストーカー
ジェニファー・ウォルシュ (Vinessa Shaw) フリーの雑誌記者
--- (Joshua McCabe) Cage Fight Fan



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