CSI : NY8
(CSI:ニューヨーク / シーズン8)

制作総指揮/ジェリー・ブラッカイマー

http://www.tv-tokyo.co.jp/csi-ny8/





February 3, 2012
第12話 ブルックリンに死す Brooklyn Til I Die

脚本/Aaron Rahsaan Thomas
監督/Eric Laneuville
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カジノの酒を飲みながら勝負をする若者と貫禄のある男性。
「ビンゴだ」というボリス・ベトゥノフに対して、"ミネソタ・
ファッツ"
は、これはバカラだからビンゴとは言わないという。
バンカー対プレイヤーの勝負だが、プレイヤーが大勝すると
ボリスはそのまま勝ち逃げしようとする。ファッツは俺を誰
だか知っているのか?と問うと、銃を取り出し、勝負を下りる
ことは許さないとまでの圧力をかけてくる。しかしボリスは
大量のチップを手にすると、今日は俺が酒を奢るとして、
チップを店内にばらまくとその混乱に乗じて赤いドレスの
女性・ナターシャと共に裏口から逃げていく。外で二人は興奮
しキスする中、二人の男がボリスとナターシャの前に立ちふさ
がる。きりがないなと呟くと、ナターシャは銃を取り出し
男たちを撃とうとするが・・・

遺体が発見される。
被害者は白人女性20才半ばから後半だという。腹部に一発撃た
れており、ジュエリーや現金、カードは全て奪われていると
フラックはマックに報告する。彼女はFBIの身分証を手にして
いたが、ナターシャ・ファタールという偽造の身分証だと知り、
アニメ「空飛ぶロッキー君」の捜査官リストに当たったが、
彼女の名前は掲載されていないという。彼女が手にしていた
38口径の銃も本物ではなく、スターターピストルだと分かる。
偽のID、偽の銃・・・しかし殺しは本物だという。

ジョーは被害者が所持している口紅を調べると、リップスティ
ックカメラとなっている事を知る。また男性用の靴を調べる
と血痕が付着していた。そして血を踏んだであろう足跡が
多数見つかる。ゴミ箱にはもう一人の被害者のものだと思われる
ボリス・ベトゥノフと書かれた偽のFBI捜査官のIDが見つかる。
犯人はナターシャだけを殺害したのか。

シドはモルグで遺体から銃弾を取り出す。
ホークスがやってくると、シドはファタールはフランス語で
致命的という意味だと告げ、皮肉だと語る。ドレスには歯の欠片
が付着していた事と、土が付着していること。被害者の歯では
ないことは確かだという。9mm弾を摘出したとして、ホークスに
手渡す。シドは前と後ろのどちらに拘るかとホークスに問う。
つまりつま先かかかとかという意味だとし、外見は手入れが
行き届いているのに、つま先はオレンジ色で薬品によるヤケド痕
が有り、かかとは裸足で走ったであろう擦り傷があるという。
皮膚サンプルを採って置いたと。

ダニーは服や靴を調べる。
リンジーは口紅を調べる。

ダニーは靴の血痕と靴底に何らかの物質が付着しているのを見つける。
リンジーは口紅はカメラになっていた写真が撮影されていた。

マックの元に友達をリクエストして来た女性からメールが届く。
クリスティーン・ホイットニーからのメールで、"久しぶりね"
というものだった。マックは返信しようかどうか悩むが結局
返信しかけて削除する。

男物の靴に付着していた血痕はナターシャのもので、靴の持ち主
が犯人に連れ去られたボリスのものだろうとのこと。リップステ
ィックカメラには"ミネソタ・ファッツ"野郎が写っていた為に
どう関係しているのかとダニーはリンジーとホークスに聞く。
二人はギャンブル絡みで狙われたのかも知れないというリンジー
は現在顔認識中だという。リンジーはダニーとホークスの事を
「女刑事キャグニー&レイシー」と呼び、何か分かったことは
有るのかと問う。GCMSによると、ナターシャのつま先の化学物質
はジヒドロキシアセトンであり、人工的に日焼けを起こす物
だという。靴底にはビーフ、カレー粉、トマトソースが付着し
ていたことからオックステールスープだろうという。
現場から半径5ブロック内を調べると、日焼けサロンとジャマイカ
料理店があるという。

マックとフラックはその路地を調べに行く。
すると路地には被害者が身につけていた赤いスパンコールが落
ちていることが分かる。ドアから出る際にはさまって落ちた
のだろうという。

室内に入ると、賭博場になっていた。
ミソネタファッツは相変わらず、「この俺を誰だか分かっている
のか?俺に命令出来るものなどいない」という。しかしマックは
そんな彼を逮捕すると、俺は役者だとし、ロニー・トゥッツ
いう名のタクシー運転手だという。殺人事件についても知らない
し、ここに居る人たちはみんな役を演じているだけで、ゴーゲーム
をしているのだという。一種の宝探しゲームで二人でチームを作り
12のミッションを達成していくゲームで一番最初に到着した
ものが処理するというものだった。ここはそのミッションの
3つ目であり、プレイヤーの本名は知らないのだという。みんな
ここではプレイヤーはFBI捜査官になっていた事を知る。
今週のゲームのコードネームは「ブルックリンに死すとも」
った事を利く。ここでは秘密の賭博場という設定で、マフィア
のボスから写真を隠し撮りするというミッションだったことを聞く。
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カジノから出たカップルのウチ、赤いドレスの女性・ナターシャ
は殺害され、男性側のボリスは誘拐されてしまう。ボリスこと
プレストン・セヴィルの父親はヘッドファンドの帝王であり、
誘拐した犯人はセヴィルに電話し、身代金として400万ドルを
要求する。送られてきた切断された指には、家宝の指輪をした
セヴィルのものだと判明し、被害者が所持していたカメラから、
カジノを特定して、マフィアの存在を疑うが、実はマフィアだと
思っていた人物を含め、この店にいるものたちはみんな雇われた
役者であり、これは"ゴーゲーム"と呼ばれる宝探しゲームなの
だと判明する。

事件の背景にある不和となっている親子関係というのが抽出
されるようなエピソード。前回のエピソードに於いては
夫婦関係がそれに該当し、娘に波及していくものが有ったけど、
今回は父と息子の関係性というものが事件を通して浮かび上がって
くるものが有った。
そんな子供によって巻き込まれてしまう彼氏・彼女というのが
またなんとも言えない迷惑なものという感じもする。

ニセモノのFBIを演じたことやニセモノの銃を持っていたことで
被害が発生してしまうという辺りは如何にもアメリカっぽい
事件だった。

息子の命よりも金を守ることが信念だとする父親の非情さを感じる
ところだったけど、金持ち故の孤独さなり、敵対するものから
守る為の意固地なまでの自衛的信念というものが有ったのかも。

本物のFBI捜査官が出てきた時には、「君犯人じゃないよね?」
と思わず疑ってしまったけど、誘拐事件に於ける24時間は
NYPDの管轄でそれ以降はFBIに託されるという流れがあるんだな
と改めて思わされた。

宝探しネタというと、S8-6のハロウィンに於ける大学生たちの
入会儀式のエピソードを思い起こさせるものがあるな。
マックたちがその足取りを探していく過程はまさに宝探しその
ものだよね。

殺人を犯した二人の兄弟は母親のことを恐れていた。
恋人を殺害された息子もまた父親との関係に於いては上手く
行っていないことも有る。

日本の奇抜な商売と言えば、使用済みの下着などが売っている
ところに有るけど、アメリカでは死体・犯罪者マニアがいて、
そういうものがトレーディングカードとなっていたり、連続犯
グッズがマニア層に需要があるというところなのかも。
アブラカタブラというふざけたような店名で売られていたけど
顧客の一人は4人の子持ち主婦というのだから凄い物があったね。

そういえばマックのSNSのプロフィールの件。
早速友達申請が有り、クリスティン・ホイットニーという
人物からのものだった。マックの相棒だったスタンの妹で、
近づいて来た意図は気になるところがあるけど、マックが911の
追悼の壁に尽力をつくした記事を見て連絡してきたようだ。
このキャラクターはファイナルシーズンにも登場しているので
何らかの関係に発展するのかな。気になるのは、このクリスティン
というキャラクターは「CSI:科学捜査班13」の13話にも登場
しているということだ。大抵は同じ俳優さんも別名で登場
していることが有るけど、科学捜査班でも同じ名前でクレジット
されている。


・The WhoのBaba O'Riley

・Mind Eraser by The Black Keys
・You Rascal You by Hanni El Khatib
・Set Your Arms Down by Warpaint
・(I Love You) For Sentimental Reasons by Nat "King" Cole
・New Colony by Tying Tiffany


マック・テイラー (Gary Sinise) NY市警CSI:主任
ダニー・メッサー (Carmine Giovinazzo) CSI、下町育ち、巡査部長へ
シェルドン・ホークス (Hill Harper) 検死局
ドン・フラック (Eddie Cahill) 殺人課
ジョー・ダンヴィル (Sela Ward) CSI、バージニアから転属
リンジー・モンロー・メッサー (Anna Belknap) CSI、S2#3から
シド・ハマーバック (Robert Joy) 検視官、S2#5から
アダム・ロス (A.J. Buckley) CSIラボ研究員、S2#8から

クリスティン・ウィットニー (Megan Dodds) マックの元相棒の妹
スタン・ウィットニー (Jaret Sacrey) マックの相棒
プレストン・セヴィルSr. (Richard Portnow) ベッジファンドの帝王
プレストン・セヴィルJr. (Ben Bledsoe) 息子、"ボリス"
ケリー・ローズ (Frances Shaw)
ジェイク・ウィリアムズ (Gene Farber) 兄、
ロニー・トゥッチ (Jerry Kernion) "ミネソタ・ファッツ"、タクシー運転手
ジェラルド・ブランソン (Patrick St. Esprit) FBI捜査官
ミシェル・ルイス / ナターシャ・ファタール (Jamie Hill) 被害者
--- (Wayne King) FBI Agent
Croupier / レイ・ネルソン (James Ellis Lane)
--- (James Logan) Thin Man
ジョージ・ウィリアムズ (Matt McKane) 弟



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