ダウントン・アビー 〜貴族とメイドと相続人〜
Downton Abbey

http://www9.nhk.or.jp/kaigai/downton/





17 October 2010
第6話 通い合う想い

監督/Brian Percival 脚本/Julian Fellowes
--------------------------------------------------------
メアリーはロンドンで純潔ではないとして噂が流れる。
アンナはベイツに思いを告白するもベイツはどうしてもつきあ
えない事を語る。
マシューはメアリーと互いに気持ちを通わせ始めたかに思えた
が、メアリーはストラランを巡り妹のイーディスとのライバル
心からマシューとすれ違いを起こしてしまう

リポンでは補欠選挙演説が行われていた。
候補者の一人は昨年の6月、エミリー・デイビソンが王室の馬に
身を逃げて命を落とした事を語る。1914年5月、1914年の夏、
女性の希望は打ち砕かれるのか?と問い、これは歴史的補欠選挙
である事を語る。男女平等への長い道のりだと告げると、それ
を傍聴している女性たちは、女に権利をくれるならば女に喋ら
せろとヤジる。この国の女性は現体制で虐げられていること
を告げる候補者。そんな選挙演説を興味深く見ていたシビル。
運転手のブランソンイザベルはそろそろ帰宅しようことを
告げ引き際を心得るべきだと訴える。イザベルはもしもシビル
に何かあればブランソンが首になるのだという。

帰りの道中でブランソンとシビルは政治について語り会う。
女性も投票権を持つこと。政治家は変化を嫌うものだが、
もしも自分が政権に握れば女性に投票権を与えて、母国を開放
させ、貴族と貧民の間にある溝を埋めるという。しかしブラン
ソンはすぐにシビルの家が貴族であることに気が付き行きすぎた
発言だったとする。ロバートは支配階級の代表だがとても
良い方だという。

一方相変わらずダウントンではパットモアがデイジーに対して
大声を上げていた。ヒューズとカーソンもそれを知りつつ、
恐らく不安なのだろうという。クラークソン医師によると
パットモアは白内障で治療法はあるが確実なものではないと
いう。そんな中カーソンはある手紙を手にして、それ以外に
心配をしている姿が有った。

シビルが帰宅したということが使用人達にも伝わる。
政治演説なんて聴くのは無駄だというオブライエン。
トーマスは女性の権利は無視するのかと問うと、それを聞いた
ベイツはお前こそ人の所有権は無視しているのだろうと語る。

一方ヒューズはカーソンの元にいくと、支度の鐘を鳴らすの
を忘れていることを指摘し、カーソンらしくない事を語る。

ロバートはベイツと共に自由党大会のことについて話合って
いた。保守党候補が返り咲いたら街も大騒ぎになるだろうという
ロバート。ブランソンも自由党も苦戦しているといっていたと
語る。ロバートはベイツの会話の内容からブランソンが誰か複数
人と選挙演説を聞きに行ったことを知り、それは誰なのかと追求
される。ベイツは言えないと断るがロバートに問い詰められ、
シビルである事を語る。既にご存じかと思っていたという。

朝食の際の話題はシビルが選挙演説に無断で行ったことに対する
言及だった。何故断りもせずにいったのかとし、ブランソン
の影響だろうという。おもしろ半分でアイルランドの過激派を
雇ったが今では後悔しているというロバート。
しかしコーラは私がブランソンに頼んだ事を告げ、万が一の時
に何かあればと思ったからだという。シビルは投票の勧誘の
手伝いをしたいという。
ロバートは否定するがメアリーはシビルに助け船を出し、シビル
にも意見を持つ権利があるハズだという。しかしバイオレットは
女性は結婚するまで意見はもてない事を告げ、結婚したら夫の
意見に従うのだという。そんな考えは古いとし、反対されると
思ったので黙っていったのだというシビル。シビルに対して
社交界デビューはしないのかと問うと、暴動で逮捕された翌月
に両陛下に顔向けなど出来ないというバイオレット。逮捕も
暴動も起きていないとするが、ロバートは二度とそんな場所には
いかせないと語る。

一方ベイツとアンナは話をしていた。
先日はアンナのおかげで泥棒扱いされず助かったこと。
トーマスはワイン泥棒の件で私に見られたのはバラされると
思っているのだろう事を語る。アンナは話して首にしてもら
った方がいいのではないかとするが、ベイツは私のせいで人を
首にしたくないと語る。

カーソンはコーラの元に行くと、友人から手紙が来た事を語る。
フリントシャー侯爵の従者からのもので、侯爵は現在外務省で
大臣をしているという。奥さんのスーザンは夫の従姉妹で有り
侯爵はオスマン帝国の大使と付き合いがあるという。
カーソンはその大使がメアリーとの件で亡くなったことに関して
不埒な噂を耳にしたという内容が書かれているのだという。
カーソンは否定する手紙の返信を出すかと問うが、噂を否定する
と寧ろ広まることが有るという。
--------------------------------------------------------

使用人たちの動き

トーマスがワインを盗んでいることに関して、その事実を掴んで
いたベイツだが、何故か自分からはその事実を話そうとはしない
姿。当初単に波風を立てたくないだけかと思っていたけど、
実際にはベイツがこれまでに歩んできた人生とその経歴に
あるようだ。

トーマスとオブライエン、そしてトーマスのことに仄かに
憧れに近いものを持っているデイジーを唆して、先手必勝と
ばかりにトーマスたちはベイツがワイン倉の鍵を弄っていた
であろうことをカーソンに吹き込んでいく。

カーソンといえばベイツに漫才の件(笑)で貸しもあるし、
これまで働く中で信頼関係が生まれており、その流れが
意外にも確固としたものとして存在している。
ここまで素行の悪いオブライエンとかトーマスを何故
雇っているのかイマイチよく分からない。以前にカーソンは
メイドや下僕になりたい人など大勢いるとして一蹴する
していたシーンも有ったよね。まぁ如何にも悪そうなキャラ
が居なくなってしまうのは寂しいのでドラマ的にはいてもらわ
ないと困るのだけどね。

最終的には友人とは何か、家族とは何かということで、
嘘をつくことに罪悪感を覚えたデイジーの告白で再び形勢
は逆転したけど、デイジーの場合、他にも心に引っかかって
いる事が有るので難しいね。

結果的にベイツがトーマスを訴えられなかったのは、ベイツ
自身過去に盗みで捕まった前科があるということだった。
果たしてロバートはその件も含めて彼を雇っていたのかな。

そしてなんと言ってもパットモアが白内障だと判明。
現代と違って当時の白内障の手術はどうなのかな。

恋愛模様

メアリーとマシューの様子は気になっていたけど、徐々に
二人は互いを求め合ってきた感じ。先週一度のすれ違いを
経験したけど、それでも今回は互いに愛を感じて、そして
いきなり求婚にまで至った。
これでダメならイタリアに飛ばせというバイオレット。
イタリア人なら誰かもらってくれる人も居るだろうという
実質島流れ状態。

次女のイーディスはストトランで手をうつようだ。
イーディスは先週母親からも取り柄がないと言われる始末
だし、今週はロバートやコーラから老後の世話をしてもらう
かと投げやりな感じだった。

アンナとベイツも良い感じの関係になったのにキスしよう
とするところで変な音が有って結局未遂に終わってしまった。

三女のシビルはマシューに助けられて好意を寄せていたけど、
流石に眼中にはないという感じだったね。

政治的流れ

女性参政権の問題と、階級社会に関しての問題点が浮上して
くる。当然階級社会に於ける上位層は、この構図を壊したく
ないだろうし、それでも人口比率からすれば、下位層は
圧倒的に多いだろうし、選挙と成ればフリなのは必至だね。
シビルは女性参政権・女性の権利というのに興味を持って
いる。

ドラマでは舞台となるリポン選挙区では

・ジョセフ・ジェラルド・アンスティー (保守統一党)
・マーティン・ジェームズ・ディロン (社会党)
・トレバー・アンドリュー・モーガン (自由党)

が票を巡って争っている。


不透明な動き

第二下僕のウィリアムの母が心臓病だという事実。
患者としての守秘義務が確立されているところが凄いね。

オスマン帝国の流れ。
マシューは純潔ではないメアリーのことを受け入れるのか。
そして世間的にもメアリーのした事に対する噂に対して
どう受け止めていくのか。



・The Chamber Orchestra of LondonのDownton Abbey - The Suite


ロバート・クローリー (Hugh Bonneville) グランサム伯爵
シビル・クローリー (Jessica Brown Findlay) 三女
イーディス・クローリー (Laura Carmichael) 次女
メアリー・クローリー (Michelle Dockery) 長女
コーラ・クローリー (Elizabeth McGovern) 伯爵夫人
バイオレット・クローリー (Maggie Smith) ロバートの母
マシュー・クローリー (Dan Stevens) ロバートの遠縁
イザベル・クローリー (Penelope Wilton) マシューの母

Mr.カーソン (Jim Carter) 執事
ジョン・ベイツ (Brendan Coyle) 従者
サラ・オブライエン (Siobhan Finneran) 侍女
アンナ・スミス (Joanne Froggatt) メイド長

ウィリアム・メイソン (Thomas Howes) 第二下僕
デイジー・メイソン (Sophie McShera) メイド・新人
トーマス・バロウ (Rob James-Collier) 第一下僕
グウェン・ドーソン (Rose Leslie) メイド
Mrs.ヒューズ (Phyllis Logan) 家政婦長
Mrs.パットモア (Lesley Nicol) 料理長

ジョセフ・モルズリー (Kevin Doyle) マシューの従者
アンソニー・ストララン (Robert Bathurst) 伯爵
--- (Kate Bowes Renna) Heckler
--- (Greg Hobbs) Heckler
--- (Jamie de Courcey) Liberal Candidate
--- (Marcus Kelly) Thug
トム・ブランソン (Allen Leech) 運転手
--- (Gerard Mcdermott) High Sheriff



inserted by FC2 system