ダメージ DAMAGES

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/damages/

脚本/Willie Reale、Davey Holmes 監督/Guy Ferland

第8話 約束と裏切りと Blame the Victim

"結婚を取るのか、仕事を取るのか。今すぐ決めろ"
デビッドがエレンに対して宣告する。そして別れを切り出された。

パティ家は一年ぶりの朝食を満喫する。息子・マルコムが戻り
一時的な平和が訪れた。未だグレッグが見つからないことに
パティは焦っていた。パティは警察官も彼を見つけることが
出来ないだろうと踏んでいた。
原告団のピーターがパティの事務所を訪問。
ピーターによるとラリーに不審な点が有ると聞き、パティは
ラリーを踏まえた席で、現状が厳しいことを告げて和解に応じる
可能性を言及する。1億7500万ドルの最低ラインを被告側が
和解金として提示すればその可能性が有るという事を告げる。

一方原告団のリーダー・ラリーは洗車場をクビになってしまう。
金が必要な為にアーサーの元へといき、約束の金を払ってくれ
と頼む。アーサーに対して情報を流していたのを見返りに、
最初に提示した2倍の金を払うと口約束してくれたのである。
しかしアーサーは頑なにそれを拒み、裁判が終わらなければ
支払うことは出来ないことを再三告げる。

フロビシャーはラリーから1億7500万ドルの事を聞いていた。
弁護士のレイにその事を告げると、彼はすぐに原告団にスパイ
が居る事を察し、アーサーに二度と会わないよう忠告する。

レイはパティの元に会いに行く。オフレコの雑談という名目
だが、話しの主旨は和解の事についての事だった。
レイから1億7500万ドルという具体的な数字を提示されたことで
パティはラリーが相手と精通しているのを確信する。

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大変なことになっていますね。

前回はパティ一家の事情を描いて、この裁判と平行する形で
悩み多き現状を描いたけれど、今回はエレンの両親が人身事故
を起こして裁判の当事者になる話しが同時に描かれた。

ドラマとしてのメインは、原告団のリーダーのラリーに関する
話しだ。
今までこそこそとアーサーと密会していたけど、それがパティ
にバレてしまう。
パティがラリーの家に直接赴き、何をするかと思えば、もの
凄くドスの利いた声で脅し文句。この先100年、あなた達家族が
謝礼金に手を付けた形跡を見つければ刑務所行きよと。
抜け駆けはいけないけれど、このラリー家も不幸で可愛そうな
被害者である事を考えると早く訴訟問題が解決して欲しい
ですね。

エレンの両親が犯した事故の件は、予想以上に大変そうだ。
裁判に勝つことしか考えていない弁護士達に囲まれて、正直な
エレンパパは対応に苦慮する。人間としての良心とか弁護士に
は関係無いんだよね。今、日本のドラマ「ホカベン」でも全く
同様の問題で悩んでいるけど、アメリカの弁護士は訴訟大国
らしく、この辺の感覚と権利に関してとても敏感でシビアだと
思う。

エレンパパが起こした事故によって被害者は二度と仕事が
出来ないかも知れない。保険で下りる金額の上限は約20万ドル。
それに対して相手が要求してくるのは100万ドル以上。
金額だけが争いの争点になりそうだ。

でもドラマを見ていると現在の状況ではこの問題は解決した
事になっている。でもデビッド殺しの容疑で捕まっている
エレンの保釈金がまた大きいのが問題。

メインの流れとしては、今後グレッグが証人として使えないと
分かると、フロビシャーの追及に意欲的だった証券取引委員会
のメンバーが重要な事になってきそうだね。
果たしてこの裁判に勝機を見出すことが出来るのか。

グレン・クローズ (パティ・ヒューズ) 敏腕弁護士
ローズ・バーン (エレン・パーソンズ) 新米弁護士
テッド・ダンソン (アーサー・フロビシャー) 有名実業家
テイト・ドノヴァン (トム・シェイズ) ヒューズのナンバー2
ジェリコ・イヴァネク (レイ・フィスク) フロビシャーの弁護士
ノア・ビーン (デービッド・コナー) エレンの婚約者
アナスタシア・グリフィス (ケイティ・コナー) デービッドの姉

Tom Aldredge (ピートおじさん) 弁護士事務所
Philip Bosco (ホリス・ナイ) 他の弁護士事務所
Donnie Keshawarz (アンドリュー・ビダ) 弁護士事務所
Marlyne Afflack (フェリシア・マークアンド) 事務所員
Michael Nouri (フィル・グレイ) パティの現在の夫(再婚)
Victor Arnold (ラリー・ポプラー) 被害者代表
Peter Facinelli (グレゴリー・マリーナ) ケイティの彼
Miriam Shor (キャリィ・パーソンズ) エレンの姉
Francie Swift (ホリー・フロビシャー) 妻
Casey Siemaszko (ダン・ウィリアムズ) 刑事
Maya Days (ロサリオ・オルティス) 刑事
Peter McRobbie (サンフォード・トゥーミー) 判事
Zachary Booth (マイケル・ヒューズ) パティの息子

Carmen Goodine (ライラ) デビッドに近づく女
Peter Riegert (ジョージ・ムーア) グレッグに圧力

Debra Monk (デニース・パーソンズ) エレンの母
Gordon Clapp (ゲーリー・パーソンズ) エレンの父
Ptolemy Slocum (テオ) エレンのアシスタント。クビ?
Barbara Andres (ミルドレッド・ポプラー) ラリー妻

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