ダメージ DAMAGES

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/damages/

脚本/Todd A. Kessler、Glenn Kessler、Daniel Zelman
監督/Mario Van Peebles


第12話 遺(のこ)されたもの
There's no ‘We’ anymore

ベッドで話し合うエレンとデビッド。
婚約指輪を着けようとするデビッドに対して、縁起が悪い
という理由で付けるのを拒むのはエレン。保険も掛けていない
ので鍵付きの場所に締まっておいてくれと頼む。
エレンの元に突然の電話。彼女は姉のキャリーからだと彼に
告げて家を出るとパティの自宅へと向かう。
パティの部屋でレイの遺体が横たわっているのを見て驚きの
声を上げる。パティが出てきてレイが自殺した事を告げ、
書類を預かって欲しいとパティはエレンに差し出す。そして
彼が何をしにここへ来たのか他言は無用であると釘を差す。
その後警察に連絡したことによって事務所の皆にもレイ死亡
が伝わる。パティは警察に質問を受ける。彼は何をしに来た
のかと問われ、和解金の提案をしにきたのだという。
警察はパティを調べると硝煙反応が無く、更に血液の飛び散り
方から分析した結果、自殺に間違いないという検証をする。
フロビシャーの元にも警察が事情を聞きに行き、彼はそこで
始めてレイが亡くなるのを知るのだった。
パティは当面の間事務所を休みにし、職員達に自宅待機を
命じる。今回の一件でパティは相当なダメージを受けている
のは誰の目から見ても明らかであり、家族のものたちも傍に
居ることを提案するが、パティは一人で別荘に行きたい旨を
伝える。

いよいよドラマの展開は"現代"に追いついた。
これまでの展開は全て過去の出来事であり、時系列を巧みに
組み替えながらドラマを展開していたわけだ。
裁判に関する駆け引きを描くと同時に、デビッドが殺され
エレンが殺人容疑で事情徴収を受けるまでの顛末が全て描かれ、
物語が一本に繋がった。

全てはフロビシャーが雇う殺し屋の仕業であり、表面的には
善人面しているフロビシャーの形振り構わない姿が描かれた
事で、嫌でもこの裁判に勝訴して欲しいという気持ちが浮かび
挙がってきた。
一度はパティの事務所を辞めたハズのエレンが再び始動を
始めたことに怒りを表明するデビッド。しかし彼女が語って
いる通り、誰かが彼に責任を取らせないといけないという
展開が用意された格好だ。

グレッグの残したビデオテープが存在すること。
全てはこの事実が明らかになると同時にドラマは大きく動き
出した。レイはこの事実を知って絶望を味わったし、逆に
パティにとっては転機であるのだろう。
フロビシャーはこれを奪還すべく、殺し屋を使い探し出そうと
する。今後はエレンもタダでは済まされないかも知れない。
しかし恋人を殺されたことで、真犯人を捜すべく闘志に火が
ついたようだ。

デビッド殺しにはもしかするとライラが関係しているのか
とも思ったのだが、ライラは完全なダミーだった。
今回も電話をしてきたり彼の前に現れたりと尋常ではない
姿を見せたが、危害を加えてくるまでには至らなかった。
彼女にとってもデビッドが亡くなったことは衝撃ではないか。
ライラと入れ替わりに殺し屋が入ってきたことも有って、
ライラは男達の姿を見ているかも知れない。そういう意味では
ライラの存在価値はまだまだ有るような感じだ。

裁判の決着までは行かないような感じだね。
この辺は第2シーズンに託されるのかな。

グレン・クローズ (パティ・ヒューズ) 敏腕弁護士
ローズ・バーン (エレン・パーソンズ) 新米弁護士
テッド・ダンソン (アーサー・フロビシャー) 有名実業家
テイト・ドノヴァン (トム・シェイズ) ヒューズのナンバー2
ジェリコ・イヴァネク (レイ・フィスク) フロビシャーの弁護士
ノア・ビーン (デービッド・コナー) エレンの婚約者
アナスタシア・グリフィス (ケイティ・コナー) デービッドの姉

Tom Aldredge (ピートおじさん) 弁護士事務所
Philip Bosco (ホリス・ナイ) 他の弁護士事務所
Donnie Keshawarz (アンドリュー・ビダ) 弁護士事務所
Marlyne Afflack (フェリシア・マークアンド) 事務所員
Michael Nouri (フィル・グレイ) パティの現在の夫(再婚)
Victor Arnold (ラリー・ポプラー) 被害者代表
Peter Facinelli (グレゴリー・マリーナ) ケイティの彼
Miriam Shor (キャリィ・パーソンズ) エレンの姉
Francie Swift (ホリー・フロビシャー) 妻
Casey Siemaszko (ダン・ウィリアムズ) 刑事
Maya Days (ロサリオ・オルティス) 刑事
Peter McRobbie (サンフォード・トゥーミー) 判事
Zachary Booth (マイケル・ヒューズ) パティの息子

Carmen Goodine (ライラ) デビッドに近づく女
Peter Riegert (ジョージ・ムーア) グレッグに圧力

Garret Dillahunt (マーシャル・フィリップス) 共同経営者
Lisa Emery (ローラ・ワトキンス) 調査チームの一人・解雇
Kathryn Meisle (マロニー・フィスク) レイの妻

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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