ダメージ シーズン2
DAMEGES
http://www9.nhk.or.jp/kaigai/damages2/


第13話 対決
Trust Me

脚本/Glenn Kessler、Todd A. Kessler
監督/Todd A. Kessler
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いよいよ裁判前にオリバー判事の前で事実確認を行う。
ケンドリックはクレアに変わって新たに弁護士・ペタンコート
を被告側弁護士として連れてくる。早速ペタンコートは判事や
パティの前で盗まれたSUVから得た情報は違法であり、それを
法廷の場で使うのは弁護士倫理規定に違反するという。
パティは証人を出す予定であると強気に出る。
取りあえずSUVの内容は書類を見てから決めるという判事。
去り際に判事は今のところは被告側が有利であることを告げる。

事務所に戻るとパティはエレンを呼びつけ、書類を判事に届け
て欲しいと告げる。何故トムを首にしたのかと告げた後、エレ
ンは自分が判事に買収金を持って行く事を告げる。しかしパテ
ィは貴方を巻き込みたくないとして返事を躊躇する。エレンは
それでもパティを説得し、取りあえず判事から要求額を聞いて
来てくれと頼まれる。

ウェスはリックに逢うがエレンを殺害していない事を告げる。
そして今後も殺害する気はない事を語る。

エレンはトムと面会する。エレンはトムが首にされた事を謝罪
しつつ、パティは逮捕されるので離れた位置にいた方が良いと
いう。パティのしている事は全て理由が有ってのことなのに、
何故裏切るような行動を取るのかとエレンに尋ねる。そんな
トムにパティにこれらの事実を話したら貴方も逮捕されると
警告する。

リックはエレンが帰宅したのを見計らい彼女のホテルの部屋へ
侵入する。銃を片手にシャワーを浴びるエレンに近づくが、
それを止めたのはウェスだった。ウェスはリックにこれ以上
付きまとったときは殺すことを告げる。

自首したダニエルは拘置所に入れられていた。パティは彼に
面会にいく。パティは彼にケンドリックを裁くために協力して
欲しいと頼む。しかし彼はパティと自分はとても似ているが、
違いは過去の罪を認めたのかどうかだとして、安らぎを見つける
為には全ての罪を認めるしかない事を忠告する。マイケルには
私達のようにはなるなと告げて欲しいと言われる。

エレンは判事の下に要求額を聞きに行くといつもの金額で良い
という。エレンはパティをけしかけ、もう裁判に勝つには
買収するしかない事を告げるが、パティはこの件に於いて
何か有ると敏感に感じる。そして一つだけ大穴が残っている
としてパティはフィンの元を訪れる。そしてケンドリックの為
に行った不正取引を証言して欲しいと頼みにいく。ケンドリッ
クがこれまでやってきて全ての不法行為を彼に語る。パティは
証言を頼みにいくもイニシアチブは自分側に有るかのように
オファーするのはこれ一度切りだとする。
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いよいよ最終回。
やっぱり何と言っても気になるのはエレンはパティの事を殺害
したのかどうかという点。これまでに何度もエレンがパティに
対して銃を向けて発砲している映像が有ったからね。
しかもパティが負傷している映像まで流れている事から、何ら
かのもみ合いが起こったことは明らかで、興味の引きつけ方が
とても上手いなと思う。

裁判ではどうアプローチするのか気になったが、結局裁判では
戦かうような形にはならなかった。
デイヴとの取引が現実的かなと思うところも有ったし、あの
エレンの行きすぎた行動に対してお灸を据えられるかなと思う
とワクワクするものが有ったが、その辺の展開は見事全て
裏切られて、全てがパティに都合の良い結果になった。

悪い人はみんな裁かれるような展開で気分が良いと言えば気分
は良い。ただ細かい点を言えばダニエルが殺害した件は結局
完全には明らかにされなかったし、夫との関係、息子との関係
は簡単には解決しないようなところで終わってしまった。
この辺はシーズン3に描かれていくのだろうか。

ピートが残した資料によってパティが殺害を示唆した事が明ら
かになる。その事実を突きつけてパティに自白させたという点で
はエレンの優秀さが描かれているもの。
ダニエルから罪を認めるしかない様なことを囁かれるが、ダニ
エルはパティのしている事を何処まで知っているのか疑問なので
あんまり説得力はなかった。

しかしパティが翌日に全てが決まるとした晩にソファーで眠る
彼女の前にこれまで関わってきた人々が全て現れて、復讐する
ときを待っているとする辺りの展開の中に彼女の罪悪感やら
孤独感を感じられて、なんとも複雑な気分にさせられた。

フィンの使い方がどうなるかと思ったけど、パティの凄み方とか
迫力があったし、一度決断を迫った後には決して取り合わない
とするパティが有言実行する姿がとても凛々しく感じる。
フィンから証言を得られれば裁判には勝てる確率も高くなる事
は明らかなんだけどね。それを断るのだから凄いな。まぁ彼女の
中には計算高く今後の展開の青写真が描かれていたので、その
計画を無理して変更することはないと踏んだのかも知れないけど
ね。

さて最後の方の展開は正直良く解らないくらい目まぐるしい
展開の変わりよう。
ワーナーはデイヴに言われて計画を変更し、エレンを捕まえよう
とした。しかし実際には違法捜査で捕まえられた。
今回の展開を見るとエレンがパティに買収することをけしかけて
いたので、エレンの方が結果的には悪いようにも見えてしまう。
しかし結局エレンは捕まえられなかった様子。
デイヴも捕まったし、ケンドリックも捕まった。
この辺の流れは良く解らないがとにかく悪いことをしていたのは
明か。

リックがウェスに殺害されたのが意外だったけど、以前に
この映像は流れていたよね。車の中で誰が誰を殺したのかが
分からなかったけど、結局ウェスが殺していたのね。
リックは必死にデービッド殺害をエリオット捜査官の責任に
しようとしていたけど、これは囮で結局彼女を殺害する機会を
伺っていただけなのかな。

最後にやっぱりパティとトムの腐れ縁が描かれた辺りは良かった。

パティ・ヒューズ (グレン・クローズ) ヒューズ法律事務所
エレン・パーソンズ (ローズ・バーン) ヒューズ法律事務所
トム・シェイズ (テイト・ドノヴァン) ヒューズ法律事務所

ダニエル・パーセル (ウィリアム・ハート) ヘリックス環境リサーチ社
クレア・マドックス (マーシャ・ゲイ・ハーデン) UNR首席顧問弁護士
ウォルター・ケンドリック (ジョン・ドーマン) UNRのCEO
アーサー・フロビシャー (テッド・ダンソン) 元有名実業家
ウェス・クラリック (ティモシー・オリファント) カウンセリングの参加
L.Jワーナー (グレン・ケスラー) FBI捜査官
ハリソン (マリオ・ヴァン・ピープルズ) FBI捜査官
ケイティ・コナー (アナスタシア・グリフィス) エレンの姉

ピートおじさん (Tom Aldredge) 事務所の職員。ピート・マッキー
レイ・フィスク (Zeljko Ivanek) 自殺
クリスティン・パーセル (Paige Turco) ダニエルの妻
エリカ・パーセル (Delaney Muro) 娘。
デイビッド・コナー (Noah Bean) 殺害されたエレンの彼
マイケル・ヒューズ (Zachary Booth) パティの息子
フィル・グレイ (Michael Nouri) パティの彼
--- (Darrell Hammond) The Deacon

リック・メッサー (David Costabile) 刑事
デイヴ・ペル (Clarke Peters) 金融、フィルの知人。
フィン・ギャリティ (Kevin Corrigan) トレーダー
ジル・バーナム (Wendy Moniz) ギャラリーのオーナー
ウェイン・サトリー (Brett Cullen) ダニエルの上司
ステファニア・マッキー (Lynn Cohen) ピートの妻
シンシア (Kate Jennings Grant) トムの妹

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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