ダメージ シーズン3 DAMEGES http://www9.nhk.or.jp/kaigai/damages3/

第13話 明かされる真実 The Next One's Gonna Go in Your Throat

脚本／Todd A. Kessler、Glenn Kessler、Daniel Zelman
監督／Todd A. Kessler
--------------------------------------------------------
エレンは元婚約者のデービットを殺害したのがリック・メッサー
であり、その相棒がウェスであることを知って彼の携帯電話の
留守録にメッセージを残す。

1972年5月。産科医を尋ねたパティは、医師からロースクール
の事も大事だが、今は子供にとって大事な時期だと告げられる。
パティは一人気分転換のために人里離れた牧場に馬を観に行く。
そこで出逢ったデッカーという男性。

トムはレニーの所有するアパートで寝泊まりしていた。
そこにレニーがやってくる。エレンもやってきて彼女は検事局
がレニーの免責条件を認めたことを告げる。それが確認できれ
ば、残りの金と必要な証拠は必ず渡すという。

パティはジルの元へいくと、ジルは飄々とマイケルが欲しがっ
ていた車を買ってあげたという。パティは彼女を睨み付けて
後悔するわよと告げ、金を受け取ったでしょう?と迫る。しかし
ジルはよく考えて決断したことだとし、残ることにしたことを
告げ、パティには口出しできないことだという。金のことは
マイケルは知っているのか?と問うと、買収しようとしたことを
言えと良いのか?と切り替えされる。ジルは出産前のパーティー
にパティを招待すると告げる。

ベンはアンティグアの銀行へと足を運ぶ。
すると銀行員から先日ゼデック本人が足を運んで金を引き出して
行ったことを聞かされる。ベンはすぐにゼデックにそれを報告。
何故銀行は厳格に身分を確認しなかったのかと憤怒。レニーは
ゼデックの口座の事を知っているとし、彼を切るべきではなかっ
た事を告げる。今後何をされるか分からないと告げる。

ウェスと逢うエレン。近況を話し合い、ウェスは何も言わずに
彼女の前から消えたことを謝罪する。エレンは貴方が警察官だ
ったなんてと告げると、あの頃は言えないことが有ったのだと
いう。メッサーがデービッドを殺害した事。裏にはアーサーが
居たことを告げる。貴方はどう関わっていたのか?という問いかけ
に、メッサーは昔のパートナーで弱味を握られていたという。
メッサーからエレンの尾行を指示され、アーサーに近づかない
ようにしろと命令されたという。しかし愛は本気であったこと
を告げ、だからこそ寝返ったのだと告げる。しかしその為に
メッサーを殺害した事も確かだった。ウェスはアーサーが殺人
を教唆したことを証言できると告げるが、エレンはそうなったら
貴方も刑務所にはいることになるとし、それが本意ではないこと
を告げる。もう過去の出来事であり、捕まえたとしてもデービッ
ドは戻ってこないと告げる。

トムはその時、14万キロ走った中古車を購入する。
名義の書き換えをし車を乗ろうとすると、ダッシュボードに
有る自由の女神像が気になる。しかしそれはお守りだとして
外さない方が良いと告げられる。

パティはエレンやトムにレニーの事は信用できるか?と問う。
エレンは確かにリスクは有るがやる価値はあると告げ、トムも
これに賭ける事を告げる。

ウェスはフロビシャーを呼び出す。何で電話してきたのか?と
いう問いに、自首すれば関係も終えられる事を告げる。
しかしアーサーはメッサーを殺したのは誰だ?と告げ、警察官殺し
は重罪だぞと語り、もっと慎重に行動した方が良いと語る。

ジョーはマリリンに逢うと、レニーが裏切ったことを告げる。
マリリンはそれを信じようとはしなかった。
感謝祭の夜、ルイスはレイチェルに席を外させ、家族に詐欺の
事実を告白した。しかしルイスはマリリンに対して、詐欺の原因
はジョーを庇っての事だという。酒に溺れていた彼は、当時
不可能な利益を投資家に持ちかけたのだという。その金の支払い
を補填するために別のファンドで立ち直したこと。しかしそれ
でも賄いきれずに、ネズミ講に手を出した事を告げる。

ジョーはそれをマリリンから聞いて、何でもっと早くにその
事実を伝えてくれなかったのかと責める。ジョーの事を心配して
のことだというマリリンに対して、本当はその事実を知った私
がルイスの残した金を被害者に返済するのを止めたかったのだ
ろうとし、全ては母のせいだと告げる。今後罪の意識を抱えな
がら生きていけと母を責め、二度と家族にも自分にも逢わせな
い事を告げる。

そんな中、ジルは警察官によって逮捕される。
--------------------------------------------------------

★デッカーとパティの関係

ロースクール時代にパティは弁護士の彼氏との間に子供を妊娠
していた。過去のエピソードの中でもパティが娘のジュリアを
亡くしていた事が描かれ、墓に行く映像が有ったよね。
今回そんなエピソードの一部始終が描かれた。
子供よりもキャリアを優先して、意図的に子供を殺していた事。
合併症を患っていたためにお腹の赤ちゃんのためには絶対安静
が必要だとされていたにも関わらず、デッカーが経営する牧場
に足を運んでいた事。

しかし自分の命さえも危ないだろうに、よく人里離れた場所に
一人で行けるなぁと思う。誰も居ない所で破水したり、赤ちゃ
んが死ぬようならば母体だって平気ではないしね。

★フロビシャー周りの話

これでトドメだとばかりに今回彼を殺人教唆で刑務所に送り
こんだ。全てはウェスの単独の行動によるものだった。
エレンはこれ以上フロビシャー事件に関しては詮索しないよう
な感じだったけど、ウェスの心の中では引っかかるものが有った
感じだね。

フロビシャーがウェスに銃を突きつけられて泣きわめく所など
狙っているとしか思えないほどのリアクションだったな。

★ジル周りの話

マイケルを間違った道に引き込んだのはジルだとして、パティ
はここぞとばかりに憎まれ役を買って出た。まぁこれでマイケル
がパティの望む人生のレールに乗っていくとは思えないけどね。

パティとマイケルの関係は、今回のネズミ講事件に於ける
マリリンとジョーの関係に於いて、母親の立場から感情移入
させる為のものが有ったのかも知れない。パティがこの件から
身を引くとした辺りも、そんな気持ちが含まれていたのだろうね。

★トムとエレンは欲をかきすぎた?

レニーとの取引をこのまま継続させようとして、トムはパティ
に黙って取引を継続。
そのせいでレニーの消息を探すベンに殺されかけるも、レニー
の助けでその場はやり過ごすことが出来た。
でも何度もナイフで刺されていた感じだよね。

壁に付着していた血痕はトムのものではなくベンのものだった
のね。

★レニーとバリーの怪しい行動

エレンのバッグを盗んだときには、何の伏線だろうかと思って
いたけど、単にレニーはパティと対立しているエレンの事だけ
を信じていたみたいね。

ホームレスのバリーが事件に関わっているかと思っていたけど
彼は最後までトムの味方だったのね。

★それぞれの犯人

トムを殺害したのはジョーだった。
何でトムの自宅を知っていたのかは謎だが、酔った彼はトムを
トイレの便器で溺れさせた。
トムの遺体は川に投げ込まれて引き上げられたと考えられて
いたけど、結果的にトイレから引きずり出してそのままゴミ箱
行きというのが顛末だった。

パティとぶつかった車に関しては、犯人は息子のマイケル。
ジル周りのエピソードはこの為に存在していたのね。
パティは犯人を目撃していたが、それが息子ならば話すことは
出来無いか。

イーストリバーに投げ込まれたのはマリリンだったのね。
ゼデックってマリリンの事が好きな感じだったけど、口封じ
の為に殺したのかな。

★最後はいつもの湖の前で・・・

パティお気に入りの場所。

キャリアについて最後にエレンが彼女に目標を全て成し遂げて
きたけど、その価値は有ったのか?と尋ねる。
全てを失ってしまったパティにそれは愚問だけれど、エレンも
その後を追っていくのだろうか。


パティ・ヒューズ (Glenn Close) 弁護士
エレン・パーソンズ (Rose Byrne) 検事
トム・シェイズ (Tate Donovan) 弁護士

マリリン・トビン (Lily Tomlin) 母
ルイス・トビン (Len Cariou) 父・詐欺事件の主謀者
レーチェル・トビン (Reiko Aylesworth) ジョーの妻
キャロル・トビン (Ana Reeder) 長女
ケビン・トビン (Seamus Davey-Fitzpatrick) ジョーの息子
ジョー・トビン (Campbell Scott) 長男

コーティス・ゲイツ (Ben Shenkman) 検事局・上司
ニック (Ebon Moss-Bachrach) 検事局・髭
クリス・シャープ (Darren Goldstein) 検事局
ビクター・ハントリー (Tom Noonan) 刑事
ミルトン・トラメル (Glenn Fleshler) 刑事

ロジャー・カストル (Michael Gaston) パティの事務所・メガネ
ジュリアン・デッカー (Keith Carradine) パティに近づく
レオナルド・ウィンストン (Martin Short) ルイスの弁護士
ダニエル・マルケッティ (Madchen Amick) DMMの人
デビー・シェイズ (Jennifer Roszell) トムの妻

バリー (Michael Laurence) ホームレス
スチュワート・ゼデック (Dominic Chianese) ルイスの友達
アーサー・フロビシャー (Ted Danson) 企業家
テリー・ブルック (Craig Bierko) 俳優。アーサーに賛同

ベン・ディフォルコ (Paul Carafotes) ゼデックの仲介人
ジョシュ・レストン (Matthew Davis) 記者
アレックス・ベンジャミン (Tara Summers) 弁護士
J.T ライリー (Peter J. Fernandez) 判事
テッサ・マルケッティ (Vanessa Ray) ダニエルの娘
ゲイル・スターマー (Julie Claire) 映画・共同制作者
アルバート・ウィギンズ (Bill Raymond) レニーの父

--- (John Ducey) 銀行員。ゼデックに逢いたい
--- (Paul Carafotes) コートを着た男
ウェス・クラリック (Timothy Olyphant) 刑事
若い頃のパティ (Liz Holtan) 妊婦だった
レイ・フィスク (Zeljko Ivanek) 故、アーサーの弁護士
--- (Joseph Kessler) タクシー運転手
--- (Adam Stein) 中古車販売。トムに売る
--- (Steven Weisz) ニューヨーク市警察

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)