デスパレートな妻たち
Desperate Housewives (シーズン5)

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/dh5/index.html


第13話 ほほ笑み返し The Best Thing That Ever Could Have

脚本/Marc Cherry、Bob Daily
監督/Larry Shaw
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便利屋・イーライ・スラッグス。
長年ウィステリア通りで活躍していた彼は、今日を以て引退す
る事を決意する。カレンはその報告の手紙を見て彼に話しかけ
る。彼はメイヤー家の屋根の修理が終われば、引退してハワイ
で隠居生活を送るという。医者から心臓のためにも引退を勧め
られたとか。変わりにトビーという便利屋が居ることを紹介さ
れる。しかしイーライは屋根で修理している途中に心臓発作で
亡くなってしまう。
一時間後、ホワニータが屋根の上で亡くなるイーライを見つけた
事で近所の人たちは集まってくる。

悲劇の影響・・失って初めて知る重み。
イーライの葬式は週末の土曜日執り行われることになったという。

ギャビーはイーライとの思い出を回想する。
ギャビーとカルロスがこの町に引っ越してきた頃、ギャビーは
一流モデルをしていた事もあって、派手な世界を好み、この町
の退屈さにすぐに挫折しそうになっていた。カルロスから高級靴
をプレゼントされるも、クリーブランドに出張すると言われ
独りで居ると気が狂いそうだと訴える。それを聞いていた便利屋
のイーライは、近所で週一でポーカー大会をしているので口添え
しようかと告げる。
イーライの紹介で、初めて逢うスーザン、リネット、ブリー、
そしてメアリー・アリスがやってくる。しかしギャビーは高飛車
な態度をとり、二度目のポーカーに呼ばれることが無かった。

イーライは奥様たちからのうわさ話をギャビーに伝える。
話題の主役はギャビーで、思い上がり、鼻持ちならない、醜悪
な女性で、自分のことをワンランク上という態度で接してくる
と言っているという。イーライは態度を改めて友達を作るべき
だと進言する。ギャビーはマフィンを持ってもう一度ポーカー
会を尋ね、謝罪し、正直な自分の境遇を語る。
するとみんなも快く受け入れてくれるのだった。
ギャビーは葬式に出す花飾りの費用は全て自分が出すと告げる。

一方ブリーは夫・レックスと、リネット、トムで食事をする。
ブリーは医師のレックスにオーブンが欲しいことを訴える。
しかしレックスはこれ以上仕事は増やさない事を告げ、一度
外で働いてみれば金を稼ぐ辛さが分かるという。ブリーは料理
が得意であることを利用し、レシピ本を書こうとする。
古き良き家庭像、主婦業のコツを盛り込んだ本を書きたいと
すると、馬鹿なことは辞めてくれとレックスに言われ、オーブン
は買うと約束される。その事で書き留めていたレシピほゴミ箱
に捨てるが、便利屋として来ていたイーライはその姿を見て、
レシピのメモ紙を全て取っておく。
レックスが亡くなった後、イーライは彼の葬式に行ったことを
告げ、何時か渡そうとしていたというレシピのメモ紙をブリー
に渡す。レシピを見てケイジャン、ミートローフを作ったとい
うイーライは嬉しそうな顔をしていた。
ブリーは葬式の時にミートローフを作ることを告げる。

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イーライに対するウィステリア通りの住民たちの思い

凄い影の主役が潜んでいたな。
こんな人物が居るなんて、ホント良い所なんだけど、悪い奴も
沢山いて本当に住みやすいかどうかは良く解らないところ。

しかしイーライとの関わり合いを描くことで、上手く過去を
掘り下げていくところは上手い構成だな。
生きているメアリー・アリスが登場するなんて珍しいね。

ギャビーとイーライ

まだギャビーたちがこの町に来た頃の話が描かれた。
高慢だった頃のギャビーに懐かしさを覚えるけれど、今と
そんなに変わった感じでもないか。
友達を作るきっかけを与え、そして助言を与えてくれた。

リネットとイーライ

ペニーが生まれる頃の前後のエピソードが描かれた。
子育てで家庭に浸かる余り、不満を募らせていくリネット。
仕事に復帰しようと考えたところでペニーを妊娠。
トイレで嘔吐しながらも働く意欲を持っていたり、破水して
いる状況の中でも、仕事の話で電話しているリネットのすさ
まじさには脱帽。
仕事のことばかり考える余り、30度の気温の中、車の中に
赤ちゃんのペニーを忘れてしまう。それをイーライが助けて
くれた。子供の事を改めて大切にしようと感じたのではないか。
オーブンは一度も使っていないが、子宮は使われっぱなしよと
吐き捨てるリネットは笑えるなぁ。

スーザンとイーライ

カールとつきあっている頃のスーザンが描かれた。
別れる度に鍵を掛け替えるスーザン。
カールと別れ、マイクと別れ、ジャクソンが別れる現場に常に
イーライの姿が有ったという所が凄い。
まさに一番辛い時期、そしてボロボロの自分を見せられたという
面で、二人の関係は強固な物になったのかもしれないね。

イーディとイーライ

夫・ウンベルトがなかなかHをしてくれず、女性としての自信
を失っていた頃にイーライが登場する。
お尻や胸は何点か?と迫るときに、セクハラ混じりの声のかけ方
は如何にもイーディが好みそうな声のかけ方だったな。
ゲイの夫と二年間も寝た女はウルトラC級だという。
結局イーライはイーディと関係を持ったと言うことなのか?

ブリーとイーライ

彼女が作成したレシピ集。
外で働こうとするも夫から止められお蔵入りするかと思えば、
現在作成した本が、今になってそのコンセプトで出版出来た
事を描いていた。
ギャビーは料理本など見ずに、家具の帳尻合わせに使っている
所が笑えたけど、本を見てイーライとの思い出を思い出していく
辺りの段取りの良さが有ったね。

気がつくと、町中の人が祝福

葬式に集まった人の数が生前の彼の人間性を描いていたな。
メアリー・アリスとの関係が最後に描かれ、イーライがこの
仕事に賭ける思いが描かれたこと。そしてシーズン1のテーマ
になっていた彼女の死の原因をさらりと含ませる所など素晴ら
しい造りだった。


スーザン・メイヤー (Teri Hatcher) 絵本作家
リネット・スカーボ (Felicity Huffman) 子沢山
ブリー・バン・デ・カンプ (Marcia Cross) 潔癖性
ガブリエル・ソリス (Eva Longoria) 元モデル。プライド高い

イーディ・ブリット (Nicollette Sheridan) 不動産業
カルロス・ソリス (Ricardo Chavira) 保釈中
トム・スカーボ (Doug Savant) リネットの夫
オーソン・ホッジス (Kyle MacLachlan) 潔癖性。医者
マイク・デルフィーノ (James Denton) 電気工
デーブ・ウィリアムズ (Neal McDonough) イーディの夫
ジャクソン・ブラドック (Gale Harold) ペンキ職人

アンドリュー・バン・デ・カンプ (Shawn Pyfrom) 息子
ダニエル・バン・デ・カンプ (Joy Lauren) 娘
プレストン・スカーボ (Max Carver) 双子
ポーター・スカーボ (Charles Carver) 双子
パーカー・スカーボ (Joshua Logan Moore)
ペニー・スカーボ (Kendall Applegate)

キャサリン・メイフェア (Dana Delany) 元住民
カレン・マクラスキー (Kathryn Joosten) 隣人
リー・マクダーモット (Kevin Rahm) ゲイ
ボブ・ハンター (Tuc Watkins) ゲイ
ホワニータ・ソニス (Madison De La Garza) ギャビーの娘
セリア・ソリス (Daniella Baltodano) ギャビーの娘
サミュエル・ヘラー (Stephen Spinella) 精神科医
MJデルフィーノ (Mason Vale Cotton) 息子
ライラ・ダッシュ (Marie Caldare) 交通事故
カール・メイヤー (Richard Burgi) スーザンの元夫

ロベルタ・シモンズ (Lily Tomlin) カレンの妹
ウォーレン・シリング (Peter Onorati) アンのDV夫
アレックス・コミニス (Todd Grinnell) 医師。ゲイ?

メアリー・アリス・ヤング (Brenda Strong) 自殺した住民
マーサ・フーバー (Christine Estabrook)
ヤオ・リン (Lucille Soong) ギャビーの家の使用人
ウンベルト (Matt Cedeno) 元イーディの夫
イーライ・スクラッグス (Beau Bridges) 便利人
レックス (Steven Culp) 元ブリーの夫


評価:★★★★★★★★☆☆ (8.0)

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