デスパレートな妻たち
Desperate Housewives (シーズン6)

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/dh6/index.html



第11話 時をかける妻たち If...

脚本/Jamie Gorenberg
監督/Larry Shaw
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セスナ機がウィステリア通りに不時着する。
通りでクリスマスのイベントをしていた住民達を無情にも
なぎ倒していく。リネットはセリアが飛行機に轢かれるのを
なんとか助けるが・・・

マスコミも大々的にこの事件を報道するが、負傷者情報につい
ては未だに現場が混乱していて報道されない。
次々とけが人が病院に運ばれる。
カールとオーソンとモナは重傷であり手術中だった。
セリアは脳しんとうで取りあえず検査待ち、リネットも助けた
表紙に転んだが今のところ症状は出ていなかった。
そんな中、リネットは突然お腹が痛み出す。

スーザンは待合室でカレンと話し合う。二人とも殆ど無視して
いた存在だけに、彼が無事であることを祈る事に不思議な感覚
を覚えていた。スーザンはカールと結婚したときの事を思いだ
し、あの時別れていなかったら自分の人生はどうなっていた
のか思い出す。
カールと離婚することになったのは、結婚して12年目のこと。
ワイシャツから口紅が見つかった事が原因だった。しかしあの
時、ジュリーも生まれており、12年の生活を考えて離婚を
思いとどまっていればどうなっていたか。

スーザンは今後のためにもカールから離婚の全貌を聞き出す。
ブランディ、アンバー、クワン・リー・・・それを聞いていく
ウチにスーザンは知らない方が良いこともあるようだとして
告白を聞くのを辞める。しかしストレスから甘いものを食べる
様になり太り始めるスーザン。水道工事の為に引っ越してきた
ばかりのマイクが修理の為にメイヤー家を訪れると、スーザン
はカールへの仕返しのために彼に迫ろうとする。
しかしマイクがそれを止める事で未遂に終わるが、結局15年
目にカールが自ら出て行くというものだった。

そんな想像をしていると医師がやってきて、カールが亡くなっ
た事を告げる。スーザンは呆気にとられる。

ブリーの元にカールの死が伝わったのはPM6:12だった。
取り乱した彼女に鎮静剤を打ったのがPM6:18。
ブリーは夢の中でカールが亡くならずに居た場合の生活につい
て考える。

そんな想像をしていると医師がやってきてオーソンが半身不随の
可能性が高いことを告げられる。

アンジーとニックの元には看護師がやってきて、現在モナが
凄い精神力で怪我と戦っていることを聞く。ニックは無事に
モナが助かったときのことを考えて逃げ出す準備をしようと
告げる。アンジーは今後の事について考える。

そんな想像をしていると医師がやってきてモナが亡くなった事
を告げられる。

カルロスはギャビーとセリアの元に行くと、ウチは運が良かっ
た事を告げる。カルロスはリネットのお陰だとするが、ギャビー
はリネットは神様の道具であり、セリアには特別なものがある
ので神様は生かしてくれたのだと告げる。

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ウィステリア通りに起きたセスナ機不時着事故。
住民の中でもカール、オーソン、モナは重傷を負って病院に
運ばれることになる。それぞれにもしもの時を考えていく
事になる。

スーザンが太っていたり、ギャビーが年を取ったりしていた
映像が予告で見られたので何が起きているのかと思ったけど
こういう事だったのね。
何気ない日常が描かれている中から、こういう突然違った
世界観を描く辺りがとても上手いなと感じさせる。
日本や韓国のドラマの中では出せない脚本の妙を感じるな。

それにしても今回は大胆にキャラクターを切り捨てた感じ
の流れになった。


スーザンはカールと別れず過ごした場合の事を考える。
カールが死ぬ前に如何にこの男が鬼畜だったのかが描かれる
事で一種のオブラートを作っている感じもするけど、スーザン
の太る姿は、リバウンドの信子みたいで良くできている。
腕まで太いのだから凄いな。
信子の特殊メイクについては、二、三日前の朝日新聞にどの
ようにしているのかQ&Aで書かれていたけど、今の技術は
改めて凄い。
タイムスリップもののドラマに於いて、別の選択肢を選んだ
事によって未来が変わってしまう様なパラドックス状態が
描かれることがあるけど、マイクとのすれ違いとか上手く
出来ている。完全にBAD ENDINGだね。

ブリーはカールがもしも生きていたらどんな結婚生活になる
のかというもの。当然ながら一度浮気したものは、相手が
スーザンであれブリーであれ浮気する。ヨガの先生と
浮気していた訳だけど、ヨガの先生のチャーミングのセリフ
回しだったり、カールがその先生に対してまた電話すると
この期に及んで未だに言うかというセリフの面白さが光った。
その影でオーソンが孤独死を果たしてしまうというのも寂しい
もの。完全にBAD ENDINGだ。

ギャビーはセリアが助かったことに対して、特別な才能が
有るのではないかとして勘違いするもの。
セリアには女優としての才能が有ると思いこんでごり押しする
ギャビーの姿があった。結局生活保護を貰いながらも
夢を捨てきれずにいるギャビーの姿。20年後の世界だけど
あんなに年を取るかな。これまたBAD ENDINGだね。

リネットはお腹の中の双子の子の一人が障害児として産まれて
来てしまうと言うもの。
完全にリネットのエピソードだけ毛色が違うもので、なんだか
寂しさと共にリネットの親心が上手く子供に伝わり感動的
な流れへと繋がっていく。このエピソード一つをとっても
映画一本取れるんじゃないかというネタだったな。

アンジーの件はモナが助かったことによって逮捕される時
の様子が描かれた。
首謀者のパトリック・ローガンという人物と自分たちの信念
を広めるために何らかの行動を起こしたことで、人を死に
至らしめた感じだね。
アンジーの本名はアンジェラ・デルーカと言っていた。
結果的にモナが亡くなった事で延命する形ではあるけど、
どうなるのだろうか。

スーザン・メイヤー (Teri Hatcher) 絵本作家、美術の助手
リネット・スカーボ (Felicity Huffman) 子沢山
ブリー・バン・デ・カンプ (Marcia Cross) 潔癖性
ガブリエル・ソリス (Eva Longoria) 元モデル。プライド高い

イーディ・ブリット (Nicollette Sheridan) 不動産業
カルロス・ソリス (Ricardo Chavira) 保釈中
トム・スカーボ (Doug Savant) リネットの夫
オーソン・ホッジス (Kyle MacLachlan) 潔癖性。医者
マイク・デルフィーノ (James Denton) 電気工

アンドリュー・バン・デ・カンプ (Shawn Pyfrom) 息子
ダニエル・バン・デ・カンプ (Joy Lauren) 娘
プレストン・スカーボ (Max Carver) 双子・ヨーロッパへ
ポーター・スカーボ (Charles Carver) 双子
パーカー・スカーボ (Joshua Logan Moore)
ペニー・スカーボ (Kendall Applegate)

キャサリン・メイフェア (Dana Delany) 元住民
カレン・マクラスキー (Kathryn Joosten) 隣人
リー・マクダーモット (Kevin Rahm) ゲイ・不動産
ボブ・ハンター (Tuc Watkins) ゲイ・弁護士
ホワニータ・ソリス (Madison De La Garza) ギャビーの娘
セリア・ソリス (Daniella Baltodano) ギャビーの娘
MJデルフィーノ (Mason Vale Cotton) 息子
カール・メイヤー (Richard Burgi) スーザンの元夫
アレックス・コミニス (Todd Grinnell) 医師。ゲイ?

アナ・ソリス (Maiara Walsh) カルロスの従妹
アンジー・ボーレン (Drea de Matteo) 妻
ニック・ボーレン (Jeffrey Nordling) 夫、新しく引っ越し
ダニー・ボーレン (Beau Mirchoff) 息子
ロイ・ベンダー (Orson Bean) カレンの恋人
モナ・クラーク (Maria Cominis) 看護師、近隣住民


クロウリー (Jeff Doucette) 神父
30歳の頃のセリア (Gloria Garayua)
11歳の頃のセリア (Karolinah Villarreal)
バローン (Michael Holden) 医師
クレーン (James McDonnell) 医師
サリバン (Steven Anderson) 判事
--- (Evan Arnold) Casting Director
ペディラー (Miguel Perez) エージェント
ジーン (Helen Eigenberg) 遺族
コートニー (Ragan Brooks) ヨガ教室、カールの浮気
グレッコ (Jayne Taini) オーソンの住んでいた家のオーナー
マクリーン (Paul Keeley) 医師
--- (Kathleen S. Dunn) Commercial Mother
--- (Dale Waddington) 看護師
12歳の頃のパトリック (Zayne Emory) リネットの息子
大人のパトリック (Anthony Traina) 卒業
--- (Craig Tsuyumine) リポーター
--- (Greg Haines) アンジーの弁護士
ポリー・スカーボ (Mindy Montavon)


評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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