デスパレートな妻たち
(Desperate Housewives・シーズン7)

原案・製作総指揮/マーク・チェリー
制作/チェリー・プロダクションズ/タッチストーン・テレビジョ

出演/テリー・ハッチャー、フェリシティ・ハフマン、マーシア・
フロマ、エヴァ・ロンゴリア、ブレンダ・ストロング

http://www9.nhk.or.jp/kaigai/dh7/index.html




第7話 昨日の友 A Humiliating Business

脚本/Marco Pennette 監督/Larry Shaw
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マイクは出稼ぎのためにアラスカへ。キースに本気になるブリー。
我慢の限界のポールだったが、ベスは態度を急変させ、妻とし
ての役割を果たしていく。

ブリーとキースはこの日公園をランニングしていた。
ブリーは突然転んでしまう。週末キースの両親と食事会をする
事になっていたので、キースはわざと転んで怪我したフリをし
て逢わないようにしようとしたのではないか?と疑うが、ブリー
はそれを否定し、突然熱くてたまらないという。少し休憩すれ
ば直るとするが、ブリーは目まいで倒れてしまう。
救命士がすぐに駆けつけると、救命士の女性からそれは
ホット
フラッシュ現象
だという。つまり
更年期症状だったのである。

妻たちは朝、夫の望むことをする。
リネットはトムに新聞のスポーツ欄を開いて見せてあげる。
キャビーはカルロスの背広にブラッシングをかける。
マクラスキーは恋人のロイの入れ歯を掃除してあげる。
ポールの妻・ベスは、一晩中彼と性生活を共にした朝だった。
耳年増で頭でっかちになっていたというベスは、初めて経験を
してとても感動的だったと語る。自分は経験するよりもその後
の余韻に浸るのが好きだというベス。
そんな中、ポールの元にデレク・イェーガーという男性が来る。
ベスは誰なのか?と尋ねると、
刑務所で二年間同房に居た男性
だという。

レネはリネットに対して、
インテリアデザイン会社を設立する
事を相談する。私の審美眼は確かだというレネは、実務的なこ
とはリネットに任せるので接客やデザインに関しては自分が
取り仕切るという。しかし赤ちゃんを仕事場に持ち込むのは
ダメだと言われるとリネットは、シッターも見つからないし
無理だと告げる。しかしレネは鈍くさいけど信用の出来る金欠
女は必ずいるものだと告げる。

その頃、金欠女・スーザンはMJと一緒にスーパーで買い物を
していた。61ドルの買い物をするが、金が足りずに仕方なく
不要なものを差し引いていく。レジ係の女性からマニュアルに
沿った寄付金のお願いを一言言われると、ウチでは汚い言葉を
使った罰金さえも値引きしている状態なのに、払う金など
有る筈はないとし、私の家の為の募金箱は何処なのか?と問う。

ギャビーは珍しくオーブンでミートローフを作る。
カルロスは何をしているのかとすると、ボブを食事に誘ったの
だと聞かされる。ボブには子供の件でとても世話になったのだ
から返しきれないだけの恩が有るのだと告げる。しかしそれ
ならば墨みたいな肉を食べさせないでレストランで二人で食事
に行ってくれば良いとし、自分は一人で食べるという。ゲイと
共通の話題なんて無いというカルロスだが、ギャビーは強引に
食事の席に着かせようとする。

ポールはデレクと一緒にベスの作ったディナーを取る。
ベスはデレクに対してどういう理由で刑務所に入っていたのか
尋ねると、殺人罪で服役していた事を知る。ポールは新しい
隣人が人殺しだと知ったら近所の人も心配するので黙って居る
ようベスに告げる。しばらく彼にはここで仕事をしてもらうの
だという。ベスは仕事とは何なのかと尋ねるが、ポールは一切
話そうとしない。全てはベスを守るために話さないのだとする
が・・・

ボブを食事に招待したギャビー。
カルロスは二人の話題には入っていけずに気の抜けた表情を
見せていた。ギャビーはボブにプレゼントと称してミュージカル
キャッツのチケットをプレゼント。ゲイが大好きなものだと
知ってプレゼントしたハズだったが、ボブによるとそれが好き
なのはリーの方だとし、僕は寧ろビールを飲みながらカレッジ
バスケを見るのが一番好きだという。カルロスは趣味が合いそう
だとして、急にボブと話し始める。キャビーはゲイの風上にも
置けないとし、ゲイのステレオタイプだとしてもかけ離れすぎ
だという。

ブリーはみんなの前で自分が更年期障害になった事を告白し、
キースとの関係について相談する。月1のイライラ感が終わる
と思えば良かったのではないか?とするが、彼氏には言えない
という。彼氏に自分の全てをさらけ出す必要など無いと言われ
ブリーは納得していくが・・・

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スーザンの場合。
リネットとレネがインテリアデザインの仕事をすることになり
スーザンにも仕事の話でお誘いがかかる。汚い言葉を語るだけ
で罰金が課せられていたデルフィーノ家だったけど、そんな罰金
さえも減額されているというくらい貧困状態。
スーザンにとっては蜘蛛の糸だった訳でその話に食らいついた
物の、仕事とは想定していた物とは違いベビーシッター役。
どのくらいの給金が出るのか気になるけど、贅沢を言っていら
れる身分でもないし仕方がないのではないかと思う。
ただスーザンが愚痴のようにしてこぼす、私は貧困層になって
いると実感させられたという気持ちがちょっぴり切ない。
レネが容赦なくその違いをペットショップの風下に住んでいる
と表現した辺りが笑えた。

リネットの場合。
スーザンにベビーシッターさせることで友情関係にひびが入ら
ないかと心配している様子。
リネットはかつて親友ギャビーの夫・カルロスの下で働いて
居たわけで、その時に嫌と言うほど、友情を保つためには仕事
上ではあまり関わらない方が良いと感じていたのではないか。
まぁそれでもスーザンならば安心して赤ちゃんを任せられるの
かな・・・と思ったけど、結構スーザンってドジっぷりがハンパ
無いのでそれはそれで恐い物が有るのかも知れない。

ブリーの場合。
いよいよ更年期障害突入のブリー。
女性にとっては、やはり子供が産める状態の時とそうでない時の
モテベーションの違いというのはかなり存在しているのだろうね。
逆に子育てに於いては一段落していて、育て終わった後の充実感
がそれなりに存在している人に取っては逆に、喜ばしさなんかも
あるのかな。
ブリーが養子さえも要らないと言った背景には、やっぱり子育て
に関しては、ブリーって誰よりも苦労してきた訳で、アンドリ
ューにしてもダニエルにしても相当癖のある子供達だったからね。
もう育てたくない気持ちもよく分かる。

それにしてもキースの母がまた医者の立場では同世代だと共感
してくれたものの、母親の立場になってみると途端に毒づき始
めた辺りがなんともリアルなものが有ったね。

ギャビーの場合。
今回一番ホッとさせられるエピソードだった。
アメリカのセレブや金持ちって何でゲイの友達を作りたがるの
だろうか。ゲイって細かいところに気がつくし、色んなネタに
敏感なので居ると便利だったりする所が有るのかな。

今回は久しぶりにボブとリーの物語。
ボブがリーと別れて4ヶ月。ボブは友人がおらず寂しい思いを
している事が判明。キャビーはリーによって、ボブの別名は
"寝返し屋"だと聞かされ不安になっていたけど、カルロスほど
男性っぽい人も居ないと思うけどね。
ボブはその仕返しとばかりに、別れて四ヶ月なのによくそこまで
太れたわねと告げる辺り、笑える物が有った。ゲイのケンカ
ってウィットに富んでいて面白い。

■気になる要素

ベスの正体
やっぱりフェリシアが母親だったという事で、ポール殺害のた
めに母親に送り込まれた刺客だったのか。母親のために人生を
捧げる娘の姿。

ポールの友達
囚人仲間を使って何かし始めた彼。
随分と家の中を改装していた感じだけど、一体何をするつもり
なのか。ポールが意外にもあっさりとベスに心を許して計画を
喋ってしまう辺り、やっぱりポール自身の怖さみたいなものが
少し緩んでいる様な感じもする。

スーザン・メイヤー (Teri Hatcher) 美術の講師
リネット・スカーボ (Felicity Huffman) 子沢山
ブリー・バン・デ・カンプ (Marcia Cross) 潔癖性、ケータリング
ガブリエル・ソリス (Eva Longoria) 元モデル。プライド高い
メアリー・アリス・ヤング (Brenda Strong) 自殺してしまった主婦

カルロス・ソリス (Ricardo Chavira) 投資会社
トム・スカーボ (Doug Savant) 夫
オーソン・ホッジス (Kyle MacLachlan) 潔癖性。医者
マイク・デルフィーノ (James Denton) 配管工

アンドリュー・バン・デ・カンプ (Shawn Pyfrom) 息子
ダニエル・バン・デ・カンプ (Joy Lauren) 娘
プレストン・スカーボ (Max Carver) 双子
ポーター・スカーボ (Charles Carver) 双子
パーカー・スカーボ (Joshua Logan Moore) 息子
ペニー・スカーボ (Darcy Rose Byrnes) 娘
ホワニータ・ソリス (Madison De La Garza) ギャビーの娘・長女
MJ・デルフィーノ (Mason Vale Cotton) スーザンの息子
ベンジャミン・カッツ (Jake Soldera) ダニエルの娘

ポール・ヤング (Mark Moses) メアリーアリスの元夫・殺人容疑
カレン・マクラスキー (Kathryn Joosten) 隣人
リー・マクダーモット (Kevin Rahm) ゲイ、不動産業
ボブ・ハンター (Tuc Watkins) ゲイ、弁護士

レネ・ペリー (Vanessa Williams) MLBのダグ・ペリーの妻
マキシン・ローゼン (Lainie Kazan) スーザンのアパートの大家
フェリシア・ティルマン (Harriet Sansom Harris) 姉をポールに
マーサ・フーバー (Christine Estabrook) 元、近隣住民、殺害され る。
キース・ワトソン (Brian Austin Green) 内装業者
ベス・ヤング (Emily Bergl) ポールの妻
カルメン・サンチェス (Natalie Lopez) 妻
ヘクター・サンチェス (Rolando Molina) 夫
グレース・サンチェス (Cecilia Balagot) 娘、ギャビーの血を引く

リチャード・ワトソン (John Schneider) キースの父、元軍人
ロイ・ベンダー (Orson Bean) マクラスキーの恋人
デレク・イェーガー (Evan Parke) 元囚人、ポールと同房
バーバラ・ファイン (Erika Eleniak) 子供部屋改装の客
--- (Mary Wickliffe) Paramedic
メアリー・ワグナー (Nancy Travis) 医師、キースの母
--- (Corina Boettger) Clerk
--- (Eric Berlynn) Waiter

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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