デスパレートな妻たち
(Desperate Housewives・シーズン8)

原案・製作総指揮/マーク・チェリー
制作/チェリー・プロダクションズ/タッチストーン・テレビジョ

出演/テリー・ハッチャー、フェリシティ・ハフマン、マーシア・
フロマ、エヴァ・ロンゴリア、ブレンダ・ストロング

http://www9.nhk.or.jp/kaigai/dh8/




Nov. 13, 2011
第8話 カンバスの自白 Suspicion Song

脚本/David Schladweiler 監督/Jennifer Getzinger
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チャックの詰問に合うブリーだがベンによって救われる。
遺体を処分したマイク。しかし隠し事が重なり、4人の友情に

亀裂が入る。怒りを目の前のカンバスにはき出したスーザン。


夜のウェステリア通りは聞こえる音も平和そのもの。
隣人から聞こえるテレビの音、街頭のうなり声、鳥のさえずり。
しかし長閑な通りだけにちょっとした物音には身構えずには居
られない。


ブリーの家の
ドアが開いた音が聞こえ、ブリーは警察に電話
すると共に銃を手にして一階に様子を見に行く。するとドア
が開いていて既にチャックが来ていた。本人は無線で通報を
聞きつけてやってきたのだとし、ドアは開いていたのだと
いう。ブリーは大きな音が聞こえ、人の足音が聞こえたとする
が、チャックは流れ者でも居たのではないかという。何ヶ月
か前にそういう人物が居ただろうとし、今は失踪届が出ている
のだとしてアレハンドロの写真を見せる。それか誰かが意図
してヤッてことかも知れないことを口にする。意図してメッセージを
送る為だとし、君には何か秘密があると思って揺さぶりを
かけたのではないかと。

ストレスの多い毎日。弱みの一つや二つには大目に見るべき。
甘い物には目がない人。悲しい顔に弱い人。面白そうな小説
には素通りが出来ないもの。
しかしギャビーにはある種の弱み
に大目に見られる状況じゃなかった。
この日、突然タクシーがギャビーの家の前に駐まったかと思う
と、中には泥酔状態のカルロスが居て運んできたという。
座席で吐かれたと訴える運転手に運賃以外に20ドルを支払う。
カルロスを部屋に連れて行くと、メキシコで学んだ二日酔いに
聞く特効薬を飲ませる。醜態をさらしてゴメンとカルロスは
謝罪すると、ギャビーは専門家に診てもらった方が良いと語る。
しかしカルロスは依存症ではなく、単なるストレスのせいだ
という。仕事関係で常に酒を飲む事が有るので仕方が無いのだ
と。俺はCEOなので接待でクライアントと酒を飲まないと会社が
潰れるのだという。ギャビーは会社より先に貴方が潰れてしま
うとして、一度会社を休んでリセットすべきだという。
カルロスは会社に行って社員達の給与明細にサインしなければ
ならないとすると、私が変わりに行ってサインしてくるという。
クレジットカードを作る時にもサインを偽造したが作れたと。

アンドレは絵画教室で生徒達に語る。
今まで私の事を辛辣だと思っていたカモ知れないが、今日を
堺に私の批評の慈悲深さが懐かしく感じるだろうという。
私のアートディーラーであり
バーグマン画廊のオーナーである
フィリックス・バーグマンを連れてきたという。フィリックス
は生徒を見渡すと、凡人の怯える臭いがいると。アンドレは
フィリックスが絵を鑑定してくれるのだという。
一人ずつ絵を激しく酷評するのを見てスーザンは、
批評じゃなく
憎悪の塊だと非難
する。生徒の一人・エイミーの絵が如何にも
芸術学校で学んだ四角と丸の絵だと知って、アートに対する
残虐行為だという。アンドレは私が目にかけている生徒で先が
あるとすると、どうせ寝ているのだろうとすぐにバレる。
スーザンはそれを聞いて
人を見下す最低な人には絶対に尻尾など
降らない
とし、
そっちが成長し損ねた腹いせを他人にぶつける
なとして、身長の低いフィリックスの事を皮肉る。アンドレは
プロを目指すならばどんな批評も受け入れないとダメだとする。
スーザンは自分は批評などされたくないとするが、スーザンの
絵を見たフィリックスは、絵は独創的で、暗さや陰鬱さ、そして
物語があり魅了されたことを告げる。まさに芸術家の卵だと。
若い頃のアンドレに似ているという。

レネとリネットは自分たちのインテリアデザイン(
ペリースカ
ーボデザイン社
)の仕事のためにシンディの家で改装の希望を承
る。するとリネットは突然今日が13日だと知り、
私たちの22年目
の結婚記念日
だと語る。
しかし現在別居中であり、どうしても指輪が外せないことを
シンディに語ると、私にも夫とそんな時が有ったが、変わる事
で夫は新生シンディを受け入れてくれたのだという。

リネットはトムとの事を早く諦めすぎたかと感じるが、レネは
引き際だった事を告げる。貴方もトムのように次に進むべきだと。

ブリーはギャビーの家に行き、チャックが来た事を相談しよう
とするが、カルロスが大変な状態になっている事を知って正直
に全てを話せずにいた。

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■スーザンの場合

結構スーザンとアンドレのやりとりは憎めないところが有る
な。私は才能という重荷のない気楽で退屈な主婦ですからと
アンドレに嫌みを言ったり、アンドレからは妙に舞い上がる
うっとうしさと得意げな顔をされるともっと気に障ると
する主張のぶつかり合いがとても笑えるものが有った。

プッツンスーザン化してしまった際に描いた絵が評価され
てしまうという事で複雑な思いにさせられるというもの。
スーザンとアンドレの間に今回は更に大ボスのフィリックス
なるアートディーラーが登場。アンドレとエイミーの関係も
一瞬で見抜いた人物だ。アンドレがスーザンに対して正当な
評価をしているのかどうかがこの第三者の存在で明らかに
なったし、アンドレがスーザンの才能に対して嫉妬している
のかそれとも単に自分の評価・キャリアを上げるが為の行動
なのか分からない部分も有るけど、勝手に嫌だと言った作品
をギャラリーで売りに出すとか訴訟モノの展開にも思える。
しかしスーザンの絵が1万ドルっていうのだから凄い。
正直4人が墓の前にたたずむ絵なんて欲しい人は居るのか?
ギャビーがスーザンにワイン一本で絵を描いてもらったと
する時代からすると、随分と出世してしまった感じだ。


■リネットの場合

トムとの関係に於いて別れを認めたことは早まった行動だった
のか。一度別れようとしたけど復縁したという奥さんの話を
聞いてリネットはイメチェンを図る。
髪の毛をセットして着飾るリネットはとても綺麗になっていた
のは確かだったね。
トムから結婚記念日に花束の贈り物をもらうも、実際には
定期的に配達してもらうように予約していたものを忘れていた
だけというオチは読めるものが有ったけど、ちょっぴりリネット
が可愛そうだと思いつつも、それと同時にそろそろ前に進んだ
らどうかと声を掛けたくなるね。
どうしてもトム視点で見てしまうけど、リネットとの復縁は
子供の件を除けは繋がり感はもう感じないな。
レネという親友も居るわけだし、仕事もしているし、リネット
にも良い人は見つかりそうだけど、まだ子育てがあるんだよね。

流石にトムとジェーンの寝室のベッドの下に潜り込む辺り、
それを見られたら普通は異常だと思われると思う。

■ブリーの場合

一人で何でも抱えようとするブリーの最大のピンチが訪れる
エピソード。チャックってとても不気味で気持ち悪い人だけど、
悪いのはブリーの方なんだよなぁ。まぁチャックみたいなのと
一緒にならなくて良かったと思うけど敵には回したくないね。
ストーカー化しているけど、そろそろ警察署の方にも苦情を
入れれば良いのに。一度でも訴えておけば、後々何かあった
時に役に立ちそう。

しかしチャックの目はごまかせず、殆どバレてしまっている
状況。下手にマイクまで巻き込んでしまっているので、
なかなか真実は言えないよね。
ただ問題は手紙を送ったのがホントにチャックなのかどうか
という事かな。

チャックの件を内緒にしていた事で最後の綱でも有ったギャビー
との縁まで切れそう。フィリックスからはレズビアンカッブル
とまで言われていたのにね。

■ギャビーの場合

カルロスがアルコール中毒化していく中で、彼の変わりに会社
にいく。そして機転の利いたやりとりで上手くクライアント
と切り抜けようとするも、巨額の投資のかかっている話故に、
ギャビーの色気攻撃程度では陥落せず。
このポーズ、私のモデル時代のドル箱だったみたいな台詞が
かなり笑えたけどね。

ジェフリーという男性が助け船に来たのではなく、カルロスを
失脚させようとしている感じだけど、問題は真実を告白する
か否かにかかっているな。
相変わらずお気楽にしか見えないギャビーの行動がかんに障る
ところが有るのが残念。

■気になる要素


スーザン・メイヤー (Teri Hatcher) 美術の講師
リネット・スカーボ (Felicity Huffman) 子沢山
ブリー・バン・デ・カンプ (Marcia Cross) 潔癖性、ケータリング
ガブリエル・ソリス (Eva Longoria) 元モデル。プライド高い
メアリー・アリス・ヤング (Brenda Strong) 自殺してしまった主婦

カルロス・ソリス (Ricardo Chavira) 投資会社
トム・スカーボ (Doug Savant) 夫
オーソン・ホッジス (Kyle MacLachlan) 潔癖性。医者
マイク・デルフィーノ (James Denton) 配管工

アンドリュー・バン・デ・カンプ (Shawn Pyfrom) 息子
ダニエル・バン・デ・カンプ (Joy Lauren) 娘
プレストン・スカーボ (Max Carver) 双子
ポーター・スカーボ (Charles Carver) 双子
パーカー・スカーボ (Joshua Logan Moore) 息子
ペニー・スカーボ (Darcy Rose Byrnes) 娘
ホワニータ・ソリス (Madison De La Garza) ギャビーの娘・長女
MJ・デルフィーノ (Mason Vale Cotton) スーザンの息子
ベンジャミン・カッツ (Jake Soldera) ダニエルの娘
セリア・ソリス (Daniella Baltodano) 娘・次女

ポール・ヤング (Mark Moses) メアリーアリスの元夫・殺人容疑
カレン・マクラスキー (Kathryn Joosten) 隣人
リー・マクダーモット (Kevin Rahm) ゲイ、不動産業
ボブ・ハンター (Tuc Watkins) ゲイ、弁護士
レネ・ペリー (Vanessa Williams) MLBのダグ・ペリーの妻
ロイ・ベンダー (Orson Bean) マクラスキーの恋人
ミッツィ・キンスキー (Mindy Sterling) 近隣住民・メガネ

チャック・バンス (Jonathan Cake) フェアバンク署警察官
アレハンドロ・ペレス (Tony Plana) ギャビーのママ父
ベン・フォークナー (Charles Mesure) 新しく引っ越して来た男
アンドレ・ツェラー (Miguel Ferrer) 美術の講師
エイミー・ヤマダ (Becky Wu) 美術の受講
ジェーン・カールソン (Andrea Parker) 医師、トムの新しい彼女

フェリックス・バーグマン (Leslie Jordan) バーグマン画廊のオーナー
フランク・スウィーニー (H. Richard Greene) カメロスの顧客
ジェフリー・マザーズ (Jeremy Glazer) カルロスの会社の嫌な派遣社員
シンディ (Melissa Greenspan) インテリアの仕事依頼
マリリン (Jayne Entwistle) カルロスの会社の秘書
--- (Randolph Adams) Delivery Man
マーク (Chad Jamian Williams)
タクシー運転手 (Darryl Henriques)
--- (Kate Lacey) Woman
--- (Roy Abramsohn) Man
--- (Amanda Sackett) Museum Visitor

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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