デスパレートな妻たち (Desperate Housewives・シーズン8) 原案・製作総指揮／マーク・チェリー 制作／チェリー・プロダクションズ／タッチストーン・テレビジョ ン 出演／テリー・ハッチャー、フェリシティ・ハフマン、マーシア・ フロマ、エヴァ・ロンゴリア、ブレンダ・ストロング http://www9.nhk.or.jp/kaigai/dh8/

 Apr. 1, 2012
第19話 広がる波紋 With So Little to Be Sure Of

脚本／Marco Pennette 監督／Tara Nicole Weyr
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レネはベンと婚約。ギャビーはスキルを認められ、トムと
リネットは名実共に火が付き始めた。マイクの死を乗り越え始
めたスーザンとMJ、逮捕状を出されたブリー。

ブリーは花嫁の前祝いであるブライダルシャワーでもセンスと
品位を重視する。パーティグッズはネーム入り、花は淡い
パステルカラー、上品なお茶菓子を用意し、伝統に沿った贈り
ものを用意する。しかし受け取る側も伝統に沿うとは限らない。

ブリーがホストとなってレネのブライダルシャワーを行う。
ブリーはやってくる客たちに、伝統に則ってキッチンセット
のプレゼントを用意する様告げていた。レネはそんなものは
必要が無いと告げると、やはりブリーにホストを任せるのは
性格の違いから無理が有った。
そんなブリーに対してギャビーは、シラケる事も想定していた
ので男性ストリッパーを用意して置いたという。ブリーは
そんな人をウチには挙げないとするが、玄関のチャイムが
鳴ると三名の警察官たちが立っていた。ストリッパー特有の
コスプレだと感じたが、実際には本物の警察官で、ブリーに
逮捕状が出ているとして連行していく。
ラモン・サンチェス殺害容疑で対話するとするが、ブリーは
まるで動じることなく、ミニキッシュがオーブンに入って居る
ことをみんなに話して警察署に行く。

どんなにしっかり計画を立てても全てが予定通りに行くとは
限らない。輝かしい評判が無残に色あせたり、淀みない
弁明が汚点となったり、完璧だった段取りが一瞬で台無しに
なったり・・・あるいは犯罪の責めを一人が負うことも・・・

スーザン、ギャビー、リネットは一体どういう事なのかとして
ブリーの逮捕を心配する。遺体遺棄に関しては、みんなで責任
を等分に分け合ったハズなのに・・と告げ、裁判に際して弁護
士費用はみんなで出し合おうという。そんな中、ブリーはボブ
のお陰で保釈されてくる。ブリーによるとオーソンの投書に
よって逮捕されたが裁判所は証拠能力を疑い却下したのだと
いう。電話を盗聴された件でも却下されたが、遺体のシャツの
ボタンから指紋が検出されてしまったのだという。遺体の
シャツのボタンを思わずハメてしまったというブリー。
みんなはブリー一人に罪は負わせられないとするが、ギャビー
は自白したらカルロスは三振法で終身刑になるのだと語る。
ブリーは大丈夫だとし、有罪にはならない事を告げ、
みんなの中で一番ダメージが少ないのは私だと告げる。
現在仕事もしていないし子供も居ない事を告げ、一人で背負う
事を告げると、ギャビーはブリーに後光が差すのを見る。
しかしボブによると刑事事件専門の弁護士が必要だとし、
自分の知り合いに話をするが、良い弁護士ほど金がかかる事を
告げる。

一方フェアビュー警察でも、陪審員がどう見るかを考えていた。
動機がそもそも見つかっていないこと。しかしマーフィー刑事
は絶対にブリーが犯行を犯したもので、チャックが死んだの
もヤツのせいだという。

ギャビーはカルロスにもこの一件を話すと、ブリー一人に責任
は負わせられないとして自首する事を告げる。しかしそんな事
をしてはダメだとし、ブリーならばみんなで協力するので
大丈夫だと告げる。弁護費用はどうするのかと問うと、ギャビー
は自分がパーソナルスタイリストとして稼げばいいだけだと
語る。カルロスは俺に出来る事だって何か有るハズだろうと
告げるがギャビーは寧ろ何もしないことだと語る。

スーザンはリーに頼んでマイクの遺品の整理をしていた。
するとクローゼットの奥から鍵の付いたマイクの箱が見つかる。
きっと書類とかそういうものが入って居るだけではないかと
するが・・・
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■スーザンの場合

マイクが残した謎の箱の件。
一体何が入っているのか気になり、リーからはマイクに対して
良い思い出だけを残すためにもリスクを犯してまでパンドラの
箱を開くべきではないことを告げられていた。
リーだけが中を見て、見せられるものだったら見せると言われ
る。そんな彼は中身を知らせずに去っていった。
そんな悶々とした状態でスーザンが黙っている訳にもいかない
ということで、寝ているジュリーを起こしたり、夜中の二時
にリーの元にまで行って箱の中身は何なのかを尋ねた。
結果として、中に入っていたのは定期的に送金していた女性
への振り込み情報。マイクに自閉症の姉が居たというのは
確かに驚きかも。マイク自身8年前まで知らなかった事のよう
で両親は自閉症の子を受け入れられずずっと隠したまま、
施設に入れていたようだ。

マイクの母は既に他界しているのかな。
ずっと子供を見捨てた罪悪感を引きずっていたとのことで
意外にもその波及的効果はジュリーにもっとも響いてしまう
ところが上手く出来ていた。まぁ絶対にジュリーが育てると
思っていたけどね。リネットの息子に育てさせたら絶望的だ
よな。


■リネットの場合

トム奪還作戦第二弾。
トムの誕生日にケーキを作るリネットの姿。
諦めていたけど、トムと過ごしたディナーの際に瞳の奥に
トムの中にはまだリネットと心を通わせるものが有ると
踏んでリネットは張り切っていた。
またアメリカらしく毒々しい色のケーキを作っていた。
真緑色。同じ日に見た「Dr.HOUSE4」#3の患者の中から緑色
の血が出てきてスポックバリのバルカン人かと突っ込まれていた
けど、凄い不健康そうだ。
ジェーンはトムがなかなか離婚届をリネットに渡さずにいる
のにしびれを来して勝手に渡しに行ってしまった。
もう流れは完全にリネットとの復縁に向かっているけど、
正直、アンチリネット的思考が有る私としては、トムには
別の人生を歩んで欲しい気がする。
リネットとの全ての過去を消し去る事は出来ないことは
分かるけど、トムの優柔不断さもちょっとイラっとさせられる
所があるな。

レストランで離婚届にサインした後、リネットが放心状態
で車に乗った際には、またしても韓国ドラマバリの交通事故
ネタかと思わせたけど、それがなくて良かった。

■ブリーの場合

ブリーとしては自分が殺害したわけではないので取りあえず
逮捕起訴されても大丈夫だとする公算が成り立っていたのだ
ろう。
指紋が服に付着していたというのは確かにブリーにとっては
不利なところ。ただマーフィー刑事もウィステリア通りの
地図に勝手に書き出していたし、それが分かれば証拠として
の能力を失い、そして無罪放免になる可能性が高い。

刑事弁護士のトリップとしては簡単に勝てる案件なので
担当する価値もないとして一蹴する姿が有ったが、結果として
ブリーが落ち込んでいる際に上手い事手をさしのべた格好だった。

■ギャビーの場合

今まで養われていたことで窮屈さを感じる所も有ったのだろう
か。相変わらずギャビーは自分のことが最優先だ。
ただギャビーが鳴りふりかまわず働いていかねば食べていけな
いという事情も分かる。
カルロスとしては何も出来ない状態の中、全ての面に於いて
ただ見守っているだけというのは相当息苦しさを覚えている
様子。最終的にはカルロスの自白頼みだろうけど、問題は
三振法は軽犯罪でも接触してしまう危険な状況の中で、
被害者の死に正当性を持たせられるのかだね。


■気になる要素

・刑事弁護士・トリップ弁護士

演じているScott Bakulaは、「CHUCK / チャック」で主人公
のチャックの父親で研究者のスティーブ・バトウスキー役
の方。「スタートレック:エンタープライズ」では、ジョナサ
ン・アーチャー船長役、ドラマ版の「Mr. & Mrs. Smith」の
スミス役を演じた。