Dr.HOUSE ドクター・ハウス House M.D. (シーズン3)

Nov. 7, 2006
第6話 ケ・セラ・セラ' Que Sera' Sera

脚本／Deran Sarafian
監督／ Thomas L. Moran
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火災の有った現場で、救命士のホーラー、フォールマン、ライ
リー、ガルシア、ルーキー、スミスたちは巨体の男性の遺体を
運びだそうとするが巨体過ぎて動かすのは無理ではないかという。
スミスは遺体なのだから転がせば良いという中、みんなで
遺体を持ち上げようとする中、放屁する音が聞こえる。死人が
したのか?と問うと、急いで脈を取ってみるとまだ脈が触れて
いる事に気がつく。急いで救急セットで応急措置をして、病院
に運ぶことになる。

カッディはこの日運ばれて来た巨体の患者のことをチーム・ハ
ウスのものたちに語る。名前はジョージ(46歳)、昏睡状態で
運ばれて来た患者で検査の結果全て異常がないという。ただし
体重は270kgある事を告げる。カッディはハウスが来ていない
事に気がつき、彼はいつも何時頃に来るのか?と問うと、キャメ
ロンは8時から10時の間だという。160kgが体重計の上限なのに検査
など出来ないと告げるキャメロン。しかもウェストは2mを越える
と聞いて驚く。
チェイスは血がドロドロなのではないか?と問うが血糖値は
正常で血中コレステロール値も毒物検査も陰性だったとのこと。

その頃ハウスはスピード違反と警察官・トリッターへの暴行容疑
そして違法薬物所持の疑いで拘置所で夜を明かしていた。
同じ拘置所にはヴァグランドと呼ばれる人物が繰り返し同じ
歌を口ずさんでいた。ハウスは11時だと告げそろそろ出せという。
トリッターがやってくるが、訴える気がないのならば早く出せ
マヌケ野郎と告げる。
ウィルソンが保釈金の1万5千ドルを払い釈放する。
たまたま今日は手持ちの現金が無かったのだというウィルソン。
バイクを没収されたことを告げ、敬意を払わないとして難癖を
付けられて罪をデッチ上げられたと語る。自分は無実だとする
がウィルソンは弁護士を雇うべきだと語る。ハウスは返す気がない
医者に1万5千ドル出すヤツは馬鹿だぞと告げると、サルマ・
ハエックに逢いにメキシコにでも行こうと語る。

ジョージは脳波、神経学的には全て健康だと語る。
未だに来ないハウスを心配するキャメロンは競馬にでも言って
いるのか?と問う。
チェイスは患者はどうするとこんなに太れるのか?と問い、
寿司を大量に食べたのか?と告げる。
フォアマンはハウスは薬の量が増えたからどっかで昏睡状態
にでもなっているのではないかとすると、そこにハウスがやっ
てくる。
バーでボート部の選手の女にカミカゼというカクテルを勧めら
れても決して飲むなよと語るハウス。

ハウスはジョージの件は、ピックウィック症候群だとして、
その治療を開始しろと語る。または胸の脂肪で圧迫されて
呼吸困難を起こしたのだろうという。チームハウスの面々に
患者の病歴を聞く為に近所に聞き込みし、家捜しをしろと
告げる。

チェイスとフォアマンは、この患者は単なる肥満ではなく
病気で太ったわけではないとし、それでもここまで太るまで
何もしてこないことは自殺行為だと語る。フォアマンはチェイス
が太った患者に暑くなるのを見て、太ったガキ大将に
いじめられた事でも有るのか?と問う。

一方ジョージの隣人で鍵を持って居たソフィーから話を聞く。
滅多に逢う関係ではなかったとし、彼は一人で居るのが好きみた
いだったという。普段はヘッドハンティングの仕事をしている
ようで、殆どが電話で仕事を済ませていたという。料理が
趣味で材料は全て配達してもらっていたとのこと。
時々色んな女の子が来ていたとするが、明らかに娼婦の事を
指したものだった。

ハウスはその頃外来として来た患者・ジョンを診察する。
腕を身体の下にして寝ると最悪な状態になっているというジョン。
仰向けで手を伸ばして寝ると平気だとすると、寝方を変えれば
良いだけだろという。なんなら腕を手術で落とすか?という
ハウスに憤怒して帰って行くジョン。その光景を見たトリッター
は一晩くらいじゃまだ懲りないのか?と問う。ハウスは彼が
禁煙用にガムを噛んでいるのを見ると、そんなのヘビースモーカー
に効果はないと告げる。もしかして薬が利いている俺に嫉妬
してストレスをぶつけているのか?と問う。ハウスはいい加減
つきまとうのをやめないといずれ夜勤の警備員になることになる
ぞと語る。

ハウスに対して誰と話していたのか?と問うチームハウスの面々
に、カッディに精子を提供に来たネアンデルタール人だとジョーク
を飛ばす。
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■ハウス vs トリッター

トリッターが報復の違法逮捕したけれど、逮捕されるだけの
理由付けは存在しているという点でハウス側には圧倒的に不利な
状況。何と言っても前回肛門に棒を突っ込んで折ったという
辺り、常識的には相当な罰則が有りそうだけどね。

ウィルソンが保釈金1万5千ドルを支払いなんとか釈放された。
裁判に出ればお金自体は戻ってくるので問題は無いのだろうけど
ね。

■ウィルソンはハウスとの友情を取った

ハウスが異常な量のバイコディンを自宅に所持しており、その為
の処方箋を押収され、その中にはハウスが手書きで勝手に書いた
ものも多数存在する。ウィルソンはトリッター刑事から、本人
の筆跡かを問われて全部僕が書いたものだと語ってしまった。
これが今後不利な状況になる事は明らかだけど、どんな解決法
を見出していくのか。

■今回の患者・ジョージ

46歳の中年で、270kgも有る患者のジョージ。
料理が趣味で、相当量食べるという事で、医師達は不健康な
彼を治療する事の矛盾を感じていた。特にチェイスは反発心を
抱いてた感じで、キャメロンは逆にハウス先生と似た患者の
性格(身勝手に論理展開し、ガンコで非協力的)にある意味では
親しみを抱いている部分も有ったのかも。というか扱い方に
慣れているというところなのか。

患者は何と言っても270kg。
冒頭から運び出すだけで大変そうだったけど、時々アメリカ発
のニュースの中でクレーン車で運ばれる巨漢の人物の映像が
出てくるよね。あまりの巨漢さは障害者として扱われるとの事。

ジョージ本人は太っているが故の病気を疑われることをとにかく
嫌っていたみたいだ。

■ジョージの病変

冒頭では昏睡状態。そしてピックウィック症候群の処置として
ステロイドを使用していると発熱。
ジョージの家に出入りしている女性から娼婦から性病を移された
か、それ以外の感染症ではないか?と疑う。

副腎皮質刺激検査や黒色表皮腫のチェックをする中で、
先天性の眠振症なのか脳梗塞なのかと疑うもいずれも陰性。

性的虐待やら親からの遺伝ではないか、アミノ酸代謝異常など
を疑い、周期性四肢麻痺や白質脳症ではないかと何度も検査を
受けている本人に問い詰めるもそんな病気は聞いた事がないとし、
否定。

腰椎検査や脳脊髄液を調べていく中で、視界まで不良になり
ロラゼパムを処方。

口にしている野菜の中に寄生虫などの原因物質があるのではない
かと疑うも陰性。

ハウス先生が患者と触れた際に指の骨が異常だと気がつき、
X線で調べ、気管支鏡検査、喀痰細胞診、抗神経抗体の有無など
を調べていくと、結果的には小細胞肺がんだと判明。

傍腫瘍性症候群を患い、失明や昏睡の原因になったとの事。

皮肉にも太っていることが原因ではなかったけど、余命数ヶ月
だという事が判明した。

■ザ・キャメロン デイ!

今回は何と言ってもキャメロンが大活躍だった。
キャメロンがハウスを庇うようにしてカッディに噛みつく姿
が有ったり、患者が勝手に退院しようとした際に、ハウス的
手法を使い、フェニトインを与えて意識をもうろうとさせる所
など凄かった。倒れた際に強化ガラスを突き破るシーンを
見ると、相当危険な賭けにも思える。あの体重で倒れたらその
まんま死んでしまう事だって有っただろうし。
で、どうやってまた病室に運んだのかも気になってしまうな。



■使用された曲

・Michael Pennの"Walter Reed"

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