Dr.HOUSE ドクター・ハウス
House M.D. (シーズン4)

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Feb. 5, 2008
第12話 変わりゆく人生 Don't Ever Change

脚本/Doris Egan、Leonard Dick
監督/Deran Sarafian
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ヨナタンロズは、ユダヤ教のハシド派の結婚式を執り行う。
シルヴァー夫人が改宗したロズにヨナタンを紹介した格好だ
ったが、ロズは彼の人柄の良さに惚れて幸せである事を告げる。
新郎と新婦は椅子に乗せられて御輿のように担がれる中、
ロズの容体が悪くなり、尿路から血が出てくる。

アンバーとウィルソンが付き合っているという衝撃的事実を
知ったハウスはウィルソンの元に行くと、種族を超えたセックス
をしているのかと問う。ダーウィンもビックリしているぞという
ハウスに対して、ウィルソンはアンバーと僕は似たもの同士だ
と語る。とんでもない性悪女と映画「愛の勝利」を見て無く
男が同じか?と問う。ベティ・デイヴィスだって強い女の代名詞
だろうというと、ハウスはウィルソンの好みは人生に絶望した
女だろうと問い、アンバーも死ぬのかと問う。
もって二ヶ月の関係だというハウスに、それならば100ドル賭ける
かと問い返す。当事者のお前が賭けるなんてフェアじゃない
とするが、ウィルソンは付き合ってもう4ヶ月になるという。
隠したのか?と問うと逆上した君が追い回すのが目に見えていた
からなという。セックスの力を甘く見すぎていたというハウス
はあまりによくて関係解消を二ヶ月延期したのだろうと語る。
人生に絶望した女は僕の好みじゃないと告げ、古い殻を破り
新しい一歩を踏み出したのだというウィルソンに唖然とする。

カンファレンスルームにメンバーが集まると、サーティーンは
今回運ばれてきた患者について語る。
ロズ(38歳・女性)膀胱の機能障害で血尿が出たのだという。
そして椅子から転倒して脚を骨折しているのだという。
ハウスは尿路感染症だろうとし、アンピシリンを投与しろ
という。ハウスは集まっている部下たちにアンバーとウィルソン
の事を知っていたのかと問うと、カトナーは知っていたという。
以前誘ったら彼氏が出来たと言って断られたのだという。
サーティーンは尿路感染症・性感染症は陰性だった事を告げる
と、腎臓ガンだろという。CTでは腫瘍も結石もないとサーティーン
は語る。カトナーに対してアンバーを怖がっていたのではないか
と問うと、そうだけどすらりと伸びた脚は魅力だからという。
サーティーンはNa値が低い事を指摘すると子宮内膜症かも
知れないという。タウブはハシド派のユダヤ人は結婚式の前に
断食をするので食べていないだけだろうという。又はNaが体内
に有るかで、毒素に吸収されたのかも知れないと語る。
体内に毒素があるのならばフェノールではないかというカトナー。
フェノールならば摂取しすぎで毒を盛られたとでも言うのかと
問うと18世紀のポーランドならばユダヤ人を毒殺するだろうが
現代ならば毒を盛るというよりも自殺だろうという。しかし
タウブは自殺はユダヤでは罪だと語る。ウソと罪は人間には
つきものだとハウスは語る。38歳まで未婚だったということは
ダサイ男を押しつけられたのではないかと告げる。
膀胱子宮内膜症ではないかということで、アロマターゼ阻害薬
を与えて膀胱鏡検査をしたいとサーティーンに語る。
また遺書の隣にフェノールが落ちているかもしれないので
家宅捜索をするよう、フォアマンとタウブに告げる。

タウブはユダヤ教徒だったが、それでも現実離れした信者は
嫌いのだという。たった三度のデートで結婚を決めるなんてあり
得ないことだという。そんなの普通妊娠させた時くらいでしょ
と。フォアマンは同じ宗教ならば価値観も合うのではないかと
するが、結婚はまた別で些細な違いが命取りになると語る。
そんな中室内からユダヤ教とはもっともかけ離れたハードロック
のCDに派手な下着を見つける。
ロックが趣味ならば当然ドラッグもつきものではないかと語る。

ロズから私はバアル・テシューバーであり半年前に改宗したの
だと聞かされるサーティーンとカトナー。その前の人生を問い
音楽プロデューサーをしていたのではないか?と問う。ヘロイン
をしていた事を認めるが、とっくに辞めており、ヨナタンも
知っている事だという。彼は細かいことは聞かず昔の私よりも
今の私が大事だと言ってくれているのだという。改宗した理由
はと問われると、講義に出たのだという。今ではポップスも
テレビも映画も見ないと聞くと、カトナーは「スターウォーズ」
も見ないのかと驚く。サーティーンはドラッグが残っているかも
知れないので検査するという。

ハウスはアンバーの元にいく。
ウィルソンの合い鍵を盗んできたというハウス。
ウィルソンと別れればお前を雇うと思うか?と問い、お陰で
お前は認められて部下になれるのだという。
なかなか良い作戦でしょ?と問うと貴方好みの作戦だと思うと
アンバーは語る。しかしハウスはどうも納得がいかず、自分の
ことをいらつかせようとしているのか、ウィルソンを弄ぼう
としているのか、本当の目的は復讐なのかと疑う。しかし復讐
ならば俺に直接狙う筈であり、目的は俺なのはウィルソン
なのかとハウスは語る。
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人は変わることは出来るのか。
そんな事をテーマにした今回のエピソード。
あの性悪女・アンバーさえも、そして善人そのもののウィルソン
も、そして今回の患者のロズでさえも、まるで180度変わった
ような姿を見せる中で、ハウスもまた人間として変わることは
出来るのか。また人が変わる要因として、何か病気などのきっかけ
が有るのではないかとする展開は、興味深いところだった。

■ハウス&ウィルソン

ウィルソンがアンバーと付き合い始めた事を知って、ウィル
ソンの行動が理解出来ないハウス。

ハウスはアンバーのことを我先に戦場から脱出するヘリに割り込ん
でいくタイプであり、押しの強い性格だとして、まるで俺だぞ
と語る姿が笑えた。

ハウスとアンバーは似ているという事で、ウィルソンホモ
説とばかりに、実は僕はハウスのようなタイプ性格の人物が好き
だったのではないかとして、これまでに幾度となり喧嘩しては
仲直りしてきた関係を指摘して、ハウスに身を引かせる為にそう
装うところなど面白かったところ。

このシーズン4以降のことも多少耳にしてしまっている
ので、正直アンバーがウィルソンに近づいている理由は、
病気関係ではないのかと思っていたのだけど、話の流れを
見ている限りでは互いに本当に好きあっている感じだし、
アンバーにしてもウィルソンにしても、ハッキリと
答えを言わずにハウスを悩ます辺りがまた笑えるところだっ
た。

アンバーに対しては、色々と詮索する中で、薬物依存の娼婦は薬が
欲しくて体を売ると引き合いに出して、アンバーが色仕掛けで
ウィルソンに近づいていると考えていたようだ。その意見を
助長するようにして、カトナーが性格は最悪だが美脚は見逃せない
ような発言をしていたね。

■ハウス&カッディ

アンバーとウィルソンが付き合っている事を知って、ハウスは
カッディに対して有望なガン治療専門医であるウィルソン
が性悪女に取られるのは経営者としてまずいとして、
ハウスはカッディにノーブラでウィルソンを誘惑して
取り戻せと指示していた。
カッディはハウスがウィルソンと4時間居られなくなるのが恐い
んじゃないの?と指摘されていた。

ただカッディもアンバーが完全に心変わりしたとは考えられず、
ウィルソンに対してアンバーは嘘をついて貴方を逆さづりにして
卵を産み付ける気じゃないのか?と問う姿が有った。
そんなカッディに対して、見事な変装をしているなと告げる
ウィルソンのやりとりが笑えた。

フォアマンとサーティーンの絡みの中でも、流石あなたは
ハウスの一番弟子ねと指摘されて居るシーンが有ったりして、
ハウスの影響力が大きすぎるな。


■その他

キャメロン、チェイス、フォアマン

キャメロンは今回一切出演せず。

チェイスは患者のロズが内出血をしているということを
受けてその出血部位を手術によって特定して生き存える
為の措置を行おうとしていた。ただ患者は夜になるまで
は宗教の戒律上手術はしないとして、厳格に戒律を守ろうとする
姿に相当手を焼いていた。
悪知恵として、よく刑事たちが取調室で使う手だけど、
時計の針を進ませて病院内を暗くして夜だということにし、患者だけ
でなく医師も嘘をつくという皮肉さ加減を描いたけど、
厳格な戒律を持つ夫よりも改宗した患者はそれを守ろうとする姿が
有ったね。

フォアマンはちょくちょく出演していたけど、サーティーンとの
エントラップメント神経障害、血栓を疑った際に、検査室で
会話したシーンが一番頭に残っているかな。
あとハウスからランチ台に10ドル貸せよと言われていた。


サーティーン、カトナー、タウブ

サーティーって遺伝疾患だと思っていたら、今度はフォアマンが
何気に話した言葉がストライクだった様子。
彼女バイセクシャルのようでハウスが指摘した時にも、ドキっとした
姿をしていた。

タウブは今回患者がユダヤ教徒だと知っていたけど、
自分とは違いより戒律の厳しいユダヤの宗派のようだとして、
そんな宗派は理解出来ないとしていたけど、少しずつ患者とその
夫と接していくウチに、妻を愛せば愛するほどに愛とは育つもの
だと言われ、徐々にヨナタンに耳を傾けるようになっていた。
ヨナタンの妻・ロズだって、講義を聴いただけで改宗してしまった
訳だし、話してみると意外と原始的な生活をしているが、人間関係
や家族・血族との関係に於いては納得する部分が多いのかも。

カトナーは時々鋭い発言をする。
アンバーとウィルソンの件でも、以前にアンバーにアプローチした事
が有るとしたのはカトナーだけで、それがきっかけで、アンバーには
彼氏があるという事が判明した。
「スタートレック」がみれなくなるなんて・・・とか、患者の
性格が変わったことに対して、人間と猿の習性があべこべになるよう
「猿の惑星」を引き合いに出して、色々と訴えていた。
またカトナーはトレッキーのようで、大学時代に目覚めた様子。
「ロミュランの仮装をするトレッカーじゃない」
「クリンゴンのダハールマスターになった」として、同じファン
でも性格が違うということを改宗の流れに引っかけて説明していた
し、「ヨシュアが祈り神に太陽を止めた」として、時計の針を
進める案を提示していた。


■今回の患者

・ロズ

ユダヤ教に改宗した女性。
その中でも613の戒律を持つハシド派だという。
正直今回のエピソード、ユダヤ教に精通していないとイマイチ
分かりづらい単語や表現、価値観が多数に出てくるところが有ったな。

「愛のイエントル」「ハヌカーブッシュみたい」「ラションホラは
辞めて」

何故ユダヤ教徒に改宗したのかイマイチよく分からなかったけど、
ハウスも信仰と希望が混在するよく分からない症状だとして、
改宗したのはポリフィリン症という精神の病気ではないかとするこ
とで、ロズの夫・ヨナタンからは怒りを買い、主治医を変えてくれと
言われていた。俺はDr.ヤハウェだぞ〜とかどういう意味だって感じ
だし。

病気はいつものように負荷試験をしたり、病変が色々と巡り巡って
もう直らないみたいな状況に追い込まれた。戒律を破ってでも
手術が必要だと訴え、それに反対するロズに対してラビまで呼んで
説得しようとするも残念ながら戒律を守ろうとする姿が有った。
タウブが生きた見本だとしていたけど、まさにロズはユダヤ教徒
以上にユダヤ人なんだよね。
結局ハウス先生が話の流れ上、「それがあって欲しいからと言っても
そこにあるとは限らない」と悟り、腎下垂が原因だとしていた。


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