ホテル・バビロン
HOTEL BABYLON
BBC(2006年 イギリス)

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/babylon/index.html


第3話 客室に住む人々


脚本/Tony Basgallop 監督/Howard Overman

今回はホテルの長期滞在者について描かれた話だった。
その中でも二人の客、ダニエルズとナターシャについて。

ダニエルズは、毎日決まった行動をしなければ済まないという
几帳面な客。それが原因で妻から病院に行くよう言われて
ホテルに逃げ込んだ客。
どんな対応を見せるのかと思えば、妨害して追い出そうという
のだからなんとも解せない。
結局ホテルは何でもサービスを提供するが、現実の問題を解決
するのは客自身だという事で纏まりを見せる。
総支配人のレベッカが彼に悩みを打ち明けるというのが意外。
レベッカ自身も夫・マークとすれ違いの生活を送っていたの
ですね。

ナターシャはロシアの大富豪の娘。
彼女の悩みを解決してあげてホテルで挙式を挙げさせれば金儲け
になると考えたトニーの提案にチャーリーも乗る形で計画を
実行する。
ナターシャは今すぐ結婚してイギリス滞在の為の残留許可を得よ
うと、イギリスに居るロシア人との結婚相手を探している。
ホテルのスタッフの一人に適切な人間・アレクシスが居ること
が判明し、彼に下積みからの昇格を約束し偽装結婚を受けさせる。
しかしこのアレクシスはとんでもない奴だった。
とんでもない奴という意味ではこのホテルのチャーリーたちも
酷いけどね。
アレクシスはこの計画に大金が掛かっているのを知り足下を
見るような行動を見せ始める。更にナターシャと謎の密約を交わ
してアタッシュケースを受け取っているのを目撃したと言うこと
で先行き不透明な状況が描かれる。
ナターシャがチャーリーの事を金蔓としか見ていないことに
落胆していたが、所詮は金で結びついている関係なのは当たり
前だよね。

全ての計画が不意になり最後にエレベーターを意図的に止めた
だけで問題が解決してしまうという本末転倒も良いところだが、
取りあえず問題が解決したようで良かった。

でもあれだけの事をしてチャーリーも何も無しで済まされて
しまうのか。
それよりも5000ポンドせびられていた事の方が厄介な問題。
生活に落ち着いたら返すとか言っていたけど、返す訳ないよね。
散々この人、過去を突いて脅してきて居るんだし。

レベッカ・ミッチェル (タムジン・アウスウェイト) 総支配人
チャーリー・エドワーズ (マックス・ビーズレー) 支配人代理
トニー・ケイスモア (デクスター・フレッチャー) コンシェルジュ
アンナ・ソーントン・ウィルトン (エマ・ピアソン) フロント部長
ジャッキー・クルーンズ (ナタリー・メンドーサ) 客室清掃部長
ジーナ・プリミローラ (マルティン・マルケス) バーテン
ベン・トールマン (マイケル・オビオラ) フロント
デレク・クリスプ (マイケル・アトウェル) ドアマン
ターニャ・ミハイロフ (ダニラ・ゴビッチ) 客室清掃
ジーノ・プリミローラ (Martin Marquez)

Raymond Coulthard (ジェームズ・スコフィールド)
Ian Bonar (デーヴ) 従業員
Craig Kelly (ピート)

Anamaria Marinca (ナターシャ) ロシア人
Gideon Turner (アレクシス) 従業員。偽装結婚
Matthew Marsh (ウラジミール・バラノフスキー) 富豪

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