ホテル・バビロン
HOTEL BABYLON
BBC(2006年 イギリス)

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/babylon/index.html


第5話 姿の見えない主役たち


脚本/Toby Whithouse 監督/Iain B. MacDonald

ホテルで重要な人間は誰か?
レベッカでもなくチャーリーでもない。答えは裏方で働く
スタッフたち。その殆どが不法滞在者で占められている。

なんか一流ホテルをうたっているのに、支えている人たちが
不法滞在者っていうのが不思議だね。そんなにコスト削減を
求められているのか。こんなホテルじゃ信用されないと
思うんだよね。今回の展開の中でも入国管理局の査察の回数
も多かったし。

チャーリーは今回、ジョン・フラーという客に振り回される。
ジョンは浮気男。チャーリーの元にリズという女性が無理な
お願いをしてくる。ホテルから請求された高額の酒。この日
ホテルに泊まっていた事が夫にばれると不味いので、間違い
だったというメールをホテル側から送って欲しいというもの。
レベッカはダメだと告げるが、チャーリーは単独で彼女のた
めに動き回る。ジョンが翌日別の女性・サラを連れてきた
事もあり悪態を付く。それが無駄だと分かるとリズを呼び出し
別の女性と居るところを見せつける。
まぁ余計なお節介と言えばお節介かも知れない。
客の守秘義務はどうなったって感じだし。
最後チャーリーが何故犯罪を冒して刑務所暮らしをしていた
のか明らかになった。輸入業を行い資金が不足したときに
詐欺行為を働いたらしい。レベッカがチャーリーを試すために
わざと1000ポンド多くの金を支払いリアクションを見ていた。
結局チャンスを与えてもらうことになるけど、チャーリーって
いつもレベッカの目の届かないところで彼女の命令に背くから
なぁ。

ジャッキーは今回辛い役目だった。
度々訪れる入管管理局の男性・ジョン・ボヤック。
彼からギブ&テイクの話をされる。
営業の許可を認める変わりに一人不法滞在者のスタッフを差し
出せというのである。ジャッキー自身もオーストラリアからの
移民で、入国ビザが切れた人と言うことで弱味を見せる。
スタッフを売るべきなのかどうかで葛藤。その事をチャーリー
に告げたときの彼女の心情は見て取れるようだった。
結局父親アダムが娘・レイチェルの事を殴る姿を監視映像で
目撃してしまい彼を差し出すことになる。
アダムはイギリスの文化、特に少女を眺める男性の視線には
酷くご立腹のようで、化粧する娘の事が許せないお国柄から
来たようだ。
しかし幾ら喧嘩しているとはいえ、親子を引き離すというの
だから酷い。なんとも後味の悪い話だった。

ジーノのエピソードは相変わらずよく分からないオチに使われ
た。ベンからゲイの作法を教えてもらうことになる。何故なら
客の一人でやたらとチップを与えてくれる男性・リンデンが
ゲイだと思われたから。
リンデンには彼女ジェーンが居たけど、結局この人ゲイだった
のでしょうか?

レベッカ・ミッチェル (タムジン・アウスウェイト) 総支配人
チャーリー・エドワーズ (マックス・ビーズレー) 支配人代理
トニー・ケイスモア (デクスター・フレッチャー) コンシェルジュ
アンナ・ソーントン・ウィルトン (エマ・ピアソン) フロント部長
ジャッキー・クルーンズ (ナタリー・メンドーサ) 客室清掃部長
ジーナ・プリミローラ (マルティン・マルケス) バーテン
ベン・トールマン (マイケル・オビオラ) フロント
デレク・クリスプ (マイケル・アトウェル) ドアマン
ターニャ・ミハイロフ (ダニラ・ゴビッチ) 客室清掃
ジーノ・プリミローラ (Martin Marquez)

Raymond Coulthard (ジェームズ・スコフィールド)
Ian Bonar (デーヴ) 従業員
Craig Kelly (ピート) 運転手

Tony Jayawardena (ジャグディープ) ホテルで監視
Dugald Bruce Lockhart (テニーソン)
Lisa Faulkner (リズ・サイクス) ジョンと関係
Ian Kelsey (ジョン・フラー) 浮気男
Christopher Fulford (ジョン・ボヤック) 入国管理局
Maynard Eziashi (アダム) ホテルスタッフ/娘を殴る
Josephine Yeboah (レイチェル) ホテルスタッフ/アダム娘
Simon Slater (リンデン) チップをはずむ客
Victoria Pritchard (サラ・ケリガン) ジョンの浮気相手
Richard Wallis (グレッグ)

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