ケネディ家の人びと The Kennedys http://www9.nhk.or.jp/kaigai/kennedys/index.html

第1話 運命の選挙

脚本／Stephen Kronish 監督／Jon Cassar
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1960年大統領選挙投票日前日。
ジャック・ケネディ(43歳)は、市民達の前で演説する。
直面する驚異から自由を守るとし、希望に向かってアメリカは
自由社会の先頭に立つという。
ジャックと対立するのは共和党員のニクソン。
ジャックの父・ジョセフはジャックに自分の夢を託し、金銭的
にもサポートしていた。弟のロバート(ボビー)もジャックの
スタッフとして活躍。しかしジョセフは選挙場に有権者を運ぶ
バスが手配されていないとして、ボビーをしかりつける。
勝つためにやるべき事をやれと告げる。

ジャックには妊娠中の妻・ジャッキーと娘のキャロラインが
居た。今日は大変な一日になる事を告げる。
ジャックは腰の具合が悪く、体調が優れなかった。
選挙事務所では、トムやシンシアが選挙の動向を知らせる。

ジョセフの妻ローズは、夫にミサに行こうとするが、明日は
必ず行くので今日は選挙のために活動したい事を告げる。
ジョセフは秘書のミシェルに対して、妻の信心深さだけは理解
出来ないと呟く。

ボビーはジャッキーに取材を受けるかどうかを尋ねるが、
ジャックはそれを否定し、今日は一日安静にしている様告げる。
ボビーの妻エセルがやってくると、ジャッキーの変わりに私が
取材を受けようか?と告げると、ボビーは彼女に任せる事になる。

ジャックはジョーの写ったアルバム写真を見ていた。
ジョセフもジョーの写った新聞記事を目にしていた。

1937年、マサチューセッツ州ハイアンスポート。
ジョセフはイギリス大使と決まる。ルーズベルト大統領の任期
が終われば自分が大統領になる番だと呟く。アイルランド移民
だったジョセフの父だが、もう自分のことをよそ者とは言わせ
ないと呟く。

1938年イギリス・ロンドン。
イギリス大使。ジョセフはヒトラーを擁護する発言で失言。
6ヶ月後、ルーズベルト再選。

1943年、ハイアンポート。
ジャックはデンマーク人、インガの付き合い発覚。相手はスパイ?
ジャックは戦地へいくことを条件にインガと別れる。
9ヶ月後、ジャックは日本で駆逐艦と衝突とマイケル・ドノバンから
報告。しかし無事。
1960年、ジャッキーが取材を受ける。エセルは寂しい思いをする。

1944年8月、ジョーの死亡がオバーン神父から聞かされる。
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1960年のジャックの大統領選挙を描きながら、過去に遡り
ケネディ家の政治家人生を描いた話だった。

ケネディ家が元々アイルランド移民であり、カトリック教徒
という事もあって、大統領選には不利な状況だった。
アメリカに於けるマイノリティの存在から大成功を収めていく
までを描いていく様子。

特にドラマとしては父・ジョセフの大統領選にかける思いが
描かれた。
元々ジョセフが政治家として大統領を目指すも、イギリス大使
時代に侵した判断ミスによって、政治家としての人生を終わり
にしてしまう。妻ローズの言葉が辛うじてケネディ家全体の
ミスにまでは波及させなかったが、その辺は上手く感情を殺し
て、次世代に託すことが出来たと思う。

次男・ジャックと長男・ジョーの兄弟としての葛藤なども興味
深く描かれ、親の愛を受けたいが為の見えない争いなどが
面白く描かれた。

皮肉なことに、ジャックの方が戦争で名誉勲章をもらってしま
った事。ジョーが亡くなったのも有る意味、ジャックのこうした
功績による所があるのかも知れない。
悲しいことに日本の駆逐艦とぶつかったという事で、ジョーは
助かり、イギリスに派兵されていた兄が亡くなってしまった。

ジョセフは大統領になるのはジョーしかいないとしながらも、
彼が亡くなった途端にジャックに切り替える辺りとても現金
な人なのかも知れない。
しかしそんなジョセフの妻思いの一面を見せられ、ジャックの
件では正式に訃報の知らせるまでは、ジョセフの心の内だけに
留めているシーンも描かれる。

弟のボビーは政治家一家である事に窮屈に感じていて、選挙選
が終わるのと同時に一連の仕事から降りようとしていること。
しかしそう簡単にジョセフがそれを許すのだろうか。