ケネディ家の人びと The Kennedys http://www9.nhk.or.jp/kaigai/kennedys/index.html

第4話 マフィアの影

脚本／Stephen Kronish、Joel Surnow 監督／Jon Cassar
--------------------------------------------------------
1960年イリノイ州シカゴ。
ジョセフ大使時代に、彼はこの地を訪れ、歌手フランク・シナトラ
に逢う。彼の友人でマフィアのドン・サム・ジアンカーナに
逢わせる彼。ジョセフはサムに逢うと、この国は底辺である
我々に成功を与えてくれた事を告げ、是非ともアメリカに礼が
したい事をサムに告げる。
ジョセフと面会を終えた後、シナトラはサムに対して、ジョー
に付いた方が良いと口添えし、ケネディが大統領になれば我々
も安泰であることを示唆する。

1961年8月、ジャックはアジソン病を悪化させ腰の痛みが止まら
なかった。バークリー医師と相談し、様々なクスリを試すも
まるで効果無し。医師もあまりに頓服している薬の量が多いこと
に懸念する。

一方妻・ジャッキーは夫の広報活動のためにインタビューに積
極的に応じる。ジャッキーは今は家族と一緒に過ごしたい事を
訴える。しかし連日忙しい日程をこなし、思わず乳母のショー
にいらいら感をぶつけてしまう。

そんな中、司法長官に就任したボビーは、組織犯罪課を立ち上げ
マフィア一掃を打ち立てる。エセルはボビーの政治貢献に対して
もっと評価されるべきだと告げる。

ボビーはマスコミやテレビの前で、組織犯罪課について説明する。
これが立ち上がればマフィアの9割は活動できなくなること。
不正活動を行う者達と戦い、犯罪者を起訴すると告げる。安全
でよりよい社会の為に協力を求める。

それらを聞いたサムは、シカゴで選挙に勝たせてやったのに
どういう事だと激怒。シナトラは自分の一存でサムに吹き込み、
実際にはケネディ家のジョセフは一切そんな約束を取り交わした
事など無かったのである。

その頃、ジャックは大統領警護官として、ホールデンを任命
する。今まで黒人がこの職に就いたことは皆無だった。上司の
ヘンダーソンから南部では警護官を泊めてくれる所など無いと
とするが、ジャックはあくまで自分の意見を貫く。

その頃、ソビエト連邦がベルリンに於いて難民が西ベルリンに
渡っていくのを全面的に禁止する動きが出てくる。早い段階
でアメリカ政府としても手を下さないと手遅れになるという。
ボビーはソビエト大使に話を聞こうという。取りあえず具体的
な情報もないのにこんな会議は無意味であると一蹴する。
--------------------------------------------------------

60年代ジャックが大統領となる為にジョセフはシカゴ一帯を
牛耳るマフィアのドン・サムと面会していた。果たしてその
事実が現在になって重くのしかかってくる。

ドラマとして描かれなかったけれど、ジョセフの妻・ローズ
がいつの間にか亡き人として描かれていた。
3話ではジャッキーとローズが一瞬対立してしまうのかなと
思ってみていたけど、そうはならなかった。

なんと言っても今回のエピソードでは、ボビーの役割が大きく
選挙選ではちょっぴり情けない姿を見せつつも、今では有る意味
ジャック以上に手腕を発揮しているような印象もあった。

ジャックが黒人の警護官を初めて付けたことだったり、
ソビエトらのベルリンでの動きも気になるけれど、やはり今回
はマフィアとの癒着に於いて、ジョセフがそれに関係していれ
ば、ジャックの政治生命も終わりではないかとする危機感が
描かれたし、ボビーの提唱する組織犯罪課のお陰で、何もして
いないハズのケネディ家が殺害される可能性も有る事が描かれる。

時代的に仕方がない事とはいえ、アメリカ政府もこの時代は
情報に翻弄され、正確な情報を掴み切れていない所も有り、
弱腰の姿がある所は、有る意味親近感の湧くところだろうか。

そしてなんと言っても大統領の容体悪化のためにジェイコブ
ソン医師から治療を受けるも、この治療は果たして合法的な
ものなのかどうか。最後にジャッキーまでもがこの医者から
治療を受けている辺りが驚くべき物があったな。

フランク・シナトラ役を演じたのは、Chris Diamantopoulos。
ドラマ「24」のシーズン8で、ロブ・ワイズ大統領首席補佐官を演じて
いたり、コメディドラマ「The Starter Wife」で同性愛者のデザイナー役
を演じる。元々カナダ出身の俳優さんで、「アグリー・ベティ」に出演
したアマンダ演じるBecki Newtonと結婚。とても仲良いみたい。

FBIの長官、フーバーを演じるEnrico Colantoniは、
「ヴェロニカ・マーズ」で、ヴェロニカの父で探偵のキースを演じていたね。