ロスト・ルーム the lost room (2006年) 北米気鋭のスタジオ“LIONSGATE”製作、60分全6話に対し総制作費 10億円という巨費が投じられた傑作ミニシリーズ。本作は米SyFyチ ャンネル（当時Sci-Fi）にて2006年12月放送、大反響を巻き起こし その後世界50カ国以上でオンエアされた話題作 http://www.superdramatv.com/line/lostroom/

第1話 鍵 The Key

脚本／Christopher Leone、Paul Workman 監督／Craig R. Baxley
--------------------------------------------------------
質屋にやってくる男。店長のスキロと店員のマルコ・コルドバは
その男と取引する。例の鍵に間違いないとして、店長の口座に
200万ドルの金が振り込まれ、取引終了から思われた。
しかしその店には突然"イタチ"と呼ばれる男と、二人のボディ
ガード風の大男がやってきて、その鍵を奪おうとする。イタチ
はその場にいたものにペン先を当てると、男は黒こげになる。

すぐに警察官が現場検証に訪れる。
刑事のジョーとルーは、調査しているとレジの金は無事である
事から金目的ではない事を推察。しかし遺体の状況が、店長の
スキロは服は焼けていないにもかかわらず体だけが焼けこげ、
マルコ・コルドバの遺体は、天井に張り付けられるように亡く
なっていたのである。
質屋を経営しているのはカール・クロイツフェルドだった。

ルーはジョーに今日、アンナと一緒にウチに来ないかと誘う。
妻のキャシーも喜ぶという。現在ジョーは3年前に離婚した妻
と娘・アンナの親権を巡って係争中だった。

そんな中、店にいた目撃者の一人で有るイギー・ロサの姿を
発見し、ジョーは追いかけるが、イギーは鍵を開けて入った
トイレの中から全く別人が出てきたのである。

ジョーは帰宅すると娘のアンナとコミュニケーションを図る。
そんな中、相棒のルーからイギーの事を彼の母親の家で見つけ
たと報告が入る。すぐに警察署に行き、イギーから取り調べを
行うことになる。

ジョーはイギーから何があったのか尋ねる。過去にもイギーは
警察署のお世話になっていて、二度と警察署には来ないと言って
いなかったのか?と告げる。話せば母が死ぬので言えないという
イギーに対してジョーは俺が守るという。イギーの持っていた
鍵を見て、このモーテルの鍵は何なのか?と問う。イギーは
店で起きたことを少しずつ話し始める。事件当日三人の男が
入ってきて、その中のリーダーの男は"イタチ"と呼ばれていた
事。しかしそれを話して途端にイギーは鍵を握って扉を開け
部屋から逃げてしまう。すぐにジョーが追いかけるが、そこに
イギーの姿がなかった。
--------------------------------------------------------

一つの鍵を巡って次々と殺人事件が起きる。
その事件を負うジョーは、鍵の持つ能力について調べていくウ
チに、鍵以外にも能力を発揮するアイテムが有ることを知る。
アイテムを操る人物からアイテムの事を"オブジェクト"と呼ぶ
のだと聞かされ、一つのモーテルから全て持ち出されたもので
ある事を知る。

100個のオブジェクトが有るという時点で、ドラマとしては
相当先のことを考えている様な構成という感じがする。
これだけの壮大なストーリーはまるで108枚の石版を読まなけ
ればゲームを説くことが出来ないとする、ブレイングレイが
開発したパソコンのRPG「ラストハルマゲドン」を彷彿とさせる。

アメリカのドラマってこういうドラえもんのポケットの不思議
アイテムが存在するようなドラマが多いね。

取りあえずオブジェクト有ったとされるモーテルの存在は
何なのか。そして何故オブジェクトの様なものが存在している
のかが、ドラマとしての興味かな。

世の中の証明できない出来事を全てオブジェクトのせいにする
事も出来るし、この手のドラマの特殊環境に慣れたこともあって、
それなりに楽しめるストーリーかも。

イタチはジョーにとって敵なのか味方なのか。
ジョー自身も現実問題として親権問題を抱えており、それが
どういう風に転んでいくのか。

鍵の存在はまるでどこでもドアだけど、他にどんなアイテム
が存在しているのかな。