CIA ザ・カンパニー
(the Company 2007年、ミニシリーズ)

監督 : ミカエル・サロモン
製作総指揮 : リドリー・スコット、トニー・スコット、ジョン・
キャリー
脚本 : ケン・ノーラン
原作 : ロバート・リテル

http://axn.co.jp/program/thecompany/



第4話 秘密工作 後編

脚本/ケン・ノーラン 監督/Mikael Salomon
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ジャックは帰国すると、ジェームズと会う。
ウィーンからのジャックの報告に目が留まったという。局内
にスパイが居るという情報に関して、どういう経緯でそれを
知ったのか尋ねると、AVHの男が事細かに知っていたことを告げ
る。ジェームズは確かにスパイは存在しているとし、
サーシャ
という人物だという。
その頃、フランクはCIAを退職する。最後までハンガリーで起
きたアメリカの革命派を見殺しにした件で責任を感じて居た彼
は、精神的に病んでハンガリーの施設へと送られる。

ジャックは久しぶりにレオと会うと、ボートを行う。
レオは内勤だった事もあり、すぐに体力的にバテる。革命派
には気の毒なことをしたなと告げると、ここアメリカでは
プタペストの件なんて既に過去の出来事だと告げる。

1960年9月グアテマラ。
ジャックは湿度100%のこの地に降り立つ。
ロベルトと呼ばれる革命派の一人から案内を受ける。
無数の蚊、マラリア、シャーガス病、デング熱にはくれぐれも
気をつけろという。ロベルトはジョージア州の軍事訓練所で
訓練を受けていたので英語にも精通していた。ロベルトから、
自分たちはとことんやる事を告げられ、勝つか死ぬかだという。
自分の役割は君とワシントンの仲介である事を告げる。
ロベルトはジャックに対して、マイアミからよこす人材に
ついてもっと厳選して欲しいという。全く現状を知らない人や
アメリカの兵士達は、高官用だとして自分たちだけがプール
に入ってのんびりしている事を告げられる。ジャックはその
現状を見て、高官用と書かれた看板をロベルト達の前で外す。

キューバ軍の8割がカストロ体制に反対していた。
軍の上層部はクーデターの準備をしており、ハバナへ進軍し
そこで人を集めれば4日で2倍には増えるという。カストロは
ゲバラのようにマエストラ山に潜伏しているとの事。カストロ
はかなり手強い事を告げる。

ロベルトはジャックに対して、故郷を失いよりどころを無くし
ていた所にジャックが来て勇気をもらったという。アメリカは
B-26を供給するとしているが、あくまでアメリカの役割は
影で行うものであり、この戦いの主役は君たちで有ることを告げ
る。

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今度の舞台はキューバ

キューバでの内乱によってピックズ湾への上陸作戦を計画して
いる状況が描かれた。
あれだけ辛い任務を経験した後なのに、またしてもジャックが
現地に派遣される所が何とも言えない。

同じジャックでも海外ドラマ「24のバウアーとは違い、
こちらはただただその場にいる生きた証人みたいな役柄だね。
まぁ一人で何でも出来てしまったら、「ランボー」のスターロ
ーン状態になってしまうけど。

カストロ政権を打倒するためには?

色んな計画が語られる。
毒を仕組んだり、爆弾で爆破させたり。
しかし彼の側近の中に、ピネイロという切れ者がいるという事
でなかなか計画も進まないみたい。

ただアメリカが本気で参戦すれば、すぐに制圧できそうな感じ
もする。ただその為の大義が存在せず、迷走する。
アメリカでも一応内政干渉とか、他国への侵略意識が存在して
いる辺りが意外だね。

CIAの裏工作

アメリカ政府が表立って出来ない事をするのがCIAの役目。
今回の件で選択をミスすれば、CIAの存続に関わるという事で
慎重さが要求される。

結局CIAが取った策は、マフィアのロッセリやジアンカーナを
使ってカストロを殺害させるというもの。
カストロの好きなミルクセーキの中に毒を仕込んでおくという
ものだが、ちょっと安易な方法かなと思わせるものが有った。

モスクワではアザリアが消える

エフゲニーが彼女の事を気にして、身内の者に調べさせるも
突如消えてしまった。
KGBによって連れ去られたのか、それとも彼女は単独でアメリカ
に渡るために工作しているのか。

エフゲニーの正体が、CIAにバレる。

ジェームズは、サーシャの存在も知っていたし、エフゲニーに
関しても今回、彼の自宅を特定した。
Kahn's ワイン&リキュール店に潜伏していた彼。

しかし彼は髪の毛を剃り、付け髭をして黒縁のメガネをかけて
ジーン・ラトウィッジとして活動を再開していく。

上陸作戦は誤算

アメリカの支援が無くても多分ロベルトたちは、故郷を取り戻す
為に侵攻していたとは思うのだけど、B-26の援軍が無かった
のは予想以上に痛手。
ハンガリーでは戦車によって勝運を分けたし、今度は空からの
援護が無く、沖に停泊していた武器の補給艦などもあっさりと
爆破させられたので、一気に勝敗がついてしまった。

何よりもこの誤算、カストロを甘く見すぎていた所が有るん
だよね。

2度目のアメリカの失敗

失敗ととるべきなのか、それとも単にアメリカの無責任な行動
を問うべきものなのか。

ジャック・マコーリフ (Chris O'Donnell) CIA
ハーベイ・トリッティ (Alfred Molina) "魔術師"
ジェームズ・アングルトン (Michael Keaton) "マザー"
レオ・クリツキー (Alessandro Nivola) CIA
エフゲニー・ツィピン (Rory Cochrane) ソ連側スパイ、同級生
エイドリアン・フィルビー (Tom Hollander) 二重スパイ
フランク・ウィスナー (Ted Atherton) CIA
ヴァンカ・ボリソフ (Hristo Mitzkov) ソ連側スパイ。同級生
フィリップ・スウィート (Barry Flatman) 父
フォーレン・エンジェル (Peter Rudolf)
スウィート・ジーザス (Gabor Nagypal)
ニキータ・フルシチョフ (ZoltAn Berzsenyi) ソ連大統領


ロベルト・エスカローナ (Raoul Bova) グアテマラ革命軍
マヌエル・ピネイロ (JB Blanc) キューバ秘密警察
アルツーロ・パドロン (Ramon Franco)
ディック・ビセル (Martin Doyle) グアテマラ計画を進める
アルパード・ゼルク (Misel Maticevic) ハンガリー革命派
オスカー・ウゴー・モローディ (Constantine Gregory) KGB
バシリー (Peter Kertesz) AVH将軍
Szabklako (Ferenc Elek) AVH(ハンガリー国家保安局)
ジョン・ロッセリ (Chuck Shamata) マフィア・シチリア出身
エリザベート・ネメス (Natascha McElhone) 革命派
マニー・エビット (Mike Turner) CIA

--- (Ulrich Thomsen)
--- (Stephen Bogaert) CIA
--- (Rick Roberts) CIA
--- (Cedric Smith)
--- (Joe Lisi)


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