CIA ザ・カンパニー
(the Company 2007年、ミニシリーズ)

監督 : ミカエル・サロモン
製作総指揮 : リドリー・スコット、トニー・スコット、ジョン・
キャリー
脚本 : ケン・ノーラン
原作 : ロバート・リテル

http://axn.co.jp/program/thecompany/



第6話 終わらないゲーム -後編-

脚本/ケン・ノーラン 監督/Mikael Salomon
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イスラエルのテルアビブに渡るハーベイは、エズラからセルゲ
イは本物の亡命者なのかどうかを尋ねる。
彼が偽物ならば、目撃された最後の住所とは別の場所にいる
筈だという。ハーベイはユダヤ人虐殺者の
バルビーの行方と
交換条件で、協力を求める。

その頃、エズラの手筈で、モスクワのセルゲイの消息を調べる。
彼は新聞ではKGBから裏切り者として処刑された事が掲載されて
いたが、現在彼は
イルクーツクに居るのを目撃される。
スタリックは偽の亡命者を送り込んだのだとし、親友のレオは
無実である事を告げ、ジェームズの判断のミスだと訴える。
しかしジェームズは、真相に近付いた時点で私の足下をすくう
作戦だとし、人違いに思わせレオを復帰してスパイ活動を再開
させる見事な戦略だと告げる。しかしジャックはレオに対して
彼を釈放させることを告げる。しかしジェームズはレオがサー
シャである事に一歩も引かなかった。

ジャックはレオの釈放に立ち会うと、自分たちはとんでもない
間違いを犯したことを告げる。レオは組織を守るためにした
事だろうと告げる。
レオの傷が癒えるとCIAの職場に復帰する。CIAの職員は一同
拍手で迎える。レオに大きな借りが出来たという。レオはみんな
の前で入局したときの気持ちを語り、復帰できたことに喜び
を示す。ジャックは彼に許されないと分かっていると告げると、
レオはジャックが疑った事にも問題にせず、お前は親友だと
告げる。

その頃、ジェームズは辞職届けを出す。
CIAの長官らは、これまでのジェームズの貢献に多大な感謝を
示すと共に、その活躍は後世に語り継がれると告げる。今の
ジェームズには休養が必要だと告げ、彼をねぎらう。
しかしジェームズは最後の言葉として、レーニンの話しを引き
合いに出して、彼は西側は考えることが好きだから、考える材料
を与えたのだとし、ソ連は偽情報を我々に与えて、冷戦に
勝ちつつある様アメリカに思わせているのだという。しかしそれ
は真実とはほど遠く、世界の指導者の何人かはKGBの手先になっ
ていると告げる。イギリスのウィルソン首相、スウェーデンの
オロフパルメ首相、カナダのピアソン元首相、MI5のホリス長官
元ソ連大使で元NY州知事などがその人物だとし、全ては我々
を陥れる為に偽情報を流しているという。それも計画の一部だ
とすると、世界中に張り巡らされたCIAの情報網は、この20年
間で過去の遺物とかしているという。その原因は二重スパイ
だとし、これまでそれを見破るためにどれほどの苦労をしてきた
のか語る。しかし長官らはジェームズの話しを強引に切り上げ
させる。ジェームズは立ち去ろうとする中、レオを見かけると
君がサーシャだと告げる。その理由として、ラビは容易く
ククシキンを見つけた事をあげ、スタリックはそんなヘマは
しないという。

レオの息子の大学の卒業式が行われ、ジャックらも参加する。
そんな中、アデルが突然車内で自殺するのが発見される。

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セルゲイはロシアで生きていた!

この事実はどう取れば良いのだろうか。
本当に裏切り者だとしたら、KGBが行かしておくはずはないし
混乱させるために生かしているという事なのだろうか?

レオは釈放、そしてCIAに復帰

復帰する時点でレオはスパイじゃないかという気がする。
普通そこまでされたらアメリカの為に働くと思わないだろうし。
ジャックに対しても全く怒りを感じていない。

ジェームズは辞職

時代の移り変わりを感じる流れ。
気がつくと時代も1980年代、そして1990年代へと移り変わって
行っているからね。

ただジェームズが辞職した後も、ジャックは彼を訪ねて相談
している姿があったので、ジャックとしてもサーシャがレオで
有ることを否定しきれない所があったのだろうね。

アメリカCIAは情報戦に勝利したというが・・・

その影で世界の指導者はKGBの思想をたたき込まれている。
何処までジェームズの語っていた事が真実なのか分からないが
CIAの組織としての規模が大きくなりすぎたことで、制御できなく
なっている感じだね。

レオの妻・アデルの自殺が意味する者とは?

これでほぼ決定的な感じだったね。
しかし家族を失ってまで、そんな思想に拘る必要があったのか。

最後、エフゲニーとアザリアの関係もそうだけどね。

近代兵器、コンピュータが状況を進展させる

スパイ解読について、コンピュータによって検索などが容易に
なった事で一気に事態が急変。
そんな法則を見つけるのが、ジェームズなどの卓越した策士家
ではなく、単なる女性工員である所が何とも言えない。

スパイとエフゲニーの仲介人の女性

ポーランドからの移民者みたいだけど、ついにここまでたどり
着いた。高齢な方だったというのがびっくりだけどね。
彼女の部屋を捜索する辺りの展開は面白かったな。
そこから暗号文やら変換表、解読のための道具を手に入れる。

そして彼女に電話するものを逆探知してついに展開を打開する。

分析はジェームズに任せる

数字が意味するものをジェームズが全て暴いた感じ。
ホルストメールの全貌が書かれているとしたけど、その計画
は既にCIAも掴んでいたのだろうか。

結局ホルストメール計画が稼働するけど、今のアメリカでは
一日の株価の出来高は1.9兆ドルにも達するために、630億ドル
程度ではびくともしなかった。

レオに対するジャックの怒り

結局二人を分けた者は、ステラ・ブレッドソーというオースト
ラリア人に声を掛けられたかどうかという事。
女性の誘惑に負けたのが悪いのか、それとも過去を調べられて
アメリカ人ではなく、ソ連に関係する人物だという事が分かって
声を掛けられたのか。

ジャックはレオを殺しに行くけど、その時のシーンはもの凄く
冷たくもあり、そしてホッとさせられるものがあったね。

株価を操作したものたち

なんと東京の銀行の日本人らしき人物も含まれていたな。


ゲームは続く・・・

みんなゴート人が迫っていることを忘れているというハーベイ。
自分たちがそんなゴート人から世界を守ったとする自負した
気持ち、誇りがあるんだろうね。

失敗の数が少なかったから勝てたとか、ソ連はメタファーで
有り、考え方は立派だが、実践するには欠陥だらけだったと
いう。全ては白か黒か、正義か悪か、善人か悪人かという中で
自分たちは勝利者だとするところが、また事実だけをすくい
上げた感じが何とも言えないものがある。

ジャック・マコーリフ (Chris O'Donnell) CIA
ハーベイ・トリッティ (Alfred Molina) "魔術師"
ジェームズ・アングルトン (Michael Keaton) "マザー"
レオ・クリツキー (Alessandro Nivola) CIA
エフゲニー・ツィピン (Rory Cochrane) ソ連側スパイ、同級生
エイドリアン・フィルビー (Tom Hollander) 二重スパイ
フランク・ウィスナー (Ted Atherton) CIA


マニー・エビット (Mike Turner) CIA
セルゲイ・ククシキン (Scott Alexander Young) 亡命者
ウィリアム・ウェブスター (Victor A. Young) DCI
デュバル (Alessandro Nivola)

--- (Stephen Bogaert) CIA
--- (Rick Roberts) CIA
--- (Antony Sher)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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