FBI 失踪者を追え！ Without a Trace 制作総指揮／ジェリー・ブラッカイマー

第13話 親の執念 Hang On To Me

脚本／Ed Redlich 監督／Paul Holahan
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1996年7月3日。キャッツキル州立公園。
チェットはショーンとケリー、ヘレンを連れてキャンプに来て
いた。チェットはショーンと同じテントで過ごしていたが、
少しの間ケリーの元に行った瞬間ショーンは誘拐される。
チェットは何度もFBIのジャックの元を訪れ、捜査を後押しして
いたが、6年経った現在正直生存率は限りなく低く、ジャックも
優先すべき捜査が有るとして徐々にショーン捜索への関心が
低く成りつつあった。
そんな中、娘・ケリーとの面会の日、約束の場所に来なかったと
してチェットを心配したヘレンが通報する。
すぐにジャックたちはショーンの部屋を捜索。部屋中には息子
を探していたと思われる痕跡が残っていた。机の上には婚約指輪
といつも手にしていた息子の写真が置かれていたこと。更に
拳銃を購入している事から自殺するのではないかと考えられる。
しかしジャックだけはそんなに弱い奴ではないとしてその見解
を一蹴する。
チェットの仕事現場に行くと先週クビになっている事が
分かる。チェットには2万5千ドルの借金が有り、ドラッグも
疑われるがジャックは認めない。
妻のヘレンの元に会いに行くと、彼の前に現在付き合っている
アレックスと鉢合わせしてしまう。ヘレンはショーンの事を
忘れて前向きに生きるためだとするが、それを知ったチェット
は地獄に落ちろと告げたという。
彼の金周りを調べていると最近金を使っている原因は、私立
探偵に捜索させていたものだと分かる。
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シーズン1の4話「あこがれの街」に出てきたチェットの事が
描かれた。
6年経った今でも息子の捜索のために全てを捧げているチェット。
そんな彼の苦労が報われてようやく事件が解決に導かれるもの
だった。

流石のジャックもチェットの気持ちを理解しているが、6年前の
事件と言うこともあって掛かりっきりにはなれないところで激しい
葛藤が有った。二人はまるで親友の様であり、同じ目的に向かっ
て動いている仲間である。
チェットの部屋を見たときにジャックが涙を流す辺りが、二人の
関係を象徴しているね。

今回流石にFBIのチーム全員で捜索するという事で心強いものが有った。

似たような誘拐未遂事件が発生したことを受け、問い詰めに行くと
まさにビンゴ。ショーンを誘拐したのは二人。タイソン・ディ
ブズとボー・ウィリアムズ。しかし誘拐した翌日にウィリアムズ
は自動車事故に有って亡くなっている。
タイソンに事情を聞きに行くがこちらもまた殺害されている。
チェットが殺害したものなのか。

アメリカの誘拐は商売になってしまう為にこんなにも子供の
誘拐が多いのだろうか。里親・里子を求める需要の多さという
のも誘拐が多発してしまう原因なのかも。

妻のヘレンが前向きに生きようとしていた事に同情しつつも、
最後まで諦めずにいたチェットの執念を見る内容だった。
チェットって強面ながらもとても熱くて誠実な感じだね。
最後に息子に会えたときの感動が伝わってくるような話だった。

ジャック・マローン (Anthony LaPaglia) FBI
サマンサ・スペード (Poppy Montgomery) FBI
ヴィヴィアン・ジョンソン (Marianne Jean-Baptiste) FBI
ダニー・タイラー (Enrique Murciano) FBI
マーティン・フィッツジェラルド (Eric Close) FBI

チェット・コリンズ (Charles S. Dutton) 夫。息子を誘拐される
ヘレン・コリンズ (Rosalind Chao) 元妻
Mrs.パーカー (Jennifer Say Gan)
ベレ (Amy Povich)
クリス・ジェンセン (Kevin Richardson) 里親
ケリー (Eja K. Robinson-Wong) ショーンの姉
ショーン (Chase Wheeler) 誘拐される子供
アレックス・サンボーン (David Grant Wright) ヘレンの友達
ジーン・クラークソン (Jeff Austin) 悪徳弁護士
ゲイリー・フィスク (Kevin Chamberlin) 私立探偵
フランク (Clay Wilcox) チェットの仕事主
トレイ (John Timothy Botka) 州警察

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)