FBI 失踪者を追え!
Without a Trace

制作総指揮/ジェリー・ブラッカイマー


第15話 さらわれた花嫁
There Goes the Bride

脚本/Steven Kane 監督/Deran Sarafian
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チャールズとオードリーの結婚式。
名門美術品オークションを共同経営している両者の子息同士の
結婚と言うことで注目も高かった。
しかしケーキが運ばれてきた11時15分頃、新婦のオードリーは
姿を消す。通路には彼女の片方の靴が残されていた。

すぐにカードを使った形跡など調べるが無い。
携帯電話は何週間か前に紛失して以来買い換えていないという。
結婚式は主にチャーリーの両親が主導して用意したので、オー
ドリーは携帯電話を使う必要性が無かったというが・・

そこに花嫁が男性によって連れ出される姿を目撃したという
人物が現れる。自分の意思で居なくなった可能性も考えられて
いたが誘拐の線が強くなる。しかし目撃者は連れ去られた事
は見ていたが犯人に繋がる重要なことは何一つ見ていなかった。

新郎のチャーリーに事情を尋ねる。新婦が逃げ出す事は有り得
ないという。式の前に縁起が悪いと知りつつもオードリーの
様子を見に行ったという彼。しかしその時は特に不審な様子は
見られなかったと告げる。

チャーリーの父に話しを聞くと、オードリーの母は出産直後に
亡くなり、父のアーノルドは彼女が11歳の時に亡くなったと
いう。それ以来家で育てたという。二人は兄妹同然に育ったが
愛しているのならば何も問題はないことを告げる。
しかしオードリーには過去に問題行動が有ったという。
酒にドラッグに悪い仲間たちと連んでいたこと。そのせいで
何度も転校を繰り返していたという。大学の時カリフォルニア
に出た以来音信不通になり、チャーリーとの再会は偶然だったと
いうものだった。
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如何にも金持ちという設定から起こるべき事件という感じだっ
た。

ドラマではオードリーの過去の問題行動の中に全ての真相が
込められているかと思わせつつ、実際にはそんな問題行動を
起こすきっかけが何なのかが問題だった。
全ては両親を失ったせいで人生の歯車が狂っていたのかと思った
けれど、そうでは無かったのね。
それと同時に誘拐された意図自体も180度違った意味を持って
いたという意味ではとても良くできたシナリオだった。

オードリーは何度も彼に打ち明けようとする機会を狙っていた。
全てはドラッグの過去だったり、羽目を外して遊んでいた事
だとばかり思っていたけど、父親がまさかの虐待。

最後チャーリーは知っていたのねと言っていたけど、どの辺で
その事実が分かっていたのだろうか?

しかしまぁこの父親、ビデオの件で脅してきたレイモンドを
そのまま誘拐として利用するって辺りがマヌケだ。
レイモンドを使わずに処理していたら、もしかしたらこの事件は
永久に葬りさられていた事件かも知れない。

その事実を知ってしまったMrs.ベックワースがとても可愛そう
だったな。
それにしてもこの役を演じたのはヴェロニカ・カートライト
だった。元々映画畑の人で、ヒッチコック映画「鳥」で
誕生日の日に襲われる女の子役だったよなぁ。

ジャック・マローン (Anthony LaPaglia) FBI
サマンサ・スペード (Poppy Montgomery) FBI
ヴィヴィアン・ジョンソン (Marianne Jean-Baptiste) FBI
ダニー・タイラー (Enrique Murciano) FBI
マーティン・フィッツジェラルド (Eric Close) FBI

チャールズ・ベックワース (Mackenzie Astin) 新郎
オードリー・ローズ (Kelly Overton) 新婦
Mr.ベックワース (Lawrence Pressman) 父親
Mrs.ベックワース (Veronica Cartwright) 母親
グラハム・ウォーカー (Timothy Landfield) 財産管財人
ホゼ (Herman Chavez) 目撃者
ケビン・イェーツ (Paul Carafotes) 兄
ランディ (Erick Lassiter)
ジェシカ・ブライトン (Lauren Stamile) 新婦の付添人
ブラッド (Michael C. Williams) レイモンドの同居人
スタントン (Eyal Podell) 高校時代の悪友
--- (Nancy Cassaro) ウェディング・プランナー

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