FBI 失踪者を追え! 3
WITHOUT A TRACE

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/fbi3/index.html

第9話 陪審員の過去 Trials

脚本/David M. Goodman 監督/David Von Ancken

殺害されたジャネルの裁判の途中、陪審員の一人・72歳の
ピーターが失踪する。長い期間かけてようやく裁判にこぎ着けた
原告としては痛手で裁判の審理自体が無効になることも考えられ
た。失踪には被告人の仲間・ギャングの一味の関与も考えられた
が、ピーターには語ることの出来ない過去が存在していた。

未だに残るナチスドイツの傷跡。
被害者であるハズの子供時代の出来事も加害者の一面を持つ事から
苦しみ藻掻いてきた男の半生を知ることになる。

アメリカという国のニューヨークという土地で、ちょっとした
過去を知る者達の再会がある。勿論そこには会いたかったもの
会いたくはないモノといった差が存在するが、当時の悪事に
対する清算が現世で行われることになる。

ドラマとして面白いのは、失踪したピーターは何百・何千もの
人間を死に落とし入れてきたラインハルトという名を持つ
人間であるのかという事を臭わせた点か。
勿論年齢を勘案したときに違うことは明らかになったが、
当時を知る人間たちがニューヨークという限定された街の中に
何人も存在するという点は面白い。

裁判で再会するというのは出来すぎな気はするが、古ぼけた
写真を加工して現代の顔を予測するとき徐々に浮かび上がって
くる映像の恐ろしさがなんとも言えなかった。

現代のラインハルトの態度のふてぶてしさも凄かったが、
ピーターにとって墓まで持って行こうと封印していた過去との
決別が出来ただけでも浮かばれる話しだったと思う。

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

出演者
アンソニー・ラパリア (ジャック・マローン) FBI/ボス
ポピー・モンゴメリー (サマンサ・スペード) FBI/金髪
マリアンヌ・ジャン・バプティスト (ビビアン・ジョンソン) FBI
エンリケ・ムルシアーノ (ダニー・テイラー) 警察官からFBIへ
エリック・クローズ (マーティン・フィッツジェラルド) 父もFBI高官

guest
Joel Brooks (フレッド・コーエン) グレタの夫
Jack Coleman (ロイ・デューセク) ピーターの息子
Rickey D'Shon Collins (テレル・ブルックス) 被告人。ジャネル殺害
Helen Eigenberg (ポーラ・ロスステイン)
David Garrison () ピーターの弁護士
Linda Gehringer (マーラ・ローベル) ピーターの医師。不倫関係
Cory Hardrict (ジェラルド・ビリングスレイ) ジャネルの兄
Jodi Harris (テレサ) ロイの妻
John Kapelos (エズラ・ヘイフェッツ) 戦犯ナチス壊滅組織
Darlene Kardon (グレタ・K・コーエン) チェコ系移民
Haley King (ノエル・デューセク) ロイの娘
June Lomena (ブルックス) テレルの母
Madison Mason (アルバート・メイフュー) 戦犯ナチス将校
Damien Midkiff () 若い頃のクラウス
Ty Miller
Jonas Motter () 若い頃のピーター
Julia Rivalta () 若い頃のグレタ
Josef Sommer (ピーター・デューセク) 失踪者。陪審員
Mark Totty (ブライアン・ネビンズ)
Elizabeta Vidovic () グレタの母親
George Wyner (フランシス・ホイットマイア) 判事

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