ゴースト〜天国からのささやき Ghost Whisperer シーズン2 http://www.ntv.co.jp/ghost2/

第5話 自由の代償 A Grave Matter

脚本／Catherine Butterfield 監督／Eric Laneuville
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ハロウィンが近付き、メリンダのアンティークショップもすっ
かりハロウィン色が強くなる。
メリンダは新しく従業員となったデリアに、女性の霊が取り憑
いているのを見て、最近家族や親戚は元気か?と尋ねる。
デリアの家系は長生きするとし、元気だという。
デリアはハロウィンのイベントとして、パンプキンコンテスト
の審査員をすることになったとし、メリンダに見に来ないか?
と誘う。

メリンダはアンドレアの墓に行くと、手を合わせながら貴方は
永遠の親友だと呟は、私が行くまで待っていてと語る。
そんな中、近くの墓場から異様な雰囲気が漂ってくる。
スティーブン・ハリスと書かれた墓からは、霊が顔を覗かせ
"間違っている、私じゃない、ここには居られない"と呟く霊を
見る。全身が焼けただれている様な霊だった。

帰宅するとメリンダはジムに相談する。
他人の墓に間違えて入れられたのか?というジム。普通霊は
生きている人からエネルギーをもらうので、ショッピングモール
に居ることが多いと告げる。一体葬儀社は何をしているのかと
呟くと、ジムは家族を捜すしかないのではないかという。しかし
墓を掘り出すには証拠がいるなという。

翌日再び墓に行くと、女性がその墓の前で祈っていた。
スティーブの墓に居る霊は、帰れと女性を追い払おうとする。
メリンダは女性に声を掛けると、名前はシェルビーだとし、
この墓は夫のものだという。メリンダは不躾だが埋葬には立ち
会ったのか?と尋ねると、損傷が激しいと聞いたので棺の中は
見ていないという。

店に戻るメリンダは店の電機を落として帰ろうとすると、
店の照明が突然破壊される。そこに墓で見た霊が現れる。
彼女を追い返そうとしても無駄だとし、貴方のことを夫だと
思っていると告げる。霊の名前はアダム・ゴットフリー。
死んだ原因は自分ではよく分からず、閃光が走ったくらいしか
分からないという。家族や知り合いは居たのか?という問いかけ
には、自分は孤独で一人だったと告げ、私の墓を捜して欲しい
と告げる。

インターネットで名前を検索していると、アダムは作家で
有ることを知る。更にデリアは彼が執筆する本"失われた妄想"
はとても面白かったが、作家としては一発屋だという。
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墓参りした際に現れる男性の霊・アダムは、自分の墓ではない
としてメリンダに訴えかける。
一方メリンダと共に働くデリアにもまた女性の霊が取り憑いて
いる事が分かる。

二つのエピソードがごっちゃになっていたので、全て片付くの
かなと思っていたけど、やや消化不良のまま解決に導かれた
感じのする内容だった。

そんなデリアに取り憑いていた霊・マリリン役は 
Harriet Sansom Harris。「デスパレートな妻たち」のマーサの
姉・フェリシア・ティルマン役の彼女。

何かと思えばデリアが購入したバッグに目的のものが入って
いて、それを気にして登場していたらしい。憎めない感じの
役柄で、決して持ち主を傷付けようとはしていなかったけど、
店に来たイケメンの客がバッグに触ろう物ならば、なにか
トゲみたいなものを刺していた感じだし、デリアに対しても
チクチクといたぶっていたみたい。

メインのエピソードは、墓の中に取り違えられて入れられた
霊・アダムの存在。
シェルビーの夫と小説家のアダムの接点は何なのか。
アダムからシェルビーの元に電話があったとするけれど、夫が
話したくて電話したのかな。

アダムは自ら家族に迷惑を掛けまいとして、妻子の元から逃げ
出した訳だけど、子供・ケイトが幼いときに逃げたために、
いつものように霊と本人だけが知るという情報があまりにも無く
て、霊の存在を知らせる事が出来ずかなり苦戦した。

結局アダム自身の問題は殆ど解決を見せないままに、自分と
入れ替わったとされるスティーブが妻の元に戻っただけで成仏
してしまうという不思議な物語だったけど、自分の墓を
作ってもらえるでもなく、スティーブの墓を取り壊されたら
彼の遺体はどうなるんだろうね。

メリンダとジムとの関係は今回とても良好だったが、デリア
との関係は少し複雑なものがある。霊の存在を言えずにまどろ
っこしい展開になっているところは、やや野暮ったさを感じる。