ゴースト〜天国からのささやき Ghost Whisperer シーズン2 http://www.ntv.co.jp/ghost2/

第6話 夢の女性 The Woman of His Dreams

脚本／Catherine Butterfield 監督／John Showalter
--------------------------------------------------------
デリアの友人でバスト化粧品のジョジーが、友人たちを集めて
メリンダの自宅で化粧品の訪問販売を行う。
現在男性用の化粧品も取り扱っているとし、旦那用に買ってみ
てはどうか?と、近くにいたジムをモデルにして実演販売。
しかし保湿液を塗ったジムの顔は、メリンダからは生皮を剥が
した様なビックリするような光景に見えてくる。メリンダは
ジムにその事実を告げると、彼は急いで洗面所で化粧品を洗い
流すと、その顔は戻る。
二人は気分転換に近所を散歩する。メリンダは母の膝の具合が
悪く手術する話をする中、ネコの幽霊を見かける。最初は可愛
がるが、ネコはメリンダを見ると威嚇する。しかもメリンダの
耳には何か違和感を覚えるラップ音のような音が聞こえる。
メリンダの元に母から電話が鳴ると、火曜日に急遽手術をする
事になったと言われる。

メリンダは夜中に眠れずバスルームにいくと、彼女の目には
手術台に乗せられ手術に失敗して居るであろう女性の姿を見る。
まさか母の手術が失敗するのか。心配になり翌朝、すぐに母の
元へといく。ジムは一人家で留守番。友人達とポーカーをする
事になっているので自宅にでも招くという。

仕事が終わるとジムは友人を自宅に招きポーカーをする。
友人達はまた愛妻が居ないときに招待するんだなと小言を呟く。
しかしポーカーを始めると、突然突風が吹いてカードを吹き飛ん
だり、ティムの口の中に突然緑色の虫が入り込み、思わず窒息
しそうになる。そこにいたもの達たちはポーカーを取りやめる。

その晩ジムは夢を見る。ネコを連れた金髪の美女がジムに怪しく
近付いて誘惑する。君は一体誰なのか・・・そんな中、メリンダ
から電話が鳴ると妙な夢を見たことを告げるが、その内容までは
言及しなかった。
ジムはベッドから起きあがると、なんと床には手術用のメスが
落ちていた。

翌日、ジムはメリンダに頼まれ店番をしているデリアの様子を
見に行く。すると突然ジムの体には先日ティムの口の中にいた
ミドリの虫が現れる。それを見たデリアは驚いて悲鳴を上げる。

メリンダから母の手術は無事に終わった事を聞くと、ジムは
そこで初めて幽霊が出たことを話す。夢を見たこと。そして
メリンダが散歩の時に出会ったネコが出てきたこと。更に手術
の夢を見て、現実にも手術用のメスが落ちていた事を語る。
するとメリンダはペイン教授と会って相談してみたらどうかと
言われる。
--------------------------------------------------------

メリンダが母の手術のために留守にする中、夫のジムの身の回り
で不自然な事が次々と起きる。原因を探るために色々と調査
していくと、ジムの前に現れるのはかつての高校時代の同級生
である事を知る。

主人公周りの過去のエピソードを絡めると途端にドラマが面白く
なるな。
ジムが夢の中で美女が出てきたことをメリンダに言えない所が
なんとも言えないし、いざ話してみると、嫉妬して怒っている
所が実に可愛らしい展開だった。

今後メリンダの最高のパートナーをジムにしようとしているの
ではないか?という展開で、ジム自身にもメリンダの苦労を
味わせる内容でとても良くできていた。

また独り者だったデリアにもパートナーらしき人物の影を
臭わせるもの。今後もティムはデリアとの関係を煮詰めていく
のだろうか。

化粧品の取り憑いた霊なのかと思っていたけど、エジプトの女神
やらネコやらスカラベを引き合いに出したのは、随分遠回りな
道しるべだったようにも感じる。
人気モデルだったエバが実はジムの同窓生だと分かる辺りは
面白かったね。

ジムとエバの高校時代のダンスパーティーのエピソードは、
まさに彼女にとっても象徴的な出来事で、ジム側が覚えていない
というのはちょっと可愛そうかも。
あのまま行けばエバは映画「キャリー」的展開になるのではな
いかと思わせるものが有ったけど、ダンスパーティーで見る
エバは、縁取りの厚いメガネをしていたけど、その奥にある彼女
の姿はもの凄く美人を臭わせるものがあった。

エバは母からの言葉に傷ついていた事。
そして彼女のモデルのエージェントをしているダイアナ・ナシター
が真実を語らずにいることなど、その辺の事情が彼女をこの世に
留まらせる要因にもなったが、全ては妹のためだという事で、
エバの優しさが最後に表れるものだった。