ゴースト〜天国からのささやき Ghost Whisperer シーズン4 http://www.ntv.co.jp/ghost3/

Apr. 10, 2009
第19話 ブラック・ウィドー Thrilled to Death

脚本／Laurie McCarthy、Jeannine Renshaw
監督／Gloria Muzio
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メリンダを助けようとして動いていたサム(ジム)は、溺死しか
けた瞬間、ジムとしての記憶を全て取り戻す。
ジムはメリンダからこれまでのいきさつの全てを聞く。
ジムはサムだった時の記憶が全く無く唯一覚えているのは、銃声
と焼けるような肩の痛みだという。そしてメリンダが傍に居て
手を握ってくれていた感触だという。ジムは霊がどのようにして
暮らしているのか知りたかった事を告げ、サムとはどのくらいの
期間いたのか?と問う。夫を亡くしてすぐに別の姿をした男と
いる事で、浮かれた女だと噂されるかもしれない事を語ると
それは気にしないというメリンダ。ジムは今後自分はどうして
生きていけばいいのかと呟くと今のまま夫としてやっていけば
良いとメリンダは語る。
夜も深まるがメリンダはこのまま朝まで話をしようとジムに
語りコーヒーを飲む。

その頃イーライと同じアパートに住むモーガンは、悪夢に悩まさ
れていた。彼女の見る夢は、気がつくと自分の体がマットレス
と共に天井に張り付いていて、落ちるという夢だった。
モーガンはそんな悪夢から目覚める中、窓が閉まっているのに
対してカーテンが風でなびいているのを見て気味悪がり部屋
を飛び出す。たまたまやってきた隣人のイーライはどうしたのか
と問いかけると助けて欲しいと言われる。何だか頭がおかしくなり
そうだというモーガンに対して話を聞く事に。
話を聞いている中、イーライの耳には男性の声で「死にたいか?」
と呟く声が聞こえるのだった。

メリンダは店にやってくる。
デリアは彼女が店に来て早くもエスプレッソを三杯も飲んでいる
のを気にする。メリンダはジムも一人で考える時間を持ちたい
だろうからとして寝ずに店に来ていた。彼自身を取り戻したが、
ジムは人生を失ったままだと語る。身の振り方を考えないと
いけない事を告げると、デリアは救命士の資格をまた取ったら
どうなのか?と告げる。

そんなメリンダの元にイーライがやってきて厄介な霊と遭遇した
と聞かされる。霊が「死にたいか?」と耳元で囁き脅してきたのだ
という。重力を嫌う霊のようで、怪現象が起きている女性・モー
ガンの相談に乗っている事を告げる。
メリンダは一緒にモーガンの元に行き事情を聞く。
するとモーガンは原因がわからず、今の状況もまるで夢を見て
いる感じで、自分では夢遊病なのかと思ったという。
窓を閉めているハズなのにカーテンが風でなびいているのを見て
それ以来怪現象が起きているという。
亡くなった知り合いの男性は居ないのか?と尋ね、霊が現れる
という事は、貴方自身に何かを伝えたがっている証拠だという。

そんなメリンダの前に血まみれの男性・リックの姿が有る。
メリンダは突然幻視を見て風を感じ、動悸のようなものを感じる。
まるで落ちていく感覚だったとし、恐らく転落死した男性だと
告げる。

帰宅したメリンダは検索"Penthius"で転落死した記事が掲載され
ていないか情報を集める。しかし転落死だけでは数限りない
検索結果が出てしまう。カーテンもキーワードだとするが、
メリンダは布が膨らむ感じがした事を告げると、恐らく布は
パラシュートであり、スカイダイビング中の事故死ではないかと
考える。検索した結果、リック・ハートマンの記事が見つかり、
メリンダが見た霊と男性の顔が一致する。

パラシュートが開かず亡くなったというもの。
エクストリームアクション社のスカイダイビング中の事故死だ
った。
しかしリックを調べると彼は保険会社の保険数理士であり
リスクを査定する専門家である事を知る。
モーガンはグラフィックアート関係の仕事をしており、接点は
有るのか?という。リックが亡くなったのは一ヶ月半前の事。
彼に家族は居ないと記事には掲載されていた。

ツアーの添乗員のジャックに逢って話を聞くと、恐らくパラシュ
ートのたたみ方が悪くて落下中に開かなくなったのだろうとの
事だった。経験者で何度も飛んでいたみたいだとし、彼は
火山に言ったりダイビングでサメに逢ったり、猪狩りに出たり
する冒険好きの男だったという。女性関係については全く話に
出てこなかったとの事だった。彼は典型的デスクワーカー
タイプの人間だが、経験もないのに突然冒険をする人物だった
という。スリルというよりも死に取り憑かれている人物のようだ
と聞かされる。

メリンダとイーライはリックの部屋を調べると、とても綺麗に
整理してある事が分かる。しかも何故か身辺整理しているかのよう
に、部屋の持ち物には贈る相手の名前が掲載されている事が
分かる。イーライは洗面台から薬のケースがある事を知り、彼が
ガン患者用の薬を飲んでいた事が分かる。そして引き出しから
は死ぬまでにやりたいチェックリストが入っている事が分かる。
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全く接点のなさそうな幽霊の男性・リックと女性・モーガン。
突然彼女の前で奇っ怪なことが起こり始めるが、果たして彼女は
何を隠しているのか。

少しずつ調査していくウチにモーガンの素性が分かる流れで
比較的オーソドックスなゴーストらしいシナリオだった。

モーガンにとっては該当する事が沢山有りすぎて、どの男性に
恨みを買っているのか分からないものがあったのかも。

気になるジムとメリンダの関係ではジムが新しい人生・セカン
ドチャンスを求めていく物語で、ジムのセリフを聞いていると
メリンダと別れを決意するのかとか思った。ただ冷静に考えれば
人の体にまで入ってまでこの世に生き続ける決意をしたわけで、
そう簡単に離れる訳はないか。

しかし同僚の姿を見て、今すぐにでもハグしたいだろうし
話もしたいのだろうけど、それが出来ない辛さがなんとも
言えない。しかも事件をつけ回しているのかと勘ぐられたり、
またメリンダに近づく悪の存在扱いされ、切なさを感じさせる。

救命士としてではなく、医者になるのを目指す様だけど、
相当長い道のりだな。子供を作るという問題はどうなって
しまうのだろうか。そんな事をしていたら子供を作る適齢期は
過ぎてしまいますぞ。

さて霊事件はモーガンの人物像に迫っていく流れだった。
イーライの人を見る目のなさにはガッカリだよとばかりの
展開だけど、彼女も育った環境に不幸があったので仕方がない
・・・・とは流石に言えないほど、ブラックな人だったな。
自分の身を犠牲にして死亡保険金を残してくれたリックが
無駄死になのかとする事を死んでから気がつくという不思議な
展開ではあったけど、なかなか面白く出来ていた。
かろうじて愛情の欠片は残されていたのが良かったね。
その分一人目、二人目の旦那には怨まれそうだけど、知らぬが
仏ですか?みたいな。

モーガンを演じていたのがヒラリー・ダフ。
「ゴシップ・ガール」のシーズン3でダンの彼女役で登場した
彼女。ディズニーチャンネルの「リジー&Lizzie」の主人公の
リジー役を演じていた事も有る。


■使用された曲

・Meikoの"Reasons to Love You"
・Hilary Duffの"Fly"
・Adeleの"Make You Feel My Love"