ゴースト〜天国からのささやき
Ghost Whisperer シーズン5

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Oct. 23, 2009
第5話 姿なき侵入者 Cause for Alarm

脚本/Joy Blake、Melissa Blake
監督/Ian Sander
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メリンダとジムはエイデンが寝静まった頃、二人でソファーに
座りポップコーンを食べながらホラー映画を見る。
そんな中、寝たはずのエイデンが起きてくると、眠れないのだ
という。
懐中電灯が無いとダメだとするが、メリンダは朝まで
一緒に添い寝してあげるから我慢してと告げる。

イーライはこの日、大学病院のカルリッチ博士から紹介された
患者・ネイサン・ワイスのカウンセラーの為に自宅の豪邸を
尋ねる。今日が初のセッションで、入り口では守衛から、個人
情報保護、競業避止義務に関する書類に署名を求められ、中に
入る。ネイサンは自宅を社宅にしており、ネイサンが経営する
ワイスシステムズ社はソフトウェア会社として大きく躍進して
いる会社だった。オフィスには多数の従業員が居る中で、
ネイサンと遭う。
オフィスは至る所にセキュリティ用の防犯カ
メラが設置
されていた。ネイサンによると近くソフト発売に
於ける公式発表が有るので忙しい状況だという。

ネイサンがイーライを呼んだのは、個人的に問題を抱えている
からで、
誰かにいつも見られている気がするのだという。
そんな中でイーライの行動療法に関する論文を読んだとし、
短期間で妄想を治せるという事に興味を持ったのだという。
これだけ厳重にセキュリティをしているのは企業秘密の為だけ
でなく、実は
強迫性障害の傾向があるからだという。
イーライは不安から生じる病はストレスで悪化する事を告げ
まずは薬で抑えることが必要だという。しかしネイサンは薬
は使用したくないとし、
一時的に癖などを抑えるコツは無いのか?
と問う。公衆の面前でパニック発作が抑えられれば、お礼に
ボートを贈るという。極度の緊張と妄想が有るとし、衝動を
抑制出来ないのだという。

イーライが帰った後、ネイサンは一人パニックルームに閉じこも
りセキュリティモニタで見ていた。すると突然侵入者を知らす
警告音が鳴り始め守衛のブルースにすぐにチェックするよう指示。
ARS警備会社からは侵入者動作検知器が反応している事を指摘
されると、今家の中に居るようだと語る。現在避難部屋にする
事を告げ、突然監視用モニタが写らなくなると、システムが妨害
されているので助けて欲しいと告げる。

翌朝、7時40分。メリンダは寝坊すると、ジムはすぐに起こす。
すぐにエイデンを起こしに行くがベッドに居ない事に気がつく。
ジムは庭を見てきて居ない様ならば警察に連絡するというが、
エイデンの服がクローゼットからはみ出しているのを見つける。
エイデンはその中で寝ていた。何故こんな所で寝ているのか?
と安堵の声を上げていると、
非難していたんだという。ここならば
安全だ
と。

メリンダはイーライにエイデンの行動について相談する。
暗闇を怖がる時期が有ったが今回のはそれとは別物だという。
イーライによると、エイデンは霊以外とも交信出来るとし、
共感能力が強く、特に彼が身近に居る人物に共感しやすいの
だという。イーライは現在自分が治療している患者にエイデン
が共感している事を知るが、守秘義務でクライアントの事は
話せないという。同じ事を繰り返したりしない限り大丈夫だと
すると、イーライの患者は強迫性障害なのか?と問う。
仕方なくイーライは妄想を抱いているIT長者を担当している
事を話す。

イーライはネイサンの元にいく。
すると夕べ侵入した形跡こそ無かったが、セキュリティが
反応した事を聞かされる。システム上ハッキングされるとは
考えづらく、侵入者を知らす物理的証拠は見つからなかったの
だという。しかし防犯カメラは消えたと。
イーライは精神的ストレスのケアが担当なので試して欲しい事
が有るとし、セキュリティモニタの全ての電源を消して欲しい
という。これらが不安感を煽っている原因だと。そしてネイサン
に対して
何を恐れているのか?と問う。

その頃エイデンが引き出しを探っているのを知ってメリンダは
声を掛ける。メリンダが引き出しに触れると突然幻視が飛び込んで
くる。霊安室の映像で、青年が遺体袋を開けて少女の遺体を
見ている映像だった。

ネイサンはイーライに妹のレイチェルが幼い頃誘拐され殺害され
た事を語る。妹は家に居たので安全だと思っていたがそうでは
無かったのだと。そんなイーライの前で突然
"誰も安全ではない"
とするメッセージがスクリーン上に現れドアが勝手開き出すのを
目にする。

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イーライの論文を目にした強迫性障害でIT企業のトップの男性
ネイサンから治療の依頼を受ける中、エイデンはその男性に
共感してしまい、メリンダに映像を送ってくる。
ネイサンは何故これ程までにセキュリティに拘るのか。
そして彼が恐れているものとは一体何なのか。

Chad Loweさん、前にも何処かで書いたけど、ロブ・ロウさん
の4歳年下の弟。そんな彼が今回霊によって悩まされるキャラ
クターだった。

ネタとしてこの手のセキュリティガチガチの中を潜入してくる
というアメリカのドラマの設定は多い。
霊だけでなく実際に人が侵入してくるということで、恐怖も
二倍って感じだけど、霊なのか何なのかよく分からない所も
有ったし、二つの件が絡んでいることも有って、単純そうで
一筋縄ではいかない展開だった。

セキュリティはある意味主人公の閉ざされた心を意味している
し、それが開くと共に問題は解決しているという段取り。

メリンダたちに霊能力が有るとする前提条件はシーズン5に入って
からはほぼ違和感が無くなり、誰もその能力を疑わず受け入れ
てしまっている感じである。

目の前で起きている怪奇現象故に対して、藁にもすがりたい
ところがだろうけど、霊と交信出来るという説明が省略
されすぎていて、本人にしか知り得ない情報を霊から伝え渡して
信用をを得るという作業が省略されているのが残念だ。

またエイデンを使う事で、遠隔地にいてもメリンダには相手に
起きている事が分かるという設定になり、幻視によってそれが
都合良く分かるという仕組みになっている感じ。

主人公は幼い頃に妹を誘拐され殺害されたことでトラウマと
して存在している中で、家族や恋人との人間関係を上手く
築けないとする状況があるようだ。そのせいで不幸にも息子が
居る事を知らずに20年間暮らしていたし、妻を乳がんで失う
とする後悔も今更ながら感じていくというもの。

完全に誤爆的内容で、シーズン5は大抵いわれない恨みを
もたれてしまうという設定が多い気がする。

また前回のラストで遺体安置室がネタとされていたけど、
その繋がりがあるのかなと思っていたら完全に肩透かしを喰らう
ものが有った。

それにしても最後にエイデンが友達のようにして扱っていた
光るものの存在とは一体何なのだろうか?


■使用された曲

・Quinn Marstonの"So High"
・Jayson Beltの"If Tomorrow Never Comes"
・Dylan in the Moviesの"Josephine If You Only Knew"
・Mindy Smithの"Couldn't Stand the Rain"
・Trent Dabbsの"Inside These Lines"

メリンダ・ゴードン (Jennifer Love Hewitt) 霊能者
ジム・クランシー (David Conrad) 救命救急士
デリア・バンクス (Camryn Manheim) アンティーク店手伝い
ネッド・バンクス (Christoph Sanders) デリアの息子
イーライ・ジェームズ (Jamie Kennedy) ロックランド大・心理学者
サム・ルーカス (Kenneth Mitchell) 交通事故死、ジムが体に乗り移る
サム・ブレア (Ion Overman) 刑事
カール (David Clennon) ウォッチャー
エイデン・ルーカス (Connor Gibbs) 5歳、メリンダとジムの息子

ネイサン・ワイス (Chad Lowe) IT企業"ワイスシステムズ社"CEO、40歳
エイミー・ワーナー (Thea Gill) ネイサンの元彼女、乳がんで死亡
ザック・ギャレット (Hank Harris) エイミーの息子
ローズ・ワイス (Elaine Kagan) 60年代のネイサンの母
シェーン (Daniel Weaver) ザックと共に足音を解析
--- (Smalls) Security Guard
--- (Cat Hammons) Operator
--- (Rodney J. Hobbs) Doctor
若い頃のローズ (Moniqua Plante)
若い頃のネイサン (Spencer Knight)
--- (Patrick Weil) Townsman

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