ゴシップガール
(Gossip Girl) シーズン2

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第18話 エイジ・オブ・イノセンス The Age of Dissonance

脚本/Jessica Queller
監督/Norman Buckley
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年に一度のコンスタンスとセントジュードの上級生が演劇の舞台
に立つ日が訪れる。今年はブロードウェイの演出家・ジュリアン
を迎えて、ピュリッツァー賞を受賞したイーディス・ウォートン
の小説"エイジofイノセンス"を行う。チャックはあがり症との
診断を受け出席はしなかった。

楽屋でブレアはセリーナにダンとの事を聞く。
しかしセリーナは演出家のジュリアンの事を気に入っており
近付きたいと考えていた。根暗のアーティストはもうこりごり
ではないのかとブレア。
そんな中、ネリーがイェール合格との通知がメールで届く。
ベルビー部長直々のメールだと聞くと、ブレアはケラー校長に
話を聞くとして楽屋から飛び出す。

一方バネッサはこれらの演劇のドキュメンタリーを撮るとして
カメラを回していた。

チャックはキャンベルの居るレストランへ。
するとそのレストランには、カーターと一緒に紳士倶楽部の
道案内人・エルの姿があった。チャックはエルを見ると、
何があったのか?と問い、カーターみたいな奴に頼るなと告げる。
エルは化粧室に立つフリをして裏口から店を飛び出してしまう。

ダンはレイチェルが劇場に来るのを見かける。
レイチェルがダンと関係を持っていたという噂が広がり、
大人達はレイチェルの陰口をたたく。ダンは衣装係をしている
ジェニーを見つけると、レイチェルの事が心配なので手紙を
彼女に届けて欲しいと頼む。手紙には逢いたいと書かれていた。

ブレアはケラー校長の元に行く。するとブレアの合格を取り消し
ネリーを合格にしたという。ベルビー部長の下に匿名の電話が
有り、ケラー校長は全てを語らされたという。教職員への
嫌がらせは深刻な罪だと大学は捉え、合格を取り消したのだと
聞かされる。

チャックの元にエルがやってくると、助けて欲しいと言われる。

一方ジェニーはレイチェルからの折り返しの手紙を持っている
と、それをルーファスに見られてしまう。手紙には部屋で
待っているとして合い鍵が入っていた。

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■ブレアの悪事が暴露される

決まっていたイェール大の合格が一気に取り消された。
誰かが暴露したってことだけど、最初はブレアの父親が密告
したのかと思っていた。まぁそれを除けばこんな事をする人
は一人しか居ないか。

■ダンとレイチェルの件

二人の関係をルーファスに知られてしまう。
相変わらず俺の言っていることが正しいとばかりのダンの態度
がムカツク訳だけど、先日までセリーナだったのに、一気に
レイチェルに熱を上げる辺りにキャラクターの一貫性がない
感じがする。

■カーター再び

シーズン1の4話「バッド・ニュース10話「上流社会
続いて三度目の登場。
チャックとネイトの間に入って、悪いことを伝導しようとして
いた人物。しかし彼に頼んでエルを海外に逃がすことになる。
でも結果的に、紳士倶楽部の人物と交渉して金を貰って誓約書
を書かされただけで、用件が済んだみたいね。
カーターはブレアに近付いたけど、チャックとブレアの事を
知って近付いたのだろうか?

■エルとチャック

なんかチャックが一目惚れするのは不自然な感じのキャラクター
だったな。紳士倶楽部の件はこれで終わりなのだろうか?
グダグダの流れだった気がする。

■ブレアが如何に悪い奴だったか自覚させるエピソード

ネリーがまさかブレアに対して、あんたは嫌われていると
言うことを直接言うとは思わなかった。
ブレアに対してセリーナも激怒。セリーナがイェール大に合格
したのは広告塔としての役割だったことをゴシップサイトに
流されたのをブレアが流布したのではないかと疑ったもの。
まぁこの流れは、前回セリーナがダンを陥れてしまった事への
アンサー的な流れだったけど、ちょっぴり違和感は有った。

■演劇

「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」も見たことが
有ったけど、あんまり記憶がない。ウィノナ・ライダー目当て
で見たけどね。昔学生時代にホームページを開設していた時の
レビューが残っていたので抜粋します。


■「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」
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格式に捕らわれない人生を送るエレン。そして、それを見守る幼なじみのニューランド。
果たして、この退廃的な貴族社会の中で2人の行く末はどうなるのだろうか?

1800年代後半のニューヨークを舞台にした華やかな社交界とは裏腹に、そんな生活には興味が無く地味な生活をしている女性がこの社交界でクローズアップされる・・といった映画なのですが、そんなエレンを何時の頃からか気になっていたニューランドが、攻撃されるエレンを影ながら心の支えとなって、彼女の妹と婚約していながらもエレンの事が好きになっていく、といった展開で話しの進んでいきます。
ニューヨーク式の文化は、ヨーロッパ式の文化から真似て来たものが多いのだけど、中でもこの世界では横の繋がりが必要とされ、皆との足並みを揃えないと悪評を立てられとんでもない方向へと転がってしまうところがあります。
夫と別れてニューヨークに戻ってきた事だけでなく、そのまま実家に帰らずに一人暮らしを始めたこと、そして、その家も名門家を感じさせる事が無く必要以上に飾り立てることなく、自分のしたいようにして生活を始めてしまいます。また、パーティーの席では必ず飾り立てたドレスで出席するのが慣わしとなっているもののそんなドレスは嫌だとして、欠席してしまうという・・・その様な事から冒頭から既に、周りの者からは無言の圧力をかけられている所から始まります。

映画では、もちろん衣装や建物のセットがもの凄く華やかで豪華さをだしているのだけど、更に料理や食器、調度品などが、もの凄く気を使ったようなものを使用して、この社交界というものを際だしています。僕はあまり芸術とか、そんな感じのレトロな調度品にはあまり興味が無いのでその効果のほどはよく分からなかったのですが、晩餐会によって自分たちの色をよく現していて良かったです。

しかし、やっぱりウィノナ・ライダーは良いですねー
まさに適役だったと思うのですが、このメイはいつ頃からニューランドがエレンの事を好きだという事が分かったのでしょうか・・・ニューランドは、始めからメイとの婚約の報告を躊躇っていた感があったので、既に幼い頃から気になっていた存在であったものの、エレンが結婚した事により、一度は諦めたものの、思いがけず戻ってきた事によって再燃したといった感じでしょうか。
好きだという感情が高ぶって、早く婚約期間を脱して結婚しようとしたり、架空の出張をつくってエレンに逢おうとしたりして・・・やっぱりそんな行動からメイは彼が自分以外の人を好きになったと言うことを読みとったのでしょうか。
愛しているからこそ互いに別れる道を選んだのですが、今まで自分に偽りなく生活してきたエレンにとっては辛いでしょうねー。しかし、ニューランドよりも冷静で、彼の知らぬ所で帰国の手筈をつけていたという。
そしてなんといっても、この後起こった海岸での対面のシーンでしょう。
ラストのシーンにも繋がる重要な場面で、海岸にいたエレンが船が灯台を過ぎるまでにこちらを振り向いたら声をかけよう・・なんて賭けを自ら課してしまうニューランドなのですが・・僕があの場面の主人公だったら振り向かないで欲しいと思いますが(再び好きな気持ちが蘇ってくるため)、この辺でメイが後ろでそんなニューランドを見ているシーンがあると分かりやすくて良かったかもしれません

ラストは急ピッチで事が運ぶのですが、3人の子供が産まれて(長男・テッド/芸術関係、次男ビル/考古学、建築関係、長女メアリー/スポーツ、福祉)幸せそうな家庭なのですが、最後にセリフだけが流れた場面で幾つか興味深い事を言っていましたのでメモって置きました。”メイの青春は一度粉々に崩れて本人が知らぬ間に再建した””この明るい無邪気さ故にメイは現実の変化が認識出来ず、子供達は自分たちの意見を母から隠すようになった”と。
メイの青春ってなんだろう・・子供のビルが実は感染症にかかって亡くなっているのでそれに係っているのか、夫が別の女性を気にしている事に気が付いたのか、今まで育ってきた環境/貴族社会が崩壊した事にかかっているのか・・ 
最後の最後の展開がまた上手く出来過ぎていた感じがするのが、メイが亡くなり子供が結婚前に最後の親孝行ということで、仕事という名目でエレンの住むヨーロッパへ船で行くことになるのですがこの計画の引き金となったのは、ビルの婚約者によるものであると言うこと。
三つの宿題が婚約者から出ているという項目の一つに、学生の頃世話になった夫人にお礼を・・・といった感じのものがあったのですが、多分エレンがニューランドの事を好きだと言うことが分かっていたのでしょうね。この婚約者というのが、ボーフォート氏の元妻と親しかった人と言うことなので納得・・かな(ボーフォート氏の元妻とは、ボーフォート家が倒産寸前になったときに、ミンゴット家の老夫人に融資の頼みをしに行った人なのですが)最後逢っても良かったんじゃないか・・と思うのですが、逢わなかったところに風情を感じるところです

映画の中の日本・・・と言うことでこの中でも日本の文化が幾つか出てきていましたね。その中でも特に印象的なのは、ニューランドとエレンの2人が結ばれるか・・または社交界からの破滅を意味する場面で未知の土地へ行くことを考えたニューランドが考えていた土地が日本なんですね(^^;1870年代っていうと明治時代ですね。

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セリーナ・ヴァンダーウッドセン - ブレイク・ライブリー (S)
ブレア・ウォルドーフ - レイトン・ミースター (B)
ダン・ハンフリー - ペン・バッジリー (セリーナの彼)
ネイト・アーチボルド - チェイス・クロフォード (ブレアの彼)
ジェニー・ハンフリー - テイラー・モムセン (ダンの妹)
チャック・バス - エド・ウェストウィック (生意気)
ヴァネッサ・エイブラムズ - ジェシカ・ゾア (ダンの元彼女)
ゴシップガール - クリスティン・ベル

リリー (Kelly Rutherford) セリーナの母
ルーファス (Matthew Settle) ダンの父
ハウィ (Sam Robards) ネイトの父。ハワード
エレノア (Florencia Lozano) ブレアの母
エリック (Connor Paolo) セリーナの弟・病気

バート・バス (Robert John Burke) チャックの父
ドロッタ・キシュフロスキー (Zuzanna Szadkowski) ブレア家使用

アン・アーチボルト (Francie Swift) ネイトの母
ローレル (Michelle Hurd) エレノアの部下
ハロルド・ウォルドーフ (John Shea) ブレアの父

ネリー・ユキ (Yin Chang) ブレアの友・アジア
ペネロペ・シャファイ (Amanda Setton) ブレアの友・ボス
イザベル・コーテス (Nicole Fiscella) ブレアの友・黒人
ヘーゼル・ウィリアムズ (Dreama Walker) ブレアの友・金髪
ジョナサン・ホイットニー (Matt Doyle)


レーチェル・カー (Laura Breckenridge) 文学の先生
ケラー (Jan Maxwell) 校長先生
エル (Kate French) 紳士倶楽部
本人役 (Charles Isherwood) NYタイムズコラムニスト
カーター・ベイゼン (Sebastian Stan) 悪い奴
キャンベル (Beau Gravitte) バートの知人
ジュリアン・ローリンズ (Harmon Walsh)
フィオナ (Bess Rous)
ケルシー (Whitney Vance)

--- (Carrie Yaeger) 教師
--- (George Aloi) Faculty Member
--- (Frank Apollonio) Prep Student
--- (Evans Forlidas) Parent
--- (Anna Kuchma) 学生
--- (Blaire Whitney) The Dancing Party Girl


評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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