ハリウッド・ナイトメア
Tales from the Crypt (アメリカHBO:1989年〜1996年)





3-9 殺人鬼を撮れ!ビデオ・グーニーズの冒険 Undertaking Palor
(1991年7月24日放送)

脚本/Ron Finley 監督/Michael Thau
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学校の仲良し4人組は放課後話しながら帰宅。
ノーマンはミントの数が少なかったとか、ポップコーンの底に
ついたバターは最高だと食事ネタで盛り上がる。そんな彼に対
して
変態じゃないのか?と語るジェスたち。変態とは生きたニ
ワトリの血をすするようなヤツのことだという。そんな変態
談義に花を咲かせる中、人影の少ない駐車場で会話していると
突然ノーマンは、赤い眼をしたヤツが居るとして驚く。
まさか宇宙人ではないかとして個別に逃げる。宇宙人はノーマン
に向かって迫り来る中で、実はビデオカメラを回したヨシュア
たちの
ドッキリ撮影だった。ノーマン以外はその事実を知って
おり、これは
映画"裏路地の臆病者"だとして大笑いする。
そんな中、ヨシュアは本物のホラーを作る勇気はあるか?とみん
なに声を掛ける。

ヨシュアがみんなを連れてきたのは、
エスブルック葬儀社だっ
た。窓から潜入し、誰も居ない地下室の中を調べていく。
死臭が漂っていて酷い臭いのする部屋。
その葬儀社では死人の皮を剥ぐという噂が有るのだという。
そんな中、一体の遺体がベッドの上に横たわっていた。
覆い被されていた白い布を取ってみると、なんと図書館の司書
をしていた女性・ルーシー・グローブスの遺体だと分かりショ
ックを受ける少年達。そんな中、葬儀社の主人がやってくるの
を知ると、みんな物陰に隠れる。男はピザとビールを片手に
地下室へとやってくると、ルーシーの遺体を溺愛し、布が
はだけているのを見ると、まさか逃げようとしたのか?として
声を掛ける。生前から彼は彼女の事が好きだったが、思いを
遂げられず彼女が遺体となってようやく近づけたのである。
男はルーシーに笑ってくれと告げると、遺体の顔をハンマーで
強く殴りつけ、無理矢理顔を変形させる。そして体内の不純物
を取り除くとして、内臓をバキュームで全て吸い取り、下水に
流し捨てるのだった。

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映画「グーニーズ」の4人組を意識したような4人の少年の物語。
夜な夜な葬儀社の地下室で行われている変態経営者が薬局と
結託して、人を毒殺しては商売していた。ヨシュアの父も
喘息の薬を飲んだところ殺されてしまう。事実を知った4人は
証拠を掴んで公にしようとして、カメラを片手に地下室へと
再び潜入する。

見ている少年・少女たちにトラウマを与えるのではないかと
する様なかなり生々しい内容で、葬儀社がどんな形で遺体を
処理しているのか、そして実は薬局と葬儀社が結託しているの
ではないかとする様な疑問をブラックな感じで描いた話だ
った。

グーニーズを意識したように、4人のキャラクター像が設定
して有って笑えるモノが有るけど、この四人もよくあの状況の
中で勇気を持って二度、葬儀社の地下室に戻り込めたなと。

殺されてしまったのがなんと少年達の父親ということで、
遺書代わりにVTRを残しておくところとか妙に頭が切れている
し、この時代、4人の少年全員がビデオカメラを持って居ると
いう設定がちょっと違和感が有ったけど、面白く出来ていたの
かな。

普段遺体を弄んでいる葬儀社の男の内臓をバキュームで吸い取
ってしまうところがなんとも惨い。

エスブルック (John Glover) 葬儀社の経営者
グランディ (Graham Jarvis) 薬局
アーロン (Aron Eisenberg) 赤い帽子の少年
ノーマン (Scott Fults) 太った少年
ジェス (Jason Marsden) イケメンの黒髪少年
ヨシュア・クァン (Jonathan Ke Quan) アジアン系、VTR
--- (John Kassir) Crypt Keeper (voice)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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