ハリウッド・ナイトメア Tales from the Crypt (アメリカHBO:1989年〜1996年)

3-10 ゾンビの罠　ディナーはお前だ! Mournin' Mess
(1991年7月31日放送)

脚本／Manny Coto 監督／Manny Coto
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世間ではホームレス殺人が横行しているとの記事が世間を賑わ
せていた。
ホームレスの一人・ロバックは、黒人のホームレスの友人・ダ
ンカーの具合が悪いのを知り毛布を届ける。ダンカーは咳き込
んでおり、ロバックは病院に行くべきだとするが、ダンカーは
病院は嫌いだとして言うことを聴かずお酒を飲む。
ロバックはクスリを持ってこようとしてその場を離れると、
ダンカーは人影を目にする。突然恐怖に包まれ、オレをどうす
るつもりか?と尋ねるが、ダンカーは襲われてしまう。悲鳴を
聴いたロバックはすぐに彼の元を尋ねるが、そこにダンカーの
姿はなく、腕だけが残されていた。ロバックは急いでその場か
ら立ち去る。

記者のデールはベッドから飛び降りる。
今日は仕事が有るのに、朝まで女性とベッドで楽しんでいた為
に完全に寝坊していた。女性に対してすぐに帰ってくれと告げ
追い出すと、女性は激怒する。
デールは記者証を手にすると、記者会見の有る場所へと向かう。

議員は6人の仲間をマスコミの前で紹介し、かつて彼らはホー
ムレスであったが、市の役人によって自立する機会を得て更生
した6人の男女スタッフだった。彼らはホームレス及び浮浪者埋
葬協会を設立し、放置されている遺体を墓に埋葬する仕事を
引き受けると告げる。

そんな中、記者のデールとクリンスキーはやってくる。
クリンスキーはデールがまた遅刻してきたことに呆れて、お前
はもう落ち目の記者だという。オレこそ"特ダネ屋"と呼ばれて
いるのだと告げる。デールはそんなクリンスキーがトイレに
入るのを見ると入り口につっかえ棒をして出られなくする。

ホームレス及び浮浪者埋葬協会の広報担当のミス・キルクレスト
が質問に答えると言われ、記者からの質疑応答を行う。
ホームレスに埋葬金を出すのは無駄ではないのか、生きている
ホームレスこそ助けるべきではないのかなどの質問をデールは
浴びせるが、多くの組織が手をさしのべている事を語り、自分
たちとはまた趣旨が違う事を説明する。

そんな中、デールはダンカーが亡くなった現場に居たホームレス
が犯人ではないかという情報を得て、"殺人犯を指名手配"と
する記事を掲載する。

一方デールは編集長のエレインからまた遅刻をしたことを問い
詰められ、デールは目覚ましが壊れていたのだと戯けるが、
クビだと宣告される。遅刻する記者などウンザリだと言われ
てしまう。
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ホームレスの事件、そしてホームレス及び浮浪者埋葬協会を
調べていた記者のデールだが、自分が会社をクビになり
アパートからも追い出されてクビになる。有る時、殺人指名
手配されていたホームレスのロバックから、自分は犯人ではな
いと言われ、ホームレス殺人の真相を知りたいのであれば、
協会が夜に埋葬する場に来いと言われる。いざデールは足を
運ぶが、そこで広報官のジェスと逢い、食事に誘って甘い言葉
でベッドに誘う。しかしデールの狙いは彼女から協会の実体
を聞き出そうとする所にあった。

ミイラ採りがミイラになる・・・とは少し意味合いが違うか
もしれないけど、ホームレスの件を追っている記者がホーム
レスになり、そして協会の実体を身をもって知っていくという
内容。

とにかく雰囲気が怖い。
記者の男性には全く感情移入する事もないので、殺されること
にそう深い感情を持つモノでもないが、ホームレス及び浮浪者
埋葬協会の略称がGHOULSであり、それが人肉を食べる協会の
略称ということで、最後に発覚するというベタな流れが有った。

ジェスを怒らせなければ食べられることもなかったのか、
それと普段は普通に働いている人を襲うことはないのかなど
色んな疑問が有る事は確かで、ホームレスだけを狙うのは
あまり騒がれる事も無いからなのか?と思わせるものがある。