ホームランド
Homeland

http://video.foxjapan.com/tv/homeland/
http://www.dlife.jp/lineup/drama/homeland_s1/




 

Oct. 9, 2011
第2話 トラウマ Grace

脚本/Alex Gansa 監督/Michael Cuesta
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パンアメリカン航空の墜落、欧州各地でのテロ活動、クウェー
ト侵攻、USSコールがテロ、そしてワールドトレードセンター
に飛行機が突っ込む。誰かが阻止しないと・・・同じミスは
犯せない。

キャリーは、イラクで死刑犯の男から、
アメリカの兵士が寝返
った
事を聞かされ、消息を絶って8年ぶりに見つかったニコラス
軍曹こそ反逆者ではないかと疑う。キャリーは直属の上司である
ソールに相談するが、彼がスパイだと疑う証拠は有るのか?
と問われる中で、テレビに写る際の彼の手は、まるで何かの
暗号を送っているかに思える行動を見せる。その事を伝えると
ソールは早速暗号解読犯に知らせるとのこと。

一方キャリーは違法のままフリーランスのヴァージルに頼んで
ニコラスの家に盗聴・盗撮器を仕掛けて貰った為に46時中
監視していた。彼は時折夢を見るらしく、この日の深夜にも
ニコラスはトム・ウォーカーの墓を掘らされた後、自分の
頭にも銃口を突きつけられ、ニコラスは
"我らは祖国のために
戦う、祖国とは合衆国海兵隊だ"
と告げるという夢で目覚める。

翌朝妻のジェシカは朝食を作る中で、ニコラスは寝ている時の
自分の状態を尋ねると、
アラビア語で何度も叫んでいたとし
私の腕を強く握っていたという。その握った跡がアザとして
強くジェシカの腕に残っていた。
外には英雄の帰還という事も有ってニコラスのことをマスコミ
たちが46時中見張っていたが、ニコラスは帰還の際に副大統領
と一緒にマスコミの前で会見して以降と沈黙を続けていた。

娘のデイナ、息子のクリスは学校へ。ジェシカも仕事に出かけ
る。ジェシカは家に残る事を口にするが、ニコラスは一人で
居る事は慣れているので仕事に行く様告げる。
マスコミは妻子が出てくると、ニコラスがまた戦地に赴くのか
そして海兵隊に戻るのかの質問を浴びせていく。

一人家に取り残されたニコラスの様子を見て、監視していた
キャリーは、彼が未だに家に閉じこもっている状況に対して
"恥"、"恐怖心"、"拷問"とメモ書きし、心理的要因を考える。

その頃ソールは
暗号解読班から指の動きに暗号や規則性は
今のところ見つかって居ない
と報告が入る。
そんなソールの元にはターナー判事がやってくる。
個人的な弱みを握っているであろうソールは、彼に令状を
出す様要求する。この10年間、何千と認められてきた令状で
"アメリカ国に於ける不特定な対象者の監視"の令状だった。
ターナーは何故正規の手続きをしないのかとして、ソールを
不審に感じ、ラングレーでは一体どんな部署についているの
かと問う。いつまで俺を強請続けるのかと。

キャリーは精神疾患の病気の薬が無くなったことに気がつくと
姉のマギーに電話する。会える時間の都合を連絡して欲しい
と留守電に告げる。

ソールはキャリーの元にやってくると、
外国諜報活動偵察法
(FISA)
の捜索令状が取れた事を告げ、期限は4週間だという。
ただし上司のエスティースは知らない事を告げ、認められたもの
出はないことを告げる。
キャリーはソールに彼はアラビア語で何度も殺してくれと
叫んでいるとし、恥や恐怖心から家を出ずに不審な行動を
取っている事を告げる。5時間も部屋の隅で動かぬままである
こと。しかしソールは8年間も監禁されていれば仕方がない
事を告げ、もしも本当に寝返っているのであれば、マスコミに
囲まれて英雄ぶっている方が活動はし易いはずだという。
キャリーはテロリストになる事も苦しい葛藤が有り、寝返る
ことに罪悪感があるのではないかと告げる。

その頃、サウジアラビアの皇太子・ファリドの執事長のワリド
監視の下、ファリドの愛人のリン・リードは、ファリドの
新しい愛人捜しをしていた。ステイシーという女性を裸にして
色々と詮索していくが・・・。実は
リードはキャリーが雇って
いる内通者
でも有った。

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キャリーは以前にテロの兆候を見逃していた過去も有り、
ニコラスにその疑惑が有ると見るや、彼に執着する。直属の
上司であるソールもまだまだ半信半疑である状況の中で、
ニコラスの奇抜な行動がPTSDによる行動であることは容易に
想像するが、果たして反アメリカ政府の組織と手を組んでいる
のかどうかを精査していく。

やたらとおっぱいおっぱい言われているドラマだけど、
まさかgleeシーズン4から新ヒロイン・マーリー・ローズ役
としてレギュラー出演しているMelissa Benoistが脱いでいる
とは思わなかった。
この前FOXチャンネルが無料の時にシーズン4の一話だけ
放送しているのを見たけど、可愛い方ですよね。
クレジットを見る限りグッドワイフs2 #9でも学生役
で出演しているけどこっちのドラマではあんまり印象に
残っていない。

先週はスーパードラマで放送していたABCのリメイクドラマ
「V」での司令官・アナ役のMorena Baccarinが冒頭から
激しいHシーンで素っ裸で登場したけど、ドラマ界で肌見せって
珍しいね。

淡々としているような印象も有るけど、ニコラスの心理的状況
がなかなか理解出来ずに居る中で、少しずつ猟奇的な行動
を見せ始めてニコラスが猟奇的行動に至る原因の探索と共に、
陰謀に荷担していくであろう言動の数々のシグナルを見つけて
いく辺りは緊迫感も有って楽しい。

キャリーが情報提供者との信頼関係に努めつつも、デビッド
は所詮は愛人だとして、大義の前に小さな犠牲もやむなしと
して扱ったり、軍の広告塔として、早くもニコラスを海兵隊に
復帰させろと迫り、"海兵隊は考えるな突き進め"が、信条
だろうとして、わしが男塾塾長・江田島平八バリの主張をし
て人間扱いしていないところがまた、映画「ランボー」
様に祖国や上官に見捨てられた感じがして、反発心を抱く様な
仕組みになっている。

興味深いのはニコラスの子供達の存在なのかも。
少年・クリスは悪気はないのだろうけど、目の前でシューティ
ングゲームをしつつ、人を殺す事とはどんな気持ちなのか、
大尉の軍曹の階級の違いを指摘して爆弾を投げかけたり、デイ
ナもまた発言を通して爆弾を投げかける所など、謎多き
ニコラスの心理を探るためには、キャリーとしては有り難い
所なのかも知れないけど、ちょっぴり酷なところも有る。
そもそも帰還兵にカウンセリングをまるで受けさせない状況
というのが不自然過ぎるよな。

精神的に病んでいるという意味では、キャリーもまた同様だ
が、父親も同様の立場に有り、遺伝性の病気を継承している
ところは何とも言えない所が有った。

初めてキャリーの家族が出て来たけど、戦争やテロリストから
大切な人を守るという大義の象徴が、家族だと思うので、
家族の存在はブロディ家の事情と共に今後とも目が離せない
ものとして存在していきそうだ。

それにしてもガレージに監視カメラを設置していないとか、
都合が良すぎるって感じがしないでもない。
ガレージのシャッターを少しだけ開けて光が指すシーンと
当時の監禁拘束されていた時の光が指すシーンが上手く
オーバーラップされていたな。


■使用された曲

・Sean Callery Feat. Chris Tedescoの"Homeland End Title"
・Sean Callery Feat. Chris Tedescoの"Homeland Main Title"


■検索用キーワード

・QRT 緊急対応チーム
・砂漠の男 ナジール
・FISA 外国諜報活動偵察法
・7錠 サンプル薬 横流し
・エスティースのチームが帰還させた
・正午 緊急コードよ
・バーレーンや雇ったサウジの皇太子の愛人
・チャンネル10 アラン 10秒以内に失せろ ニコラスジョーク
・コロラドスプリングス育ち ステイシー
・マギー 夫 ビル

キャリー・マシソン (Claire Danes) CIA
ニコラス・ブロディ (Damian Lewis) 2003年行方不明、軍曹
ジェシカ・ブロディ (Morena Baccarin) 妻、マイクと不倫
クリス・ブロディ (Jackson Pace) 息子
デイナ・ブロディ (Morgan Saylor) 娘
ソール・ベレンソン (Mandy Patinkin) キャリーの上司
デビッド・エステス (David Harewood) CIA副長官・黒人
マイク・フェイバー (Diego Klattenhoff) ニコラスの同僚、メガネ
ピーター・クイン (Rupert Friend)
ヴァージル (David Marciano) 盗聴、ハゲ
アブ・ナジール (Navid Negahban) アルカイダの長
ウィリアム・ウォルデン (Jamey Sheridan) 副大統領
マックス (Maury Sterling) 盗聴、弟、尾行、メガネ

マギー・マシソン (Amy Hargreaves) キャリーの姉
ルビー・マシソン (Renee St. Gelais) マギーの娘
ジョジー・マシソン (Rachel St. Gelais) マギーの娘
フォスター (Scott Bryce) 海兵隊・上官
ファリド・ビン・アブド (Amir Arison) 皇太子
リン・リード (Brianna Brown) ファリドと愛人契約
ステイシー・ムーア (Melissa Benoist) 愛人面接
ラティフ・ビン・ワリド (Alok Tewari) 皇太子の執事長
ジェフリー・ターナー (Michael McKean) 判事
--- (Jason Hatfield) Pittman
アラン・クイック (Dan Mengini) Reporter、ニコラスが殴る
--- (Todd Truley) Reporter
--- (Chris Bretscher) Reporter
デービス (Ari Blinder) 退役軍人
--- (Jawad Talpur) Saudi Prince Assistent

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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