ホームランド
Homeland

オリジナル:Gideon Raff ("Prisoners of War")

http://video.foxjapan.com/tv/homeland/
http://www.dlife.jp/lineup/drama/homeland_s1/




 

Oct. 16, 2011
第3話 罪なき者の声 Clean Skin

脚本/Chip Johannessen 監督/Daniel Attias
--------------------------------------------------------
サウジのファリド皇太子のHする愛人契約のリード
Hが終わりベッドから離れたのを見たリードは彼のケータイが
テーブルの上に置かれているのを知って、キャリーに頼まれた
様に
携帯のデータをコピーする。
ファリドが戻って来ると同時にコピーは終了するが、怖い顔を
しているリードに対して、ファリドは近づいてくる。
鏡の前に彼女を立たせるとファリドは凄く
高価な宝石のついたネック
レス
をプレゼントする。

一方ニコラスは事態の収拾を図り、自分は軍の広告塔に使われ
たくないと考えて、
テレビのインタビューを受ける事を決意
する。早速テレビ局のものたちがニコラス邸にやってくると、
撮影用に室内を一部改装しようとする。今のままだと安モーテル
みたいな感じだからというプロデューサ。監視カメラを設置
しているキャリーたちは家具を動かされたらカメラの存在が
バレるとして緊張するが、ニコラスは動かさなくても良いと
要求する。プロデューサによると会見は二日後であり、
視聴者
にはあなたを英雄に見せなければならない
とするが、そういう
事は断るという。彼がインテリアに拘るとは意外だとするが、
きっと
今までと同じだとするものに安心するのだろうという
ジェシカ。何もかも前と同じなんだから・・・というと、それ
を聞いていたマイクは同じなのか?と問う。

デイナは仲間と共に集まりつつ、
完璧な家族のフリなんて
ゴメンだ
という。ザンダーは君以外は完璧な家族だなと皮肉
ると、弟はボーイスカウトだし、ママは美人、パパは軍曹で
英雄だという。そんなに完璧が嫌ならば会見でバカをしたら
どうか?という。ブルカを被るとか、質問をされたら、黙れ
バカと言ってやれば良いというと、それも面白いかも知れない
とデイナは告げる。

CIAではエステスが主導で、キャリーの協力者が掴んできた
ファリド・ビン・アブド皇太子(通称:フレディ)に関して
話合いをしていた。テロリストへの資金提供をするという
噂が有るとし、アブ・ナジールと一緒に写っている写真を
スライドで見せる。撮影者はリードであり皇太子の従者だと
すると、マイク
売春婦かと告げる。それを聞いたキャリーは
あきれかえり、
彼女はCIAの協力者であり命を張っている
だと語る。携帯端末のダウンロードが出来たと連絡してきた
ので明日受け取る手筈になっているという。携帯の情報から
送金の流れを監視して、工作員の存在ょあぶり出そうと告げる。
すると突然ソールはキャリーに質問をする。
皇太子がワシントンに来た目的が資金提供だとする理由は
何なのかということ。キャリーはタイミングが合う事を告げ、
ナジールと密会の直後の行動だという。しかしソールは皇太子
は毎年この時期にハーレムの女性たちを選ぶためにワシントン
に来ている事を告げる。

キャリーは会議が終わるとソールにかけより、さっきの事は
あの場で聞く事なのかと問う。ナジールはアメリカを狙ってい
るのだと告げると、ソールはまさかあの質問が個人攻撃だと
思っているのかと問う。

デイナは遅くに帰宅すると、ニコラスとジェシカは待っていた。
何をしていたのか?と問うと友達に有っていたという娘。
今日は会見の準備があると言ったでしょと問うと、サボッた
事を謝罪するデイナ。
部屋に戻るデイナを見て、ジェシカはニコラスに、
あの子は
何でも私の言う事を嫌がる
とし、頼み事でもしようものならば
大変なんだと吐露する。外で一体何をしているのかも分からな
いとすると、ニコラスは16歳だから仕方がないだろうという。
ジェシカが16歳の時には秘密は無かったか?と告げると、俺が
デイナと話をしようか?と告げる。ジェシカはお願いするという
とニコラスはデイナの部屋に行く。様子を見ていたクリス
対して、ヤバクなったら信号を送るので助けてくれと頼む。
しかし予想に反して、ニコラスとジェシカは室内で大笑い
しなから談笑していた。その声を聴いてジェシカは複雑な気持ち
になる。

キャリーは翌朝、室内プールで泳いでいるリードの元に遭いに
いくと、コピーしたデータを受け取る。一体携帯から何を探して
いるのかと問われると、皇太子はテロリストの組織に必要な
資金を提供している可能性が有る事を告げる。疑わしい通信
が遭ったり、普段は交流のない人と会合したり、怪しい送金が
ないかを調べるのだという。リードは本当に彼はテロリストに
関わっているのか?と問うと、一年以上彼とは傍に居るが、
一部変なセックスを除いてとても優しく愛してくれて、昨日
もネックレスをもらったという。彼の人生は遊びそのものだ
とするが、リードが撮影した写真に写っていたナジールは
本物のテロリストなのだと語る。

--------------------------------------------------------

キャリーは内通者からの情報を頼りに、ファリド皇太子と
ナジールの関係を洗い出そうとする。更に皇太子がアメリカ
国内にいる工作員に資金を提供していることが発覚すれば
その流れから一気にテロリスト捜査に進展が見られると期待
する。一方で、8年ぶりに生還したニコラスの動きについて
監視していくことになる。

今回はCIAの捜査が完全に空振りに終わるという感じで、
容易にはテロリストもシッポを掴ませないという内容だった。
これまで何年間もナジールの消息自体判明していなかった
所を見れば、そんな痕跡を辿るのが容易ではないことは
明らか。

ナジール本人がテロリストではなく、その側近であるワリド
が手を引いていた事が明らかになった。
リードが持って居た宝石を狙ったものだけど、強盗を装って
狙うというところが実に小狡い感じだ。

冒頭のナレーションでキャリーは過去に何らかの見逃しがあ
ってテロリストの蛮行を容認してしまったことが有るみたい
だけど、今回のキャリーとソールが言い争いをしていたやり
とりとの関連性は有ったりするのだろうか?
"キャリーがソールのことを敵扱いして全てを壊した"と語って
いた。

ドラマとしてはニコールには今のところ怪しい様子は見られ
ない。個人的には先週の警部補 矢部謙三23話のトリック
のように、何らかの催眠術・洗脳にかけられているのではない
かと思う所も有って、"ある言葉"や"ある人の行動"によって
ニコールの中のスイッチが入ってしまうのではないかと
思っている。インタビューとのやりとりとか家族のやりとりの
中で、"悪魔の国"、"信念"、"信頼"とか単語が出る度にその
スイッチが入るのか、また愛する人、変わらないと思って
いる家族の愛情の形の中に、実際には裏切りが有ったと分かると、
そこでスイッチが入ってしまうのではないかと思って常に
ヒヤヒヤとさせられるシーンに繋がっている。

子供達の敏感な態度がまたドラマを楽しいものにしている。
母親のしていること(マイクとの浮気)に嫌気を指している娘の
デイナがニコールとは気が合う姿。デイナと父が仲良くして
いると今度は弟がへそを曲げしまうところなど、父親に対する
愛情・英雄像は家族の中でも存在しているようだ。

父がデイナの学芸会"ワカドゥズー"の演技の事を今でも覚えて
いてくれたという行動には父親からの愛情を感じるのに
充分だった。
鉄柵に南京錠が凄い数ぶら下がっているのを見ると、何らかの
愛情スポットなのかもしれないけど、一瞬テロリストとの繋がり
が有るのではないかと思ってヒヤヒヤするものも有った。

子供が母親の浮気に気がついているように、ニコールの中でも
妻の浮気に気がついているところが有るのかも知れない。
その辺は、ニコールがジェシカに触れようとせず、ただ一人
でHしている姿にも現れ、異教徒の教えで、妻のことを既に
汚らわしい存在として認識しているものが有るのではないかと
思わせるものが有ってちょっと不安な感じだった。

性生活も監視しなければならないキャリーとしては目を覆いた
くなるのも明らかだけど、捜査に人間的な感情を現すほどに
失敗する一面が有るのかも知れないし、傷付く一面が出てくる
のかもしれないね。そういう意味では、今回の内通者のリード
の死には、相当キャリーにとっては堪えるものが有ったのかも
知れない。

■使用された曲

・Sean Callery Feat. Chris Tedescoの"Homeland End Title"
・Sean Callery Feat. Chris Tedescoの"Homeland Main Title"
・Candy Coated KillahzのShut Your Mouth

■検索用キーワード


キャリー・マシソン (Claire Danes) CIA
ニコラス・ブロディ (Damian Lewis) 2003年行方不明、軍曹
ジェシカ・ブロディ (Morena Baccarin) 妻、マイクと不倫
クリス・ブロディ (Jackson Pace) 息子
デイナ・ブロディ (Morgan Saylor) 娘
ソール・ベレンソン (Mandy Patinkin) キャリーの上司
デビッド・エステス (David Harewood) CIA副長官・黒人
マイク・フェイバー (Diego Klattenhoff) ニコラスの同僚、メガネ
ピーター・クイン (Rupert Friend)
ヴァージル (David Marciano) 盗聴、ハゲ
アブ・ナジール (Navid Negahban) アルカイダの長
ウィリアム・ウォルデン (Jamey Sheridan) 副大統領
Mandy Patinkin
マックス (Maury Sterling) 盗聴、弟、尾行、メガネ

マギー・マシソン (Amy Hargreaves) キャリーの姉
ルビー・マシソン (Renee St. Gelais) マギーの娘
ジョジー・マシソン (Rachel St. Gelais) マギーの娘
フォスター (Scott Bryce) 海兵隊・上官
ファリド・ビン・アブド (Amir Arison) 皇太子
リン・リード (Brianna Brown) ファリドと愛人契約
ステイシー・ムーア (Melissa Benoist) 愛人面接
ラティフ・ビン・ワリド (Alok Tewari) 皇太子の執事長
--- (Jason Hatfield) Pittman

--- (Jawad Talpur) Saudi Prince Assistent
本人出演 (Lawrence O'Donnell) 司会者
ラキム・ファイサル (Omid Abtahi) 家を買った?、ニコールに手を
アイリーン・モーガン (Marin Ireland) 家を買った?
--- (Gaby Hoffmann) CNN Producer
ザンダー (Taylor Kowalski) 学生
マディ (Chelsea Cardwell)
--- (Korey Jackson) Driver
--- (Paul Urcioli) Detective
--- (Ravi Naidu) Broker
--- (Yarah Aiza Mansour) Patron
Mr.リード (Lindsay Ayliffe) リードの父、オハイオ在住
Mrs.リード (Patricia Garvin) リードの母
--- (Christina Geraghty) Realtor

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system