ホームランド
Homeland (シーズン2)

オリジナル:Gideon Raff ("Prisoners of War")

http://video.foxjapan.com/tv/homeland/
http://www.dlife.jp/lineup/drama/homeland_s1/





October 14, 2012
第5話 尋問 Q&A

脚本/Henry Bromell 監督/Lesli Linka Glatter
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副大統領が自爆テロに狙われていたこと。そしてそれが何より
も現在副大統領の協力で下院議員となったプロディによる
未遂事件だったことをキャリーが持ち帰った動画ファイル
事実を知る。ソールはプロディを逮捕せず敢えて泳がせてテロ
リストがターゲットとしているものを見つけようとデビッド
に提案。デビッドは部下のピーター・クインを同行させると
いうことが条件でその作戦を認める。CIAの会議でブロディが
やってくることを知ってキャリーをブロディの前に出現させ
るとブロディは動揺しロイヤに報告。ロイヤはブロディにキャ
リーに接近して事の真意を確かめる様告げる中、ホテルの
バーで飲んで居たキャリーはブロディが自分の人生を滅茶苦茶
にしたにもかかわらずいけしゃあしゃあとしていることが
我慢出来なくなり、ブロディのホテルの一室に乗り込むと、
まるっと全てお見通しだと告げる。その容疑は晴れたハズだと
するが、私は確信しているのだと語る。
アメリカを裏切り、祖国を売ったテロリストとして報いを
受ける時だと語る。

CIAはブロディを拉致して、地下室の尋問部屋に連れて行く。
デビッドは逮捕したことを知って泳がす作戦だったのではない
かとするが、キャリーが突然こちらの手の内をぶちまけてしま
ったのだとし突入するほか無かったのだと語る。ナジールに
気が付かれるまでにブロディから話を聞かなければならない
とするデビッドはその猶予は24時間だと語る。CIAがブロディを
不審に思っていることを気が付かれればナジールは潜伏して
しまうだろうと語る。

キャリーは自分にブロディを尋問させて欲しいとするが、
感情的に見境がない彼女に任せることは出来ないとして、キャリー
にはさせないというデビッド。キャリーはブロディは私の異変
に気が付いたのだという。デビッドはピーターに尋問は任せる
と告げると、キャリーは帰れという。しかしソールは彼女は
誰よりもブロディやナジールに精通している事を告げ、ここには
居てもらう事を語る。デビッドはそれを認めるが舵取りは
あくまでピーターだと語る。

いよいよ手足を拘束されているブロディの前にピーターが
現れる。CIAが拘束したこと。いくつかの質問に答えてもらう
というが、ブロディは俺は下院議員だとしこんな事は許されない
と語る。しかし留置し尋問する広範な権力が与えられている
事を告げる。キャリーが誤解しているだけで彼女は私をテロ
だと思っているのだと語る。ピーターはミランダ警告を語り、
死刑判決を受けることもあることを告げる。ブロディは弁護士
を呼んでくれというが・・・
ピーターは一つずつ事実確認をしていく。
2005年イラクで捕まり5年間常に激しい拷問を受けて居たのに
ある時突然拷問が止んだのは何故なのか?ということ。
分からないというブロディ。アイサとは誰の事なのかと問うと
見張りの男だという。アブ・ナジールの末っ子もアイサという
名前だが知っていたかと問うが知らないという。その子にも
遭ったことはなく、アメリカの無人機の爆撃によって殺された
ことも知らないという。キャリーはCIAの報告会でブロディが
ナジールとは遭っていないと発言したことに対して疑問を
呈する追加報告書を提出していることについて尋ねるが、
彼女は完全に逝かれているのだという。監禁中にイスラム教に
改宗したことはないか?と問い、12月17日にウォーカーゲインズ
を射殺した理由に心当たりはないかと問う。ブロディは本当の
標的は副大統領だろうとし狙撃手が外したのではないかという。
しかし最高の狙撃手だとされる男が外すか?と問う。

ピーターはブロディに対して自分の仮説だとして話始める。
ウォーカーはシークレットサービスを撃てば緊急保安対策を
取ることを知ってゲインズを狙ったのではないかということ。
要人は国務省のシェルターに押し込められ、そこには国のトップ
27名が集合していたこと。その中でブロディは爆弾チョッキ
を着ていて爆発させる気だったのではないかというもの。特に
副大統領の暗殺を狙ったのではないかとすると、それを完全に
否定するブロディ。そんな彼にこれを見て欲しいと告げ、
キャリーが回収した自爆テロ後に発覚する予定だった、ブロディ
の犯行声明の動画を見せる

ジェシカが夫を家から追い出した為に、クリスデイナ
朝の通学の際に母の事を責める。離婚するつもりなのかと問われ
ただ距離を置いているだけで、互いに考えているだけだという。
クリスはデイナにパパは戻ってくるか?と問う。
そんな中フィンが二人の前に現れ、デイナは彼に事情を話すと
ウチの両親も同様で、パパは月に一度は客間で寝かされ、
母は一生入れないと叫ぶが、気が付くとまた二人でマティーニ
を飲んでマイ・フェア・レディを聞いていると語る。
デイナはザンダーに話して別れた事を告げると、フィンは今夜
デートしないかと問い、映画「ワンス・アポン・ア・タイム・
イン・アメリカ」でも見に行こうと語る。
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■ついにタイホ

今回のやりとりはほぼブロディとCIAの尋問室の駆け引きによって
行われた。ブロディが自爆テロを告白した犯行声明のビデオ動画
が発見されたこと。

問題点として・・・

・現実的に爆発は起きていない
・防弾チョッキが発見されていない
・ブロディは過去CIAから正式な調査を受けて一度はシロだと判定
されている

■第一ラウンド・ピーター

冒頭から疑問点を淡々と質問という形でピーターがブロディに
語り始めた。(第一段階)

・拉致されていた頃、何故拷問が突然止まったのか
・アイサとは誰か。ナジールの息子ではないのか。
・アイサがアメリカの無人機の空爆で死んだ事実を知っているか
・監禁中にイスラム教徒に改宗した事実はないのか
・12月17日にウォーカーがゲインズを射殺した理由。

以上のことを上手く全て否定させた上で、今度はピーターが
仮説と称して彼に問いかけていた。(第二段階)

そして第三段階としてビデオを見せてブロディ自らが語る告白
によって問い詰めていくというもの。

しかしブロディも容易には認めなかった。家族にビデオを見せた時
にどんな反応を示すかと問い反応を示したけど、ブロディは動かな
かったね。爆発を踏みとどまった要因がデイナの電話の声だった
ので、これがチェックメイトになるかと思われたんだけどね。

■第二ラウンド・キャリー

このドラマの上手いのが、自供を引き出すキャリーのシーンだった。
ここまで否定しているブロディにはどんな泣き落としにも、どんな
に強く言い聞かせても、どんなに都合の良い話をしても容易に
話を受け入れるとは思えないところが有ったからだ。

ブロディが洗脳されたということをどのようにして本人に自覚させ
るのか。

キャリーが唱えたのは、

・ブロディのせいで私の人生が滅茶苦茶になったこと。罪悪感や
後悔はないのかということ。私から、正気を奪い、居場所を奪い、
仕事を奪い、全てを奪ったこと。ブロディも同様に全てを奪われた
ことへの共感を得ると同時に罪悪感を植え付けたのだろうね。

・別荘での出来事は本音ではないのか。
お互い楽しんだだけだとするブロディに対してキャリーは自分は
ホッとした一時で、気持ちがふれ合う瞬間が有ったとして、そこに
は事実だけが有ったことを唱える。

・監視カメラのモニタを切り、手枷足枷を外す
ブロディを自由にさせてキャリーへの信頼感を寄せる演出だった。
キャリーがそこで話しかけたのは、「他人から戦争の事を聞かれる」
ということ。キャリーはその会話の中で、「通訳が焼かれて橋から
吊された」としていたけど、冒頭のナレーションで10年前
の悲劇を語っているのはこの事なのか?
ウソをつく行為は生きていく為に必要なウソだったのではないかと
問いかける。

・ブロディのウソを暴く
真実とウソ。最後に真実を言ったのはいつかと問う。
防弾ベストを着ていなかったのにあんなVTRを作ったのかを問い、
VTRが見つかったのがベイルートのヒズボラ幹部の家だと語る。

・テロと戦争の違い
極悪非道な人物とそうでないものの違いとは何か。
民間人を巻き込むかどうか。
ナジールが行うのは常に罪のない民間人を狙っていること。

その例として
1998年・ケニアの混み合う市場で爆発させた事件。
2004年・スペイン・マドリードで満員の通勤電車内で爆発させた事件。
2011年・オランダ・アムステルダムでデパートを爆破した事件

ナジールのしていることは副大統領や軍人を標的にしたものではない
ことを語った。

■全ての告白

ベストを着ていたけど爆破させなかったのは、デイナと電話で
会話したからだという事。ナジールの計画を知っているのは
ロイヤ・ハマドであること。
それ以外にナジール関係で接触している人物は、

・ベストを作ったケディスバーグの仕立て屋・バーゼル。
・アフザル・ハミド
・サウジアラビア大使館のザハラニ
・海兵隊・トム・ウォーカー

■新たな問題が発生

ブロディとジェシカの夫婦問題の件はあっさりCIAに協力している
ということで済んでしまった。夫婦問題がこじれている時に
デイナの心の隙間に上手く入り込んできた副大統領の息子・フィン。
車に乗った時点で絶対に事故るや狙撃されるかするんだろうな
という予感は有ったけど、前者の方だった。
罪のない女性を轢いてしまったフィン。悪のりしすぎた結果、
車の事故を起こしてしまった。ドラマに於いてアメリカの金持ちの
息子が未成年時に起こす事件・事故ライキングの上位に当たる
車の事故だね。「リベンジ」のダニエルさんも過去に事故っていた
ね。



■使用された曲

・Sean Callery Feat. Chris TedescoのHomeland Main Title
・Sean Callery Feat. Chris TedescoのHomeland End Title

・Neon TreesのEveryone Talks


キャリー・マシソン (Claire Danes) CIA
ニコラス・ブロディ (Damian Lewis) 2003年行方不明、軍曹
ジェシカ・ブロディ (Morena Baccarin) 妻、マイクと不倫
クリス・ブロディ (Jackson Pace) 息子
デイナ・ブロディ (Morgan Saylor) 娘
ソール・ベレンソン (Mandy Patinkin) キャリーの上司
デビッド・エスティース (David Harewood) CIA副長官・黒人
アブ・ナジール (Navid Negahban) アルカイダの長
ウィリアム・ウォルデン (Jamey Sheridan) 副大統領

ダニー・ガルベス (Hrach Titizian) CIA職員、エステスからキャリー監視
マギー・マシソン (Amy Hargreaves) キャリーの姉
フランク・マシソン (James Rebhorn) キャリーの父
フィン・ウォルデン (Timothee Chalamet) 高校生、ウィリアムの息子
マイク・ファバー (Diego Klattenhoff) 海兵隊、ブロディの友人
バージル (David Marciano) 民間の調査員

ピーター・クイン (Rupert Friend) デビッドの部下、CIA職員
グレッグ・メリリーズ (Alexander Gemignani) 副大統領のスタッフ
スーザン (Debra Terry)
ルーペ (Rose Bianco) フィンが車で轢いた女性
--- (Robert Brubaker) Secret Service Passenger
--- (Paul Andrew O'Connor) Navy SEAL 1
--- (Peter Allende) Navy SEAL 2
デーナ (Jessica Ford) Stunt Driver
--- (Don Folz) Navy Seal


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