ホームランド
Homeland (シーズン2)

オリジナル:Gideon Raff ("Prisoners of War")

http://video.foxjapan.com/tv/homeland/
http://www.dlife.jp/lineup/drama/homeland_s1/





November 25, 2012
第9話 本当の顔 Two Hats

脚本/Alexander Cary 監督/Daniel Attias
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キャリーはバージルに対して、クインの事を調べる様告げる。
一方ブロディはロイヤが何も言わず命令ばかりしていることに
関して、自国への攻撃をすることなど下りると告げる。
しかしキャリーはブロディに接触すると、このままだと取引
違反であなたは刑務所で過ごす事になるとして、そんな暮らし
はして欲しくないと語る。この取引だけが私たちに残された道
なんだと語る。
再びブロディはロイヤと接触する中、二人は突然ヘリコプター
に乗って何処か空に消えてしまう

ブロディが連れ去られてから12時間が経過していた。
ロイヤは自宅に戻り8時間が経過するがブロディの消息だけが
掴めなかった。CIAからこの件に絡み発表はないというデビッド。
これまでにそれらしい無線や携帯の傍受は出来ていないという。
ブロディは殺されている可能性が高く、生きていても作戦は
おしまいだろうというと、キャリーも次に打つ手を考えないと
いけない事を語る。デビッドはロイヤ・ハマドを引っ張ろうと
告げると、まだブロディは生きている可能性はあると反論する。
その場合、ロイヤが捕まれば即死刑になるのだという。しかし
デビッドはそれでもロイヤを連行するしかないとして部下たち
にロイヤ逮捕に向かわせる。
ソールはキャリーの様子を心配するが、大丈夫だと語る。

ブロディはその頃アブ・ナジールと逢っていた。
君とはここでさよならだという。目的を果たせば逢う事もない
というナジールは、この計画に君は不可欠だと言われる。アラー
も私も君を信頼しているのだという。誰よりも君が強い人間
だということは分かっているとすると、"アルハムドゥリッラー"
と語る。

ブロディは解放された後、近くの店からキャリーに電話する。
家族を安全な場所に保護して欲しいとし、今すぐにと語る。
また一時間後に電話するとのこと。それを受けてキャリーは急いで
デビッドに対してブロディから連絡が有った事を告げロイヤを
このまま泳がせてくれという。しかしブロディが生きていたと
しても12時間も敵と一緒にいたので信用出来るのかと問うが、
彼は家族を保護して欲しいと言ったのだという。家族を気にして
いるということは正気を保っている証拠だというソール。
電話はボルティモアの近くからのもので、一時間後にまた電話
すると言っていた事を語る。ブロディの家族をCIAの痕跡無しで
避難させようと語る。

マイクは命令を受けてジェシカたちの家にいくと、みんなを
安全な場所に連れて行くという。CIAによれば現在ブロディの
している任務に関連があるとし、今日は子供たちも学校を休んで
来て欲しいとのこと。デイナはそれをぐずると、マイクはこれ
は頼みではなく命令だと語る。マイクの件でごねるのであれば
力尽くでも連れて行くと語る。

キャリーの元に再びブロディから電話が鳴ると、最初に逢った
場所に30分後に逢おうと言われる。

ヴァージルマックスは、クインの事を尾行しようやく彼の
住処を見つけていた。彼が居ないのを確認した後、慎重に
クインの自宅を捜索する。マックスは室内を次々と撮影して
行く中で、女性と赤ちゃんの写真が本に挟まっているのを知る。
ヴァージルはソールの元にいくと、あんたとキャリーに頼まれ
クインを調べて見たとして撮影してきた彼の家の写真を見せる。
至る所に侵入を知らせる仕掛けがしてあったとし、いつでも
すぐに動けるような暮らしをしているという。ソールは分析官
にしては警戒が過ぎるとし、現実感がないという。現場担当官
でも無いのにこんな生活は普通じゃないという。撮影して来た
写真の一枚に、ライフルの手入れをするワイヤーが入って居た。
更に女性と子供の写真が一枚有り、彼女はジュリア・ディアス
という警察官で、フィラデルフィア市警に勤めているとの事
だった。

ジョイはジェシカたちをCIAの隠れ家に連れて行く。
隠れ家と言っても都心部が一望できる素晴らしい豪華な部屋
だった。クリスは無邪気に喜ぶがデイナは不機嫌だった。

キャリーは待ち合わせ場所に行くと、キャリーが運転する車の
中にブロディが乗って来る。殺されるかと思ったとすると、
ヘリコプターで連れ去られてからのことを語り始める。
キャリーたちはCIAの作戦本部に戻るとみんなの前でブロディ
の12時間のことを話として聞く。45分間高速低空飛行で西へと
向かった後、下りたらアブ・ナジールが居たとのことだった。
ナジールがどうしてアメリカに入国しているのかと言うが
誰にもそれは分からない事だった。しかしテロを計画している事。
ブロディは彼らに連れ去られた後、すぐに俺のことを殺してくれ
と言ったという。これ以上拷問されることにも耐えられないと
いうものだった。しかし放置されただけで拷問はなく、2、3時間
そのままの場所に留まらせられたが、そこにナジールが来たの
だという。
使命への忠誠心が揺らいでいないかと問われ、俺は使命など
何も聞かされていないとし、これまで命じられたことをやって
きただけだという。ベイルートでは君に救われたとし、君の
意思なのだろうと語る。俺はアイサの仇を取りたかっただけで、
罪のない人を殺す気はないと語ったこと。アラーの意思など
誰にも分からないと言ったのはナジールだと告げ、自分の行動は
自分で決めていくしかないとする彼の事を引き合いに出す
心が折れそうになったことやロイヤの件では、家族への愛情
を思い知られたことを話した事を告げ、恐怖を感じていること
を語る。家族については君が自分に忠実ならば恐れることはない
と言われたという。ナジールは道は二つに一つで、逃げ隠れ
するビンラディンのように何処かでびくつきながら死を待つのか
戦いをしかけるかだという。
作戦に関して、明日の午後、副大統領と共にアフガニスタンから
の帰還する特殊部隊を出迎えることになっていること。ダムネック
海軍基地で300人の兵士が家族と再会することになっているので、
ナジールの標的はそれだと語る。計画の為に俺は式典に取材陣
を入れるよう副大統領に説得する役を任された事を語る。
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CIAとの司法取引によって二重スパイを演じさせられるブロディ
は、ロイヤと接触する中、彼女によって連れ去られる。
キャリーたちらCIAの監視の手から捕捉できなくなった状況から
12時間経過し、いよいよブロディの死を現実的に受け止めていく
中で、デビッドは先に戻って来たロイヤを拘束してナジールに
ついて口を割らせようと提案する。もしもブロディが今でも
生きているとすればロイヤを拘束した時点で確実に彼は殺害される
状況の中、なんと12時間ぶりにブロディからの連絡が入る。
彼は家族を安全なところに待避させて欲しいとCIAに語ると、
再びCIAと再会する。

久しぶりに"おっぱい入りまーす"ってことで、ジェシカとマイクの
情事のシーンが描かれた。キャリーとブロディのシーンも先週
有ったけど、声だけだったし、ビジュアル的官能を求めるのは
ジェシカの役目というところなのか。

色んな意味でギリギリのところでドラマが動いているなという
感じ。そろそろロイヤを使ったナジールとの接触の話に関しても
ピークが過ぎて視聴者的に飽きてくる頃ではないかと思う所で
上手い形で展開を動かせる。そしてそれとは同時にまた新たな
敵の存在なども臭わせ、今後のドラマ展開を五里霧中な状況に
追い込んでいく。

CIAに制約を受けていないヴァージルとマックスの兄弟の活躍も
ここに来て役割りが大きくなってきた。元々影で大きな役割り
を担ってきていたのだけど、このドラマに於いてはCIA同士が
互いに別の任務・役割りを担っている分だけ、相手が何を考えて
いるのか分からず、その情報を掴むために彼らの存在は欠かせない。

ピーターの素性がまるで分からない。
シーズン2の4話でデビッドが突然ブロディから情報を引き出す
際にデビッドの手下として送り込まれてきたもので何の説明も
なかった。そんな彼の素性を調べるミッションもナジールの
テロリスト計画が進行すると同時に調べていかねばならないと
いう忙しい状況である。

ピーター周りの流れを調べていると、女性・ジュリア・ディアス
と、ダール・アダルという人物が登場し始めた。
ジュリアはフィラデルフィア市警でソール自らが彼女の素性を
調べる為に国税局職員・リチャード・ケラー(偽名)を名乗って接触
する。ピーターのことをジョンと呼ぶ彼女も、警察官らしく
鋭い視線でソールを観察し、容易に個人情報を語ろうとはしなか
った。

ソールは当然ジュリアと接触した為にその情報がピーターにも
伝わるであろう事は想定済みだった。ソールの人相が伝わること
になるけど、目撃者証言で似顔絵を作れば「クローザー」での
ポープが当事者として浮上してしまった時(S4-14)のようにソックリな
ものが出来上がるだろうなと思わず想像してしまった。

ピーターと接触していた人物は結果からするとソールがよく
知る人物でダール・アダルという、18年前にソマリアへの極秘作戦
をしていた時にナイロビ支局で見たものだった。「アダルの部下なら
ばピーターが分析官だという事は真っ赤なウソだ」というソール
だけど、デビッドはその辺の行動は把握していて、恐らく協力者
として抱き込んでいるのだろうことだけど、CIA内部に情報を
漏洩しているものがいると以前にそんな疑惑が出ていたことが
有ったような無かったような気がするので、デビッド自身が信用
出来る人物なのかは分からない。

いよいよナジールの件は終焉を迎えようとしている感じ。
ナジールが国内に潜伏していることが判明する。
今まで殆ど足取りが分からなかった忍者の様なナジールが
ベイルートにいたことは確認が取れたけど、いつの間にかアメリカ
まで迫っていた。
近くにテロ首謀者がいるのは恐い事だけど、逆に言えば捕まえる
ことも容易になる。
結果としてブロディがベイルートで彼を助けたことが信頼に繋がった
形だったけど、慎重派のナジールがブロディの行動に不審を感じ
て計画に対して嘘を付いている可能性も有るので、一連の
ダムネック海軍基地でのテロ計画が本当なのかはちょっぴり不安
だった。ナジールの事なので、案外ロイヤたちを切り捨てた可能性
も否定出来ないし、この辺はナジールを捕まえるまでは分からない
所かも。

■使用された曲

・Sean Callery Feat. Chris TedescoのHomeland Main Title
・Sean Callery Feat. Chris TedescoのHomeland End Title


キャリー・マシソン (Claire Danes) CIA
ニコラス・ブロディ (Damian Lewis) 2003年行方不明、軍曹
ジェシカ・ブロディ (Morena Baccarin) 妻、マイクと不倫
クリス・ブロディ (Jackson Pace) 息子
デイナ・ブロディ (Morgan Saylor) 娘
ソール・ベレンソン (Mandy Patinkin) キャリーの上司
デビッド・エスティース (David Harewood) CIA副長官・黒人
アブ・ナジール (Navid Negahban) アルカイダの長
ウィリアム・ウォルデン (Jamey Sheridan) 副大統領

ダニー・ガルベス (Hrach Titizian) CIA職員、エステスからキャリー監視
マギー・マシソン (Amy Hargreaves) キャリーの姉
フランク・マシソン (James Rebhorn) キャリーの父
フィン・ウォルデン (Timothee Chalamet) 高校生、ウィリアムの息子
マイク・ファバー (Diego Klattenhoff) 海兵隊、ブロディの友人
バージル (David Marciano) 民間の調査員・兄
マックス (Maury Sterling) 民間の調査員・弟

ダール・アダル (F. Murray Abraham) クインの内通者
ピーター・クイン (Rupert Friend) デビッドの部下、CIA職員
シンシア・ウォルデン (Talia Balsam) 副大統領夫人
ロイヤ・ハマド (Zuleikha Robinson) 記者、ナジールの工作員
M.M (Mido Hamada) 敵側工作員
ジュリア・ディアズ (Daniella Pineda) フィラデルフィア市警、ピーターの妻?
ジョイ・メンデス (Valerie Cruz) Major、ジェシカたちの警備
--- (Nneoma Nkuku) Waitress
リアソン (Paul Rolfes) FBI捜査官
--- (Scott Parks) TAC Team Agent
--- (Jason Wesley) TAC Team Agent
--- (Lexie Huber) Tech
(Mark Guy Thompson) FBI Liaison



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