ハンテッド Hunted (イギリス・BBC) サム役のメリッサ・ジョージ代表作

Oct. 4, 2012
第1話 復活 Mort

監督／S.J. Clarkson 脚本／Frank Spotnitz
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タンジールでサムはベルナールと関係を持つ。翌日男性が先に目覚め
ると厳重にロックされている金庫から鍵を取りだし、サムと
共に車に乗り込む。二人はタンジールから出国しようとして
いたが、男性からは空港に到着する前にやるべき仕事があると
して一緒に古い邸宅に着いていく。車を駐めると警備のもの
たちが厳しく監視している中、男性は中へ入っていくと、
先ほどの鍵で中に入り、室内にいると思われる男(医師のヒル)
の事を監禁していて情報を吐かせる為に拷問していることが
分かる。サムは遠巻きにその事実を監視する中で、男性と共に
邸宅を出て行く。その際サムはベルナールのポケットから盗み取った
手帳を邸宅に意図的に忘れていく。
邸宅を出て車に乗ろうとすると、向かいのビルからは黒人の
スナイパー・ディーコンが男性を狙撃しようとして狙っていた。
サムは男性の額に赤いレーダー照射があるのを知って突き飛ばす
と男性の代わりにサムが頭を打たれて死亡する。男性はサムの
遺体を見捨てて急いで車に乗り逃走する。
サムの元に救急車が現れるが、実はサムは死んでおらず、更に
救急車に登場するディーコンやハサン、ゾーイとは同じ民間
組織"「ビザンチウム」"の仲間だった。
サムは再び邸宅内に入ると、警備のものたちにパスポートを忘れた
ので取りに戻らせて欲しいと頼む。サムは先ほど男のポケット
から盗み出していた鍵を使ってDr.ヒルを救出すると数々の衛兵
たちをなぎ倒して脱出する。
サムの彼氏だった男性もサムが撃たれた際に付着して血痕が
偽物であり、スーツからは手帳が盗まれている事を知り急いで
邸宅に戻る。
逃走を図るサムの前には、同じ組織で働いているエイダンから
声を掛けられると、一緒に組織を辞めようと語る。
サムはその件も含めてカフェKhalilで4時に待ち合わせして話合い
を行おうと語る。

サムはバッグの中から自分が妊娠しているエコー写真を見つめる。
カフェKhalilにいくサムはエイダンが来るのを待つがそこに
来たのは三人の殺し屋だった。サムは店主に頼んですぐに
警察を呼ぶよう頼むと、身を隠して相手の出方を見る。
一人の男をバーナーで焼くと、その男から銃を奪取して、もう
一人の男を射殺する。残りの一人はサムは白兵戦で戦い、男の
首をへし折って倒す。店内に戻ると二人の地元警察がやって
くるが、サムを被害者を装うが警察は有無を言わさず発砲し、
サムのお腹に銃弾は当たる。

--- 1年後 ---
サムは毎朝トレーニングをしていた。フロでは砂時計を使って
潜水の訓練。場所はモートンという彼女が生まれ育った実家
だった。一人で野山を駆け上がって来たるべき日に向けて
トレーニングする。そしてコーヒーと新聞各社を購入して、
サムが元居た組織からの連絡信号を調査する。
しかしサムは屋根裏に一年前に事件に関わった人物の顔写真や
資料が張り巡らされていた。誰が自分の事を裏切ったのか。

彼女は眠りにつくと必ず母親とのことを思い出していた。
幼少期に眠る前に母からはTHE SNOW MAIDENの本を呼んでもらっ
ていたこと。彼女はここモートンに住んで母と暮らしていた
のである。しかしある時母と共に車で給油の為に立ち寄って
ガソリンスタンドで男たちに拉致される。

毎日・毎日、サラは訓練の日々。
そしていよいよ潜水のスキルを身につけたところで、彼女は
これまで集めていた資料を暖炉の火で燃やすと、モートンを
出て、ロンドン行きの列車に乗る。
不動産業者と会うとまずは部屋を借りる。そこはスパイ活動
の拠点にはぴったりだった。

サラは新聞に掲載されていたマークのついた会社、セキュリテ
ィー会社「ビザンチウム」のオフィスにいく。サラは元々
そこに所属していたエージェントで、チームを指揮するキールの元
を尋ねる。キールは毎日の出来事を予測しながら慎重に生活して
いる事を告げるがまさかサラが現れるとは思わなかったと語る。
引退していたのだというサムに対して、一年間何処に行っていたのか
と問う。そこには仲間だったディーコンもやってくるとサラが生きて
いた事に驚く。サラは一年間旅行をしていたとするが、今まで
何処に居たのかという質問には決して答えなかった。
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フジテレビの深夜枠で放送する海外ドラマ。
Lifeの次に放送するドラマかと思っていたら突然スケジュール
が年末・年始に一挙放送に切り替わった感じ。
オフィシャルページを見ると、「X-ファイル」のプロデューサー
がドラマの原案・脚本を勤めているということ。
イギリスのBBC製作のドラマということで、日本やアメリカの
ドラマ枠と違い1話の放送時間の尺が長いところがあるけど、
ドラマ全体も全放送話が8話だという辺りも如何にもイギリス
っぽいところ。

ドラマは諜報活動をしている物語みたいだけど、
パーシー率いる米政府の秘密組織「ディヴィジョン」が活躍する
「NIKITA / ニキータ」のイギリス版って感じ。主人公の事を内部
で殺害しようとしたものが居るのではないかということで、それを
見つけ出して復讐を果たしていく流れなどを見ると「Life 真実へのパズ
ル」っぽい描写があるし、最近のドラマではありがちな設定では有る
のかな。主人公が持ち合わせる冷徹さというのは、幼少期に母親を
強盗?に殺害されたことによる所に起因しているという
辺りもまた、ありがちな設定・キャラクターの造形ではある。

取りあえずキャラクターの特性を覚えるだけでも大変なのが第一話。
外国人の顔を覚えるというのはなかなか難しいものが有るのに
加えて、ドラマでは、誰が敵なのか味方なのか分からないところから
始まっている。
常に命を狙われている感じのリスキーなシーンは良い感じの雰囲気
だけど、そもそもの舞台がモロッコ東部・タンジールという
土地柄もまたその感じを助長している。すぐにロンドンに舞台が
移るけどね。

今のところ一番怪しいのは、一年後に活動を始めたサムのことを
イスタンブールに居た男が連絡を受けて、付け狙い始めたこと。
クレジットを見るとBlank-Faced Manとなっているけど、
いきなりオランダの研究者の目に刺して襲いかかるシーンは
グロかった。完全犯罪をする為に目から薬を注入するシーンと
いうのはこれまでのドラマでも見たことが有るけど、入れ替わる
のだろうか。
そんな彼がサムが潜入するように同じくしてこの謎の男が研究員と
してターナー家に潜り込んでくるであろう辺りは不気味な感じだ。

一年間潜伏してスキルを磨いているシーンを見ると、香港映画
に見るジャッキー・チェンのカンフードラマに代表される復讐の
構図にも似ている。

恋人・エイダン役を演じているAdam Raynerはイギリスのドラマ
「ミストレス」の主人公のシボーンの不倫するドミニク役で
出演している。先日までTOKYO MXで放送していたバージニア州
リッチモンド・トリニティ病院を舞台にした医療ドラマ
「しあわせの処方箋」で医師スティーブ役を演じていたのも
記憶に新しいところだ。