iCarly / アイ・カーリー (2009年アメリカ・シーズン3) http://www9.nhk.or.jp/kaigai/icarly/index.html

第7話(56) 最高のＸマスツリー iChristmas

脚本／Dan Schneider
監督／Steve Hoefer
--------------------------------------------------------
Xmasが近付く。
アイカーリーの番組でもクリスマス用のコスプレに身を包んだ
カーリーとサムが番組進行する。フレディがどんなコスプレを
着ればいいのか投票の結果、懐中電灯という事になり、懐中電灯
姿のフレディが登場する。

番組が終わるとカーリーはスペンサーが作ったクリスマスツリ
ーを見に行くとしてスタジオから出て行く。サムにフレディが
衣装から脱ぐのを手伝ってあげて欲しいと頼むが、サムは
それを無視してフレディを見捨てる。

カーリーはスペンサーが作ったツリーを見ると、何とスペンサー
は粗大ゴミをつなぎ合わせて作ったツリーを披露する。マグネ
ットツリーと呼ばれるもので、電源を入れると金属を引き寄せ
るものがあった。カーリーはそれを見て落胆し、今年は普通の
ツリーが良かったという。しかしスペンサーは飾り付けをすれ
ばそれらしく見えるとして、カーリーに今年用意したプレゼント
を持ってくるよう告げる。

夜、スペンサーは寝ていると突然火災警報装置のアラーム音で
目が覚める。ツリーが燃えていたのである。スペンサーは消火
する間に起きてきたカーリーに、アラーム音を止めて欲しいと
頼む。カーリーはジュースの中に入れて機械をショートさせて
止めるのだった。
無惨にも用意しておいたプレゼントが焼けるのを見て、カーリー
はスペンサーに激怒し、どれだけ時間を掛けてプレゼントを
用意したのか分かっているのかと問う。もう少し普通になって
欲しいとスペンサーの奇抜さを責め、一人二階のスタジオに
いく。

カーリーは小さいクリスマスツリーを眺めていると、突然
ミッチという小柄の男性が現れる。カーリーはビックリして
警察を呼ぶと言うが、ミッチは自らをクリスマスの天使だと
いう。ただ下っ端の天使だと告げ、魔法が使えることを話すと
カーリーはそれならばそれを証明して欲しいと告げる。
マジックのような魔法を見せられた後、ミッチはカーリーに
私は願い事を叶えに来たのだと告げると、それならば普通の
生活を送るために、兄を普通にして欲しいと頼む。

翌日下に下りていくと、カーリーの目の前には背広を着た
スペンサーの姿がある。アーティストではなく、弁護士の
仕事をしており、フレディの母・マリッサと親密な関係に
有ることを知る。
--------------------------------------------------------

クリスマスを目前にしてカーリーは、兄のスペンサーが芸術家
気取りで作ったクリスマスツリーの被害を受け、プレゼントを
燃やされた事に業を煮やし、カーリーの前に現れた自称
クリスマスの妖精・ミッチに頼んで兄を普通の人間にして欲し
いと頼む。するとそれをきっかけとして、カーリーの住む世界
では少しずつ現実の流れとは歪んでいる事を実感していく。

アメリカ人にクリスマスを描かせるとやっぱり良い感じのドラ
マになるな。

短いドラマの中にも友達の大切さだったり、今まで暮らしてき
た環境の良さを改めて良い物だったとする実感を持たせるもの
だったりとして、良い感じにその事実が伝わってくる。

火災報知器をポイナップルをぶつけて壊したり、ジュースの中に
入れてショートさせたりするところなど笑えるシーンも有った。

おぞましい事実として、変えられた世界ではフレディは性格
の悪い女性と付き合っていたり、ネヴェルと付き合っている
事になるカーリーの姿だったり、サムがカーリーの友人ではな
く、シアトル問題児収容センターに入れられていたりと
一度は見てみたいとするシチュエーションも含めて面白い描写
で描かれていたと思う。

またスペンサーとフレディの母・マリッサが付き合っている
とか驚くべきものが有った。

サムとカーリーが親友である事を証明する。
サムの母の足に刻まれているタトゥーの存在(足の絵柄らしい)。
サムの好きな色は肉の色である茶色。
好きなお菓子はファットケーキ。
好きな本はブギーベア3 帰ってきたブギーベア。
嫌いな物は人間。
なりたいものは透明の忍者。

である事を言い当てていく設定など笑える物があった。

カーリーがこの世界に嫌気がさして不満をぶちまけるシーン。
兄にスパゲティタコスをいつもの歌を歌いながら作ってと
懇願したり、もう一度おかしい人に戻ってと表現するところ
など、怒っていても可愛らしくて面白い主張のやりとりが
続いたなという感じがした。