刑事ジョー パリ犯罪捜査班 (2013年・フランス Le Grand / Jo) 29 Oct. 2013 第2話 ピガールの踊り子 Pigalle 監督／Charlotte Sieling 脚本／Rene Balcer -------------------------------------------------------- 長年ペルティエのミューズとしてモデル界で活躍していた女性 ニナ・オコロは久しぶりにプレゼンターとして公衆の前に 現れることで緊張していた。楽屋裏ではエリスがニナのことを 励ましメイクを仕上げる中、ペルティエは貴方がいることで 幸せだという。同期のモデル仲間は若いモデルたちを見て若さ にやっかむが、負け惜しみは見苦しいとニナは一蹴する。 そんな中、セルジェがニナの元にやってくると励ましの声を かける。ニナは貴方さえ入れば私は何も要らないと言うが・・・ しかしその後エッフェル塔でニナは首を吊るされた状態で発見 される。まだ息は有ったが・・・ その頃ジョーは仲間たちとカード賭博をしていた。 ジョーが酒もタバコも辞めたと聞いて驚く仲間たち。 ジョーは勝ち逃げ状態だったが仕事の連絡を受けて、その場から 立ち去る。 現場に行くと、相棒のマイク、そして鑑識のノルマンたちが 来ていた。被害者はニナ・オコロで、エッフェル塔第一展望台 でのイベントに出ていたのだという。彼女がエッフェル塔から 首をくくっているのを見た人はいないとのこと。彼女は20年前 に第一線で活躍したモデルであることは周知の事実だった。 セネガル出身で今日はプレゼンターとしての出演だったという。 遺体は救命によってディド病院に運ばれる。 恋人のセルジェも駆けつけるが、残念ながら息を引き取る。 マークとジョーはセルジェから話を聞くと、彼女はとても緊張 していた事を告げる。彼女との交際期間は2年間で、去年から同居 しているのだという。ニナは自分の子どもを欲しがっていたとの こと。モデルを辞めてからは人前に出ることが無かったので久しぶりに 人の前に立つことでパニックに陥り自殺したのかと思った事を語る。 彼女は最近リアリティショーの審査員に起用されたが、とても神経質に なっており、首にされることを恐れていたのだという。 非常階段に落ちていたとするネックレスをセルジュに見せると、 私がプレゼントしたものだという。 検視・医師によると死因は頭部外傷で恐らく鉄柱にぶつけたので はないかという。首に男性の手の跡があり首を絞めたであろう 形跡が有るという。点状出血から殺意は感じられるもので、彼女の 手には抵抗した跡があるという。更に足にはひっかき傷のような ものが残っているとのことだった。 ジョーはアデルと懇親にしているキャリンと遭う。 キャリンはジョーに対して、アデルと逢う際には私生活には 決して立ち入らないことを告げ、質問するのも彼女の方からに して欲しいという。彼女はとても繊細な子であり、ジョーが 薬を辞めたことは彼女に話した事を告げる。 塔の作業員用の階段からネックレスが見つかっていたことから ここで争いが遭ったであろうことが分かる。 ノルマンとマイクを使って当時ニナがどのように襲われ、どの ように抵抗したのかを検証する。転落死させようとするという よりも扼死させることを目的としていたであろうことを突き止 める。そうなると容疑者はセルジェで間違いないのではないか? という。 -------------------------------------------------------- かつてモデル界で一世を風靡した女性・ニナ・オコロが殺害 される。彼女はエッフェル塔でのイベントにプレゼンター として参加する予定だったが、モデルを辞めてから暫くは 人々の前に姿を現すことはなかったという。そんな彼女が活動 を始める中、パリ・ワンスタジオでのリアリティショーでの 審査員の仕事も決定して第二の人生を歩み始めていたが、 エッフェル塔で首を括られて虫の息で発見される。発見された 時にはまだ息が有ったがディド病院で運ばれた後息を引き取って しまう。彼女のことを調べていくウチに色々と複雑な事情が 存在していることが発覚する。 ドラマはモデルの女性の事件を捜査していくウチに、親子の関係 の絆で迷走している家族の事情が刑事ジョーの娘との関係と 上手く対比するものが有って、興味深く作られていた。 一度失ってしまった人間関係の絆が容易に取り戻せないことは 明らかだけど、生きているウチに相手の真意が伝わり、求めて いる関係を取り戻す機会が得られると良いんだけどね。 ドラマは単純にフランスの観光地の美観だけを映し出すドラマとは 違って、ネガティブな一面を描き出している部分が上手く描かれ ていると思う。フランスは移民大国だし、婚姻関係もちょっと 特殊なものが有る。ドラッグの事情などどの程度根深く存在して いるのかは分からないけれど、正常な人間でもドラッグに逃げる 人がいるのに対して、親の居ない子、娘を顧みなかった刑事が それにハマっていても不思議ではない。 相変わらず主演の顔と名前がよく分からない。 IMDbなどと照らし併せてもどの人物に該当するのか分からなかった。 取りあえず、マイクはジョーの相棒。ヒゲのおっさんが鑑識の ノルマン。時々出てくる上司のベアトリスと、シスター・キャリン と娘のアデルだけを確認出来れば十分なのかな。 マイクはイケメンっぷりから重要証人から得意に笑顔で情報を 引き出す役割りということは今後ともそういった場面が現れるのか な。 さて事件は色んな可能性がある内容だった。 モデル業界に於ける激しいプレッシャー。 写真家・エゴンとの因縁の関係、デザイン盗用、家庭を壊した ことによる嫉妬心、そして経理不正をしている男性の存在。 脅し脅され状態が存在していたり、女性の武器、立場的パワハラ など容疑の目を向ければキリがなさそうだったけど、写真家の 男性・エゴンのことを被害者のニナは何故ピガールというストリ ップクラブに呼び出したのかという事がポイントとなった。 そこで働いていた女性がニナそっくりであること。 ニナはエゴンに娘の姿を見せて、病気の事実もそこで話したの だろうか? 最終的には自供頼みだったけど、殺害はせず脳死状態を求めて いたことや、意図的に見つかってしなない程度に被害者を 活かしているところがなんとも言えない感じだったね。 骨髄移植が必要だということだが、表面的にはニナはジャスミン を遠ざけてしまったけど、レイプされて生まれた子を見て 後ろめたさを感じたのか、それとも写真家に知られるとキャリア を奪われる恐怖が有ったのか。 しかし冒頭の検視を見るとこのドラマ、被害者にひっかき傷が有った のでそこからDNAとか微細証拠は見つからなかったんですかね。 ・J'ai Deux Amours ・Dance Floor ・Ghost in my Head ・Madame Butterfly ・Ballade no1 en Sol mineur op. 23 ジョアシャン“ジョー”・サン＝クレール (Jean Reno) パリ警視庁犯罪捜査班 キャリン (Jill Hennessy) シスター・売春婦更正施設 マーク・バヤール (Tom Austen) ジョーの相棒 ベアトリス・ドルモン (Orla Brady) 犯罪捜査班チーフ アデル (Heida Reed) ジョーの娘。看護師 ニコラ・ノルマン (Celyn Jones) 鑑識担当・髭 アンジェリク・アラサン (Wunmi Mosaku) 女性検死官・黒人 ヤニック・モラン (Chris Brazier) アデルの彼・ドラッグの売人 アンジェリーク・アルサン (Wunmi Mosaku) チャーリー (Sean Pertwee) セルジェ・モンテイン (Patrick Baladi) ニナが求婚を求める --- (Matthew Marsh) ジャスミン・ベラン (Elarica Gallacher) ニナの娘、16歳の時の子 フレデリック (Stephen Shagov) ジョーと賭博している黒人 アマドウ (Eriq Ebouaney) ジョーと賭博している黒人 ニナ・オコロ (Carryl Thomas) 殺害されたモデル ダリエル・ビソネット (Daniel Attwell) 電気技師、ジャスミンの彼 ミラベル・モンテイン (Christine Stephen-Daly) セルジェの妻 ジャン・ペルティエ (Geoffrey McGivern) デザイナー エロディ・フルニエ (Liz Coke) Elodie Fournier Dr.アミール (Amit Shah) 骨髄検査 (Sophie Ladds) Secretaire de Serge (Kirsty Dillon) Bonne des Montaigne ニーナ (Vivienne Vernes) コンシェルジュ スタンリー・フェドルコ (Julian Rivett) 電気技師、ダリエルの上司 リサ・フーシェ (Lexie Kendrick) 検事局の人だと偽る刑事 クレモンティーン (Rachel Bavidge) 医療記録を調べる? (Anna Cottis) Infirmiere hopital Didot --- (Sophie Meister) Chantal ジョリー (Gabrielle Hersh) エリス (Tracy Darin) メイクアップアーティスト フェリックス (Spleen) --- (Audrey Quoturi) Invitee defile Fashion Week 評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)