華麗なるペテン師たち2
hustle

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第2話 キングとジョーカー
Confessions

脚本/Mathew Graham 監督/Otto Bathurst

アルバートが約束の段取りで物事を運ばなかった為に一つの
カモを取り逃がす。アルバートはこの日、親友であり元
詐欺師の相棒・ギルの最期を看取った後、一人教会に来ていた。
そこにカリスマ・シェフとして有名なジョニー・キーズが
やってくるのを見て、彼は神父に成り済まして悩み事を聞く。
ジョニーは心臓が弱く、余命幾ばくもない状況の中、唯一の
心残りは幼い頃生き別れた息子・ジェームスの事だった。
ジェームズが誘拐された際、身代金を払うことが出来ず、
みすみす助けることが出来なかったのである。
今ジェームズが生きていれば32歳。ちょうどダニーと同じ年齢
である事から、ダニーを息子として引き合わせて、彼の
遺産をかすめ取ろうと画策することになる。

今回は殆どアルバート抜きで物語が進行する話だった。
親友を失いナーバスになった彼は、賭け事でも負け続け、
親友が最期に彼に残した銀製の指輪さえも賭け事で失って
しまう。

メインは遺産をかすめ取ること。
善人からは決して金を奪い取らないという事からも、この
カリスマシェフの過去は酷いモノで、詐欺師だった過去、
刑務所暮らしだった過去を抽出した格好だが、やや設定には
無理が有るような気がしないでもない。

ミッキーが生き別れた家族の再会を手伝う団体を名乗って彼に
近づき、ダニーを息子として仕立て上げる。

信用されるために何をすべきか。
最初はDNA鑑定。そして二つ目は彼のレストランで悪態を
つくアッシュが扮した男を相手にダニーがビシっと退治
するという段取り。
一番のくせ者は有る意味ジョニーの妻・ジュリエットで
容易に金を受け取れない状況を作った。

店を開きたいとするダニーに対して出資金を出させようとする
作戦。その為にはダニーの料理人としての腕がどの程度のもの
なのかテストするために父親を自宅に招待する。
料理に関して素人同然の彼がどのようにして、この窮地を
切り抜けるのか。

ドラマとしての上手いところは、料理に関しては完全に丸投げ
してしまったこと。それを承知の上で次なる作戦を企てて
居たことだ。

ただこのビンテージワインの件はちょっと嘘臭い。
目利きの男を欺すほどにワインを作ることなど先ず無理では
ないかと思ってしまう。

店の開業資金を受け取らない事が分かると、120000ポンドで
そのビンテージワインを買うという。
買うとした傍からビンを割ってしまい、父親は病で亡くなって
しまうという窮地に立たされるが、その辺は上手くドラマが
作られている。
しかしジュリエットのジェームスに対するあしらい方は
凄かったね。ただこのお陰で金を受け取ることに何の後腐れも
なくなったけどね。

最期は当たり屋アッシュの本領発揮。
指輪を取り戻してアルバートも元気を取り戻したかな。

ミッキー・ストーン :エイドリアン・レスター “ブリックス”
ダニー・ブルー :マーク・ウォーレン 新入り詐欺師
アッシュ・モーガン :ロバート・グレニスター 「当たり屋」
ステイシー・モンロー :ジェイミー・マリー 。「女性」を武器
アルバート・ストローラー :ロバート・ヴォーン ミッキーの師

Rob Jarvis (エディ) バーの主人
Andrew Havill (マンスフィールド) 医師
Guy Henry (サミュエル) ワインの目利き
Rebecca Lacey (ジュリエット・キース) 妻
Stanley Townsend (ジョニー・キース) シェフ
Phil Atkinson () タクシー運転手。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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