華麗なるペテン師たち
HUSTLE (シーズン4)

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/hustle4/index.html


第3話 老人とワイン Getting Even

脚本/Tony Jordan 監督/Lee MacIntosh
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エディは老人介護ホーム"モアコーム・ホール・ケアホーム"に
入所している父・コリンを尋ねる。エディはそこで新しいオー
ナーとなったヴェロニカ・パウエルによって酷い扱いをされて
いた。付き添いの居ない者が庭に出ることに対して、何かあった
際にホームの責任が問われないように、免責の書類にサインし
てもらうと言われたり、法外な入所料金を吹っ掛けられた事に
対して、払えなければ家を売る事を言われたりする。

この頃、アルバートはカモを探して金持ちが良そうな所に出向
いていく。一方ダニーたちは新しく加入したビリーに対して、
詐欺師の技術やためになる話をする。カモを見つけて引っかける
ローパー、そんなカモから金を巻き上げるために計画を練る
インサイドマンの事。ステイシーからビリーも詐欺師として
育てるべきであることを告げられると、教育史終わった後に
チャンスを与えることを約束する。

そんな中、エディが突然朝食を奢るとしてすり寄ってくる。
なんでそんなに優しいのか詐欺師たちは不気味に感じる。
ダニーはエイリアンによって取り憑かれたのか、それとも彼
は自分たちに何か頼み事があるのか尋ねると5万ポンド貸して
欲しいという。エディは家庭の事情を語り始める。

父は母親が亡くなった際に失望し、その後ホームに入れた事。
そのホームは経営者が変わった途端に入居料を高額にし、払え
ない家庭には家を売りに出すという契約を結ばせていること。
以前は家族経営でとても親切な場所だった事。5年間は契約が
解約できないという事を聞く。

一方アルバートはジョナサン・モーティマハラという老人が、
ナイト爵の称号を求めている事を知る。昔は金で買えたという。
それを知ってアルバートは受勲者名簿委員会の仕事で来たのだと
して彼に近づく。彼こそ今回のカモである事を悟る。

身内であるエディに詐欺を働いている事を知ったダニーたちは
女性経営者のヴェロニカについて調べる。半年前にあの介護施設
を買い取り、自らは不動産業と競売の会社を経営している事。
法外に入居料を引き上げて土地を奪うのが目的で、競売に掛けさ
せ、自らが安い値段で購入し、そして高額で転売している事を
知る。実に抜け目ない女で、果たして彼女を騙して金をむしり
取ることは出来るのか?

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ビリーの教育

ビリーはダニーの事を詐欺師として尊敬している。
仲間たちからはからかわれるビリーだけど、ダニーを見る
ビリーの視線を相当なもの。
色々と教えるわけだけど、その中でも"正直者を騙すな"、
"プランBを用意しろ"、"臨機応変さが必要"、"敵の意表を突け"
というのが遵守すべき事みたい。
最後に"金は二の次、大切な人を助けるのが一番"である事を
実戦した形になった。

今回はワイン詐欺

しかし相手のヴェロニカは相当切れ者。
かつて彼女にワイン詐欺を仕掛けた奴が居て見事に見破られた。
最近は専門家がコルクや瓶などを調べるために、普通に仕掛けた
のでは難しいみたいだ。
当初はワインの偽ボトルを作るヴィニーに頼もうとしていたん
だけどね。ただ彼の語る過去の失敗談は、ダニーと同じ計画
だったね。

上に立つ者のプレッシャー

ビリーが尊敬しているために、並大抵の詐欺計画ではダニーに
とって納得できない様子。
そんな時アッシュから、ミッキーはシンプルにと言っていた事。
先の動きを読み取るのだと言われて、計画を練り上げていく。

ワイン詐欺の方法は、相手の欲望をかき立てること

もの凄く大掛かりな詐欺で、ある意味では下手をしたら破算する
事も見えていた物。
まさかオークションで1787年・シャトーディケムのワインを
4万7000ポンドで買い、古い家を28万5千ポンドで買い取り、
古着やミリタリーグッズを買い集める。

叔父さんを老人ホームに入れさせるとしてステイシーが近づき、
家を売りたいとしてヴェロニカを誘い出し、地下倉庫の中に
4万7000ポンドで買ったシャトーディケムのワインの一ダースを
置いておくという作戦。

4万7000ポンドで買ったワインの運命

一口飲むだけで捨てられてしまうのだから惨い。
でも必要なのは、ダニーがワインに興味が無く価値に気がついて
居ないことを演出することにあった。更にその一本だけ有る
本物を使って鑑定させて、他にも一ダース有ることを示して
置くのだった。

ヴェロニカはワインの価値を知っていたので、ダニーがぞんざい
に扱う事への彼女のリアクションが楽しかった。

アルバートとアッシュのミニ・エピソード

なんとアルバートが過去に結婚しようとしていた女性の存在
が明らかになる。女性はリリー・ボンド。
初めて彼女から愛を教わり結婚しようとしていたが、帰国命令
が出てしまい、残るとなると脱走兵扱いになる。コインに運命
を委ねると、素直に帰国する判決が出た。

その後再びイギリスの地を訪れたときには彼女は結婚していた
のだという。実に切ない物語だけど、詐欺師になったら普通の
生活が出来無くなる事をビリーに伝えたい意図も有ったのかも
知れない。しかしこの女性、リリー・ボンドと言っていたけど
ビリー・ボンドとの関係は無いのかな?


ミッキー (Adrian Lester) チームのリーダー
ダニー (Marc Warren) 元はトランプ詐欺とスリで生活
アッシュ (Robert Glenister) 当たり屋が十八番。
アルバート (Robert Vaughn) ミッキーの師でもあるベテラン詐欺師
ステイシー (Jaime Murray) 魔性の女

エディ (Rob Jarvis) バーの店主
ビリー・ボンド (Ashley Walters) 新しい詐欺師

ヴェロニカ・パウエル (Patricia Hodge) 詐欺師
コニン (Kenneth Cope) エディの父
ヴィノ・ヴィニー (Alan David) ワイン詐欺師
ヘレン (Alison Garland)
サイモン (Tim Matthews)
ジョナサン・モーティマハラ (Rupert Vansittart) 銀行家
--- (Craig Crosbie) ワインオークショニア
--- (Paul Bigley) オークショニア
--- (Philippe De Grossouvre) ソムリエール


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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