恋するアンカーウーマン
Pepper Dennis

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第13話 プロポーズの甘いワナ


脚本/Aaron Harberts 監督/Arlene Sanford

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バブコックはペッパーの家の前で彼女の帰宅を待ちかまえる。
そして彼女が帰宅すると突然結婚してくれるよう頼む。
私の計画はどうなるのか?一瞬そう思うが、あなたが毎晩して
くれるのならばそれも良いと考える。しかしバブコックは
国土安全保障省から強制送還されそうになり、すぐにでもグリーン
カードを手に入れないとアメリカでのキャリアが終わることを
意味していた。カナダに帰国したら何もかも終わってしまう。
それを知ったペッパーは馬鹿にしているモノとして呆れ返るが
俺が追放されないとアンカーになれないのかと挑発され、
正々堂々実力でその座を奪いたい彼女にとって複雑な心境に
させられる。
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強制送還の偽装結婚だと分かっていても結婚すべきなのか。
嘘から始まる本当の恋愛の発展に期待するも、いざ式の途中に
自分はその資格がないとしてその場から立ち去ってしまう
バブコック。二度もペッパーを裏切る彼に何とも言いようのない
ペッパーだった。

偽装結婚とはきっかけに過ぎず元々好き合っていたことは確か
なのでそのまま突っ走るのかなと思っていた。
しかし流石に色んな面に於いて嘘偽りから始まる式を受け入れる
事が出来ないようだ。結婚するならば正々堂々と行いたいのか。

キミーがミッチーとの恋愛に破れ、ペッパーとバブコックが結婚
する事により、二人を愛していたチックとブランカはこの式に
納得がいかない。
ブランカがバブコックを好きだったとは初耳だが、式を滅茶苦茶
にする計画を立てるブランカに対して、チックも初めはその計画
に乗らないとするも、計画を実行するのならば止めないとまで
言い放つ。

結婚式と同時に当然ながらレポーターの仕事も行うペッパー。
扱うのは裸の像を庭に置くダール・ウィリアムズに対して、
ポルノ像は撤去すべきだという地元住民の対立を取材。
結局この像、紀元前180年のゼウスの祭壇の一部であり、トルコ
から不法に持ち込まれた像だと分かる。
この像が外国から不法に持ち込まれたと言う点で、バブコック
の境遇とダブらせている所は面白い演出だね。

チックはなんとか自分の気持ちを告げてこの式を止めたいと
考えるもなかなか声を掛けることが出来ない。
彼が渡したアーモンドが結果的に彼女の歯を折ってしまい
式の妨害としてブランカから一目置かれる。しかし彼は好きな
人の幸せを邪魔することは出来ないとする彼。何故かブランカ
と恋に落ちてしまうご都合主義的。

国土安全省の男がバブコックの結婚に対して調査。
強制送還が近づき突如結婚を挙げる事になったため。
キャシーは調査員だと知らずに出会う。エレベーターに閉じこ
められた時の逞しい彼の行動。

バブコックは視聴者に向かって最後の挨拶。
シカゴに向けて体はこの地から居なくなるが心はシカゴと共に
有るという。その後のセリフはシカゴに見立てたペッパーに
対する言葉だった。

結局今回のヒーローはチックだったのではないか。
嘘と裏切りによってバブコックの事を信じられなくなったペッパー
に現実と向き合わせる彼の行動。
そしてキミーもバブコックに対して完璧な男性になる必要はない
として結婚を後押しする。

結果、目出度く役所に婚姻届を出すことが出来たのかな。
なかなか面白いドラマだっただけに終わるのは残念。

レベッカ・ローミン - ペッパー・デニス(本田貴子)
ジョシュ・ホプキンス - チャーリー・バブコック(森田順平)
ブルック・バーンズ - キャシー・ディンクル(大坂史子)
リンゼイ・プライス - キミー・キム(林真里花)
ライダー・ストロング - チック(桐本琢也)

Alexandra Barreto (ブランカ・マルティネス) お天気お姉さん
Bob Gunton (ディック・ディンクル) ペッパーの父
Pamela Reed (リン・ディンクル) ペッパーの母
Pooch Hall (ガーフィールド) TV局職員

A.J. Trauth (ミッチー・ディンクル) ペッパーの弟。大学生
Frederick Koehler (レスリー・ゲイ) ジャックの後任
Tony Daly (ラッセル・フラー) 国土安全保障省
Alan Fudge (ネスビット) 聖職者
Kali Majors (モリー) 子供
Christine Romeo (マリア・ドビンズ) 像を反対
Cynthia Sophiea (サンディ・ストルース) シカゴ美術館

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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