カイルXY
(Kyle XY) / 2006年アメリカ

http://www9.nhk.or.jp/kaigai/kyle/index.html


第1話 カイルの誕生 Pilot

脚本/Eric Bress、J. Mackye Gruber 監督/Gil Junger
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カイルは林の中に裸で倒れていた。それ以前の記憶はなく、
自分が誰で何が起きているのか全く分からない。全てが未知の
もので、人間の言葉さえ分からない。
ヘビが威嚇して襲ってくるのを見て、鷲頭かみにしてそのまま
逃がす。
どんな種族も自然と調和する本能を備えているが、僕の種族は
備わっていないのだという。
カイルはキャンパーたちのテントを見つけて中を覗くと、男女
が愛し合っている姿を目撃。
街に出ると、裸の彼は周りから不審者として扱われ、すぐに
警察に捕まってしまう。カイルは悲しい顔をした人間が集まる
場所に連れて行かれる。

そこは少年更生施設だった。

朝、母のニコールは娘のローリーを起こしに来る。ローリーの
ベッドの隣には遊び人の男・デクランが寝ており、急いで身を
隠すと隙を付いて窓から逃げる。

朝食を取ろうとする中で、ニコールの元に少年更生施設のルー
から電話が鳴り、君の専門の人間が来たという。その男は、
言葉も分からず自分が何処から来たのかさえも分からないと
いう。
ニコールは夫・スティーブンに許可をもらい、すぐにルーの
元へといく。

施設に入れられたカイルは目の前の人と同じような行動を取る。
空腹なのでスキーターのマネをして食事を取る。するとスキー
ターはカイルがこっちを観察している事に気がつき、喧嘩を
ふっかける。一時はルーに止められるが、外に出ると途端に
カイルを挑発。カイルも彼のマネをしてファイティングポーズ
を取るが、同時にカイルは尿意をもよおしそれどころではない。
スキーターのパンチを食らうと同時に失禁するのだった。

ルーの元を訪ねるニコール。施設に来たのはジョンドーだとした
と言われ、名無しでは困るとして、ルーの兄弟に似ているとい
う理由で名前をカイルと名付けることにする。カイルは絵を
書いていた。ドット絵の様に書いた彼の絵は、キャンパーたちの
絵だった。カイルは何処から来たのか伝えたくてそのように書い
た行動だった。
ルーはカイルとはコミュニケーションを取ることが出来ず、そして
家族も居ないみたいだという。そして何よりヘソが無いとの事。
ニコールは家族に連絡し、カイルを自宅に暫く住まわせる事を
告げる。ジョシュとローリーは反対するが、スティーブンは
ニコールの言うことは聞いてあげるのがルールだとして、了承
する。
カイルが家に来ると、早速コンピュータゲームをさせる事になる。

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自分が何者なのか分からない

人間として、動物としての能力は皆無。
目の前に見えるもの全てが初めて見る物で、言葉などという
文化は当然ながら分からない。
一つ一つ学習させていくという意味ではとても面白いものだと
思うが、所々で危うさなんかも秘めた内容だった。

トレガー家の家族構成

母は心理学者。カイルに興味を持つ。
父はスティーブン。IT企業の副社長。コンピュータをいじる
場面が度々有る。
娘は遊びたい盛りの学生。デクランと付き合っているみたいだ
が相手は遊び人の様だ。
息子は極普通の悪ガキ。Hな本を見て喜ぶ辺りは微笑ましい。

隣人の美少女・アマンダ

ピアノの音が聞こえたためにカイルはそれに釣られて彼女の
家に行く。アマンダの母・キャロルは、カイルがニコールの
患者だとしり、嫌悪感を示すが、アマンダとカイルは心通じる
ものが有る様子。

カイルを監視するもの、そしてカイル以外にも???

トム・フォスという人物が常に見張って居るみたい。
政府の人間なのかな?それとも同じ種族なのか?
トレボーン郡の海岸で10代の女性が打ち上げられたという
テレビ報道が有った。そんな彼女も記憶が無いとのこと。

カイルは次々と能力を発揮

カイルを自宅に居させるためには、それぞれにカイルが居ても
良いのではないかと思わせるエピソードが必要だった。
今回はカイルの能力を示しながらも、そんなエピソードを一つ
一つ描いたような形だった。

スティーブンとは、壊れたハードディスクからデータを取り出す
作業。数字の羅列を見ただけで、写真を再現させてしまった。
ローリーは、恋人のデクランが浮気していたのを見て泥酔。
泥酔しているローリーを刑事が連れて行こうとするが、それを
妨害し、お姫様だっこして家に帰る。
ジョシュに対しては、母に取り上げられたエロ本"ミス・プレー
ペン"を取り返すというもの。

人間の能力を遥かに超える

MRI検査で脳の活動を調べると、普通の人間は7%程度の活動なの
だが、カイルの脳は全体に渡って活動している。
さらにヘソがない事から、母親との繋がりが無いような感じで
親から生まれたという人間とは違うものなのかもしれないこと
が描かれた。

カイルの事を容易に受け入れすぎ??

そんな危険な人間かも知れないカイルの事を、警戒心もなく
家庭に入れてしまう所は不自然かも。
特に留守にする際、娘に預けたり、息子には一緒に寝てくれと
行ったり。
モノマネするという事で、危うさなんかも色々と含まれていた
りするから不気味。
特にカイルの事にみんな驚きを示している事に関して、カイル
は自分が怖がられている事を感じている様だ。


カイル (Matt Dallas) 不思議男
ニコール・トレガー (Marguerite MacIntyre) 精神科医・母
スティーブン・トレガー (Bruce Thomas) 父
ローリー・トレガー (April Matson) 娘
ジョシュ・トレガー (Jean-Luc Bilodeau) 息子
デクラン・マクドノフ (Chris Olivero) ローリーの男友達
アマンダ・ブルーム (Kirsten Prout) 隣人の女性
トム・フォス (Nicholas Lea) カイルを監視している?
ヒラリー (Chelan Simmons) ローリーの友人
ルー・ダニエルズ (Dorian Harewood) 少年更生施設
コンロイ (Justen Ortiz)
キャロル・ブルーム (Teryl Rothery) アマンダの母 
ジェシカ・バーチ (Amber Borycki)

--- (Kevin Durand) パーティーに来る警察官
スキーター (Rhys Williams) 不良
--- (Taylor Kitsch) 男性キャンパー、テントでH
--- (Holly Dignard) 女性キャンパー


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