LAW & ORDER
(LAW & ORDER) シーズン17





February 9, 2007
第18話 輝きの陰に Bling

監督/Karen Gaviola 脚本/Matthew McGough
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二人の青年たちはこの地域に大物ラッパーのスウィート・クラ
リス(クラリス・ジェームズ)
が住んでいることを知って、なんと
かサインをもらおうと自宅まで尋ねようとする。サインを
もらってネットオーションにかければ150ドルにはなるという
のである。ドアを叩くが中から人は出てこないが、ドアの鍵が
明いていることに気が付いて中に入っていく。
何かを盗んで行こうと告げる中、血を流して床で倒れている
クラリスの姿を目撃する。

刑事たちは現場で捜査をする。
特に無理矢理押し入った形跡はないこと。エドは殺されたのが
ラッパーのクラリスだと知って驚く。ニーナはセックスや暴力
の歌詞で口の悪いラッパーでしょと告げる。傷跡からは2発の
銃弾を胸に浴びている事を告げるが、宝石類などは一切盗まれて
いなかった。

アニタに対して被害者は午前1時までは生きていたとの報告を
する。11時にはJAY-Zとクラブに顔を出していること。自宅に
ハイヤーを使って1時に帰宅するのを目撃されているので
有る。クラリスは2週間前にラジオ局で起きた銃撃事件で取り調べ
を受けて居ることが分かる。目撃者として証言を受けて居た。
彼女がプロモーションで出演していた時に、ライバルである
ロキシー・ブラックも何人かの取り巻きを連れてきていたので
この中の一人・リッキー・ボナーが腕を打たれていたのだと
いう。彼らは前歴も有るとのこと。クラリスはギャングタイプ
のラッパーではないという。
アニタは私はアル・グリーンの世代だから・・として、一連の
ラッパー事件による事情には精通していなかった。
まずはリッキーの報復の線から捜査を始めるよう指示する。

2月15日(水)・ブルックリンのスタジオ
リッキーから話を聞く。彼らは暴行罪の前科が3件もあった。
しかし俺にはアリバイが有るとして犯罪を否定し、単純に巻き
込まれただけだと語る。誰かお前の為に復讐しようとする人物
はいないか?とするが、ロキシーが認めないと告げ、クラリス
は仲間なのだという。ケンカしている関係ではないのか?と
問うがアレはゴシップでありCDを売る為のものだと語る。

ロキシーから話を聞くと、あれは単なる不良グループ同士の
ケンカだったこと。クラレスとは幼なじみで殺すようなことは
しないと語る。事件の夜のアリバイを尋ねると、ブルックリンで
ライブをしていたとのこと。彼女に男性関係はどうだったのか
と尋ねると、忙しくて彼氏はいないと言っていたという。
クラリスに何かトラブルは無かったのかと問うと、レーベルと
揉めていたとのことだった。TODレコードのアンドレ・ブレア
20万ドル以上の印税を催促していたとし、未払いだったと言って
いたのだという。

2月15日(水)・TOD(Time of Death)レコード
アンドレから話を聞く。
金の問題は確かにあったが、この業界ではよくあることだという。
仕事で暴力を奮って契約を取るのだろうと問うと、あれはマスコミ
がデッチ挙げたものだと語る。しかし過去に暴行と銃の不法所持
で6年服役している事を指摘する。二度とそんなことはゴメンだと
告げる。CDの件では売り上げが期待外れだったことで言い争いを
していたとのこと。汚い言葉が歌詞の中で足りなかったのか?
というニーナに対して、売れない歌手は捨てても殺したりはしない
と語る。1時頃には自分が経営するクラブにいたという。

記録を調べるアニタはアンドレの逮捕は既に11年前のことであり、
全世界を相手にする企業の経営者だという。通話記録によると
事件の日にアンドレにもデンを掛けていて、更にはアイク・クランツ
という男性に電話しているとのこと。彼はジュエリーを売っている
人物だという。

2月15日(水)・女性医療センター

2月16日(木)・アイクのアパート
2月21日(火)・アイク・ジュエリー
2月24日(水)・高位裁判所・量刑心理
4月3日(月)・高位裁判所
4月7日(金)・ライカーズ島の拘置所
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大物ラッパーの一人、スウィート・クラリスが自宅アパートで
殺害される。クラリスは敵対しているラッパーのロキシー・ブラ
ックなどが居てマスコミを賑わしていることが判明するが、
話を聞いていくウチに、対立を煽っているのはCDを売る為の演出
であり、実際には幼い頃から近くで育った友人だという。また
クラリスは派手な姿とは逆に金銭的に困っているという話も出て
くる。レーベルとの版権・印税を巡る争いなども起きている事
を知るが・・・

芸能人に隠された派手な一面と私生活の一面のギャップ。
特にラッパーというジャンル上、それだけで偏見が生まれる
状況にあるところがなんとも言えない。
ブラックミュージックであるというだけで、麻薬と女とセックス
暴力とギャングということが連想されるし、世間で流れている
噂というのが案外いい加減なところで回ってしまうところが
有るんだなと思わせる。
そもそも今回容疑者に掛けられたレーベルの男性・アンドレも
そんな噂を利用して利益を得ているところが有り、その噂に
よって殺人の嫌疑までかけられてしまうというのだから、大変だ。
しかし過去を紐解いていく中で、本当の部分も多分に存在する
からこそ、事実の選り分けには相当難しいものが有ったように
思う。

殺人の動機の上位に立つのは、やはり金銭問題と女性問題だと
思うけど、その両方が今回のドラマには存在していた。
特に被害者の女性が妊娠していたことが発覚した時には、金銭
問題以上にお腹の中の父親が誰なのかが重要な役割を持つ
ことになってくる。

事件番号 0241575 被告はアイク・クランツ、第二級殺人の容疑
だった。

量刑審理の際に有罪を認めつつも不自然な態度を取ったことで、
再度聴取が行われることになり、レーベルのアンドレの凶暴性
を唱えることになる。

アンドレに容疑の目が向いた際には、やってもいない罪で
黒人を捕まえ、ユダヤ人を逃がすのが警察だとしていた。
法廷に於いても黒人の元不良と郊外出身で品行方正なユダヤ人
ならばどっちを信じると思うか?と唱えるシーンが有った。

結果としてアンドレは無罪で、アイクの自作自演だった。
マッコイは完全に偏見によって騙されていた格好で、今回はルビ
ローサの視線が正しかったと言える。

しかしアンドレにしても結果的に資金洗浄や麻薬に手を染めて
いるという事情が有るので、例え殺人はしていなくても、
身の潔白を唱えられるだけの信用にたる人物ではないことは
明らかなんだろうけどね。


エド・グリーン (Jesse L. Martin) NY市警
ニーナ・キャサディ (Milena Govich) 27分署に着任
アニータ・ヴァン・ビューレン (S. Epatha Merkerson) NY市警・警部補
ジャック・マッコイ (Sam Waterston) 地方検事補
コニー・ルビローサ (Alana De La Garza) 地方検事補
アーサー・ブランチ (Fred Dalton Thompson) 地方検事
--- (Steven Zirnkilton) Narrator (voice) (archive footage)
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検死官

アイザック・クランツ (Nicky Katt) 'Iced Out Ike'、アイク・ジュエリー
スティーブン・スミス (Neal Huff) クラリスと付き合っていた男・既婚者
マシューズ (Thaddeus Daniels) 弁護士
ウォルター・ブラッドリー (Peter McRobbie) 判事
アンドレ・ブレア (Ato Essandoh) TODレコード
デイビス・デデッカー (Gareth Saxe)
ウィリアム・コーラー (Mark Kenneth Smaltz) 判事 Koehler
リッキー・ボナー (Royce Johnson) ロキシーのスタッフ
ロキシー・ブラック (Areshia McFarlin) ラッパー
エリカ・ルービン (Tari Signor) 医師、医療センター
ジェイ・ランズバーグ (Michael Thomas Holmes)
ドン・ビッセル (Joey Auzenne) アイクに頼まれナイフで刺す
マイク (Bill Coelius)
トーマス・ライランド (Wole Parks)
グウェン・クランツ (Sara Kathryn Bakker) 医者、アイクの妻
バートン・デビーズ (Greg Zittel) 判事
デレク (Cedric Sanders)
マイク (Will Triplett)
セス (Brandon Reilly)
--- (Sean Oliver) Court Clerk
--- (Steve Hamm) Uni
マックス (Ron Vitalia)
--- (Quinton Aaron) Bodyguard
--- (Osas Ighodaro) Model
--- (La Rivers) Receptionist
クラリス・ジェームズ () スウィート・クラリス、ラッパー被害者


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