LAW & ORDER
(LAW & ORDER) シーズン18





February 27, 2008
第14話 守りたかったもの Burn Card

監督/Mario Van Peebles 脚本/Ed Zuckerman、David Wilcox
--------------------------------------------------------
酔っぱらい二人が一人の男性を車輪付きのイスで運ぶ。
様子がおかしい為に巡回していた警察官2名が声を掛けると、
ちゃっと飲み過ぎただけだという。しかしパトロール警官は
イスに座った男性に触れると息をしておらず冷たくなっている
事を知る。彼のカードで酒を買おうとしていたという二人だが
男は銃で撃たれて亡くなっていた。
被害者はサイフを携帯していたことから、ジョン・シンガー
(33才)
だと判明する。二人の酔っぱらい達が殺したとは思えない
とし、単なる酔っぱらいだろうとのこと。不動産会社に勤務
している人物だった。
ルーポは少し遅れてくる。犬の散歩で遅れたというもの。
エドはこの辺で死体が見つかるのは珍しいことではないと
して殺された現場を調べると血痕が見つかり、使用された銃は
38口径だと分かる。近くに落ちていた携帯電話の通話記録から
は午後10時4分にアンジェラという女性に電話をかけていた。

アンジェラから話を聞きに行くと、結婚はまだしていないが
同棲を始めたばかりだという。彼がスパニッシュハーレム
いた理由を知らないか?と問うと、彼は昨夜はミッドタウン
いたハズで、バスケの審判をする予定だったという。アルバイト
で大学の試合の審判を引き受けていたとのことだった。
アンジェラは思った程彼のことを分かっていなかったかも
知れない事を告げ、最近帰宅が遅くなることが多かったのだと
いう。一人になる時間が欲しかったと言っていたが、その理由
が本当なのかどうか。夕べは試合後に電話してくれて友達と
飲むと言ってきたので嬉しかったという。チームの用具管理
マネージャーのダニエル・ホイトだという。

ホイトから話を聞くと、火曜日は10ドルでストリップもチキン
も食べ放題だから彼と飲みに行こうとした事を告げる。
試合は酷かった事を告げファンたちが審判の判定に相当ヤジ
を飛ばしていたという。彼は酒は飲まずに帰宅するといって
帰ったとのこと。先月に何回か赤毛の女性を試合に招待して
いたことがあるという。ピチピチジーンズの女だということだった。
彼によると会社の顧客だと言っていたという。

アニタはそれを聞くと、浮気ならば通話記録に残っているハズ
だという。しかし彼は不動産を扱っているので通話記録は膨大
だという。ルーポは二ヶ月前のカード明細の中に同じ店に週
2、3回通っている形跡が有るという。エドはその店をみると、
ここととてもデート出来る様な場所ではないと告げ、安っぽい
コーヒーショップだという。98丁目に店があることを聞くと
殺害現場と近いと告げる。
アニタはルーポがデートにロマンチストとはほど遠いことを
知って私がデートするならばエドを選ぶと語る。

2月7日(水)・MSS法律事務所(マレー・サリバン&スミス)。
シンガーが逢っていたのはこの事務所に勤めるシルビアだと
判明する。シンガーとはギャンブル依存の更正会で知り合った
のだという。彼は助けてくれたのだとし、彼はバスケの試合を
みに連れて行ってくれたが、バスケの賭博にはかかわっていない
としていたこと。しかしここ最近更正会にも来なくなっている
とのこと。取りあえず胴元を捜そうと語る。

2月7日(水)・リンのティキバー。
自分は最近胴元はしていないとし、シンガーとの付き合いも
辞めていたという。以前突然シンガーに彼を貸しているという
男がやってきて、儲けを寄越せと言って殴られたという。
2、3週間前のことで、先日の試合ではセント・アンセルムス
に掛け金が偏りすぎていたので、借金相手と共謀していたので
はないかというものだった。金を取りに来た男の特徴はと
問う。言えないとするが、ルーポたちは力技で話を聞き出す。
黒人の男性でブロンドに髪の毛を染めていたこと。

すぐに署に戻ってバスケの試合を見ると、シンガーが判定を
偏向していることが分かるが、それでも金をかけていたであろう
チームが負けている事が分かる。先ほどの胴元は容疑者リスト
の中から、この男ではないが耳がつぶれていた人物だという。
それを聞いたエドは入院している友の見舞いに行きたいので
今日は帰ると語る。ルポは相棒が帰宅したので仕方なく自分も
犬の散歩にいくことに。するとジョンソン刑事からの電話で
すぐに呼び出される。

2月8日(木)・キャサリン・ハルゼーのアパート
2月15日(水)・高位裁判所・大陪審
4月13日(金)・エイプリル・ラネンの家
4月17日(火)・エド・グリーン刑事のアパート

--------------------------------------------------------

パトロール中に発見された遺体は38口径の銃で撃たれて亡くな
った不動産業者・ジョン・シンガーのものだと判明する。
通話記録から最後に会話した恋人のアンジェラから話を聞く
と最近帰宅が遅くなることが多くなったが、結婚前でナーバスに
なっているのかと思ったという。亡くなった日の足取りを調べて
いると彼はアルバイトととしてバスケの試合の審判をしている
ことが分かり、その帰りに友達と飲むことを語っていたと
いう。話を聞くと、彼には赤毛の彼女がいたのではないかと
する証言を得て調べていくと、彼らはギャンブル依存の更生会
で知り合った人物だという。ギャンブル依存だと聞いてエドの
様子がおかしいことに気が付く。

刑事というとギャンブル依存の人が多いね。
「CSI:科学捜査班」のウォリックとか「CSI:マイアミ」のウルフ
も過去に依存で相当ヤバイ人生を歩んでいたし、ストレスの
たまる仕事故に、アルコールかギャンブルに依存する人が
多そうだ。

今回はそんなエドが捜査の途中に一時帰宅し、入院している友達
の見舞いに行きたいとして抜けだした際に起きた新たな発砲事件
が問題だった。
エドが銃で撃ち殺したことは明らかで、問題はエドが主張通りの
正当防衛説が、世間に対しても関係者に対しても、説得力のある
真実として伝わるのかどうかだった。

「入院している友達の見舞いに行きたい」とエドが語っていた
ようにルーポもアニタに同様の言葉を使って捜査に出かける姿。
警察官だけが通じる隠語の様になっているところが笑えた。

今回は内務調査部と称して登場したNYPDのケビン・バーナード刑事
がエドの事件の内務調査を行う事になったけど、結論から言うと
エドが今回のエピソードで降板し、ケビンがルーポの相棒になる
ようだ。スムーズに移行する為なのか、ルーポにしてもアニタ
にしてもケビンの捜査は優秀だという言葉を投げかけるシーン
が多く見られた。

問題は被害者であるバニーや彼がいる違法クラブにエドが事件
以前にも足を踏み入れているかどうかが鍵となった。

エドにとって不利な条件としては、エドが過去に借金問題でバニー
と接触していること。目撃証言者によるとエドは無抵抗な相手
に背後から発砲していること。実際にルーポが聞き込みする
と全くの逆の状態が起きているだけに憤り感が強いものが
有ったけど、相棒の刑事の捜査では何処まで法廷で使える証拠に
なるのか分からないしね。

同僚の刑事が嫌疑をかけられているのでもっと警察全体が協力者
となっても良さそうなものが有ったよね。

あなたは半分の捜査しかしていないとして、エドの足取り調査を
怠っていることを指摘したことで、彼がニュージャージー州に
行ったいきさつなり通話記録を調べて真相を掴んでいく。

マッコイはエドとの付き合いが長い分だけ、彼の事を信じていた。
シーズン10から刑事と検察という立場で付き合いを見せているこの
二人。
シーズン14でエドの相棒であるレニー・ブリスコーの死によって
一時またギャンブルに手を染めてしまったことを語っていたけど、
その際、知り合ったエイプリルをエドがギャンブル
に巻き込んでしまったことによる罪悪感が複雑に絡み合う事件
だった。

「あの刑事を殺人犯に仕立てて警察に見返してやる」(ルーベン)
「力と立場を利用して借金をチャラにしたのではないか」(カッター)

法廷ではこの二つの主張が戦わせることになった。

ルーポが殺人課に勤務する3ヶ月、12件の事件を担当している(今回
は14話目だが)が、殺人事件の発生後48時間以内に勤務を離れた
ことはないということで、エドの行動にも不可解な一面が証明され
てしまった。

結果として弾道検査、銃の薬莢が想定した方向とは逆の場所から
発見されたことで、捜査が開始されて、解決を見出すことに
なる。

人生を賭けたギャンブルと称して、法廷をギャンブルに見立てて
しまったエドだけど、それを止めることが出来るのが
エイプリルだったというところが上手く出来ていたね。
本当の意味でのギャンブル断ちというところか。

人が感じる負い目とはホント人それぞれにマジメな人にこそ
はまるべき罠が潜んでいそう。
今週の月曜日に放送していた「LAW & ORDER : 性犯罪特捜班」
S3-18「それぞれの罪悪感」でもその罪悪感に苦しめられる
子供のエピソードだった。

正直あの子供はエドの子で、離婚した妻をエドが守っているのか
と思った。

因みにタイトルのバーンカードはカードゲームの用語で、
最初の一枚を意図的に取り除くことによって不正を防ぎ、そして
信用を得る為の行動のこと。

エドが黒人だったので黒人の容疑者を撃ったことでまだ問題は
大きくならなかったけど、白人の刑事が撃っていたらより
大変な事態に陥っていたのだろうね。


エド・グリーン (Jesse L. Martin) 27分署NY市警
アニータ・ヴァン・ビューレン (S. Epatha Merkerson) NY市警・警部補
ジャック・マッコイ (Sam Waterston) 地方検事
コニー・ルビローサ (Alana De La Garza) 地方検事補
--- (Steven Zirnkilton) Narrator (voice) (archive footage)
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視医
マイケル・カッター (Linus Roache) 地方検事補
サイラス・ルーポ (Jeremy Sisto) 捜査官

ジョー・コーマック (Joe Forbrich) 捜査官

ウィンタース (Ruben Santiago-Hudson) 弁護士
ルーベン・アルベラ (Armando Riesco) 目撃者、警察に恨み
--- (Dee Hoty) Judge
エイプリル・ラネン (Carmen Ejogo) ギャンブル依存、教育委員会
ケビン・バーナード (Anthony Anderson) NYPD・内務調査部
グレゴリー・コール (Peter Bradbury) NYPD・捜査官
デス・チャレラ (Lou Carbonneau)
キャサリーン・ハルゼー (Joselin Reyes) クラブのバーテンダー
アンジェラ・サビツスキー (Jennifer Rae Beck) ジョンの同棲相手
ダニエル・ホイト (Adam Sietz) チームの用具管理マネージャー
フィル・ノリス (Nick Damici)
シルビア・デラニー (Autumn Dornfeld) 更正会
ステュ (Howard Feller) のんべー
マレー・サリバン (Victor Colicchio) MSS法律事務所・弁護士
ジョンソン (Cesar Leonardo) 捜査官、ルーポに電話
ボネリ (Chad Gittens) 捜査官
サンダース (Michael Devine) 捜査官
イサベル (Christine Danelson) ラネンのベビーシッター



inserted by FC2 system