LAW & ORDER
(LAW & ORDER) シーズン18





May 21, 2008
第18話 権力の壁 Excalibur

監督/Jim McKay 脚本/Rene Balcer、Ed Zuckerman
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マディソン&ビーズリー社の元に社長のフランクがやってくる。
ベンソン精錬場の方が金の抽出量が高いとするが、そんなの
ハッタリだというフランク。従業員のヘンリーに金が煙突から
出ないように音頭を760度から540度に下げる様告げる。
フランクの元には娘・イザベルから電話がなると、社長も父親
の顔になる。

翌日、フランクの遺体は炉の中から発見される。
ヘンリーによると先に帰った事を告げ、炉を開けたら遺体が
入って居たという。帰る時にフランクはどうしたのかと問うと
オフィスに残って仕事があると語っていたとし、その際炉の火
は消えていたという。
鍵は外からドアの外側からささったままで、車のキーも指しっぱ
なしであることから、一度外に出て戻ってきたのだろうという。
銃を突きつけられて脅されて戻って来たのではないかという。
この会社は屑から金を作る会社だった。
社員に頼んで金庫が収まる倉庫を見せてもらう。
現在の金の価値は1オンスで934ドル25セントだという。
盗まれていないかどうか調べて欲しいと告げる。
そんな中、ビクターの妻・スザンナとその父・エドガーがやっ
てくる。エドガーによると自分のオヤジがこの工場を操業したが
初めて強盗事件が有ったという。ルーポたちはここはビーズリー
が経営していたのではないかとするが、ここはマディソン&
ビーズリー社であり、娘のスザンナがビクターと結婚した際に
一つに会社をまとめていたことを知る。

スザンナから昨夜のビクターの行動を尋ねる。
最後に逢ったのは夕食時で、私はその後父の家に行ったこと。
ビクターは仕事があるとして会社に行ったのだという。
トラブルなど有った形跡は無いという。

アニタは被害者は検死の結果、後頭部を打撲したことが致命傷
になり、その後炉に投げ込まれたのだろうという。ルーポは
帳簿を見る限り経営は順調だという。主に生成された金は
カバリエデザインズ、ウィレンス宝石に納入しているが、
7Qパートナーズというところにも何故か送金した形跡があると
いう。ビクター自らがこの会社に5千ドルを支払っていること。
しかも殺される前日に振り込みしている事が分かる。

7Qパートナーズについて調べるが社員は誰も知らなかった。経営
実態も怪しいもので、口座はケイマン諸島から送金された金で
開設されていることが分かる。ケイマン諸島と言えば、資金
洗浄のメッカだという。送金されているのは、ニューヨーク、
マイアミ、中東からのもので、振り込みしたのは、ジョージ・
スミス、フレッド・ミラー
などがいるという。怪しげな金と
精錬会社の繋がりは何なのか。麻薬組織やテロリストが資金
を取引しているものなのか。

4月27日(金)・スザンヌ・ビーズリー・マディソンの家。
スザンヌから会社のことを尋ねると、イザベルが生まれてからは
私は会社の経営には一切関わっていないので分からないという。
家には弟のフランクが来ていた。ご主人は南米や中東と取引
していなかったかとするが、地元の顧客ばかりのハズだという。
7Qパートナーズなど聞いた事がないとし、ウチの会社が不正に
手を染めていることなどあり得ないと語る。

オフィスの帳簿を調べる中、スケジュール帳を見るとビクター
は火曜日にジョージ・スミスとパークホテルに行っていること
になっていた。

4月27日(金)・パークホテル
4月28日(土)・エドガー・ビーズリー
4月28日(土)・グリフォカバー
4月30日(月)・7Qパートナーズのオフィス
5月3日(木)・リッチー・シトロのアパート
5月4日(金)・ドナルド・シャルボイ知事のオフィス
6月19日(木)・高位裁判所
6月21日(木)・高位裁判所
6月21日(木)・シャルボイ知事宅
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精錬所の高炉内で遺体が発見される。
被害者はこの精錬所のオーナーであるビクターだと判明する。
今まで祖父の代から始めた事業に於いてトラブルなど起きた
ことがないとして先代のエドガーは語る。金の流れを調べて
いると、被害者が亡くなる前に7Qパートナーズに5千ドルを
支払っていることが分かるが、7Qパートナーズがケイマン諸島
の口座を通したやりとりを行う会社だという事も有り、被害者が
生前資金洗浄をしていたのではないかとする疑いを持っていく
が・・・

いよいよシーズン18の最終話。
最終話は捜査の過程で発見した権力者・州知事の法を犯した行動
に対して、マッコイの正義や態度が問われるというものだった。

シーズン17から18に上がる際に、マッコイが他の候補者を押しのけ
てイチ地方の検事のトップになれた背景には、前回から登場し始め
た州知事のドナルド・シャルヴォイの力が有り、そんなシャルヴォイ
からの提案で前回、私のイケメンと君の頭脳でやっていこうと
提案されたのもつかの間、一気に関係が破綻するという状況が訪れた。

マッコイの頭脳以上にシャルヴォイの政治力と、それを支える
ド黒い妻の存在が有り、真相の追求を阻んでいく姿が有った。
正直殺人に比べたら売春の問題は取るに足らないとは思うけど、
FBIや連邦検事までもが取り込まれて隠蔽に関わってくるとなる
と、流石に笑えない状態のようにも思える。

売春婦絡みということでクライアント・リストとか、
グッド・ワイフのピーターとアリシアの関係を彷彿とさせる
エピソードだったけど、シャルヴォイの言葉を信じたのが間違い
の元で、弁護士が依頼人の為に犯罪を犯したと知りながらも
罪を隠して弁護するかのようにして、マッコイもまた自分が指示する
シャルヴォイの違法さを見過ごさなければならないものなのか。

マッコイの倫理違反が一番目に余りところが有ったね。
捜査妨害にも問われかねないマッコイの捜査情報の漏洩。
それを話した途端に突然マッコイに対する私的流用の話が
ネット上の記事として出回るという奇妙な流れがあり、全ては
スワン&ボルテックというシャルヴォイの知事選挙を指揮した
PR会社が流した情報だというコトガ判明する。

腐敗防止特別捜査班を指揮して何人かの身内を逮捕に追い込んだ
というシャルヴォイだが自らの犯罪には相当甘い姿。
今回のマッコイはほぼ惨敗状態で、カッターからは、
「あなたはシャルヴォイのお気に入りなのでは?」とか
「私の身に起きたことで無くて良かった」と思いっきり蔑まれる
マッコイの姿が有った。

唯一のマッコイの反撃は、
「あなたを信頼し選んでくれた人々をどうしてこんなに簡単に
裏切れるのか」「貴方を信頼・尊敬していたのに失望した」
と言葉をかけるのが精一杯だった。

州知事の登場はこの後
Season 19, Episode 5
Season 19, Episode 22
に登場するので、シーズン19のテーマの輪郭は自ずと浮かび上が
ってくるものが有るかな。

見た目、この知事とマッコイって年齢差があり、マッコイが
随分と年上に見えるので、なんとも違和感があるのだけど、

マッコイ役のSam Waterstonさんは
November 15, 1940生まれ。
知事役のTom Everett Scottさんは
September 7, 1970生まれ。

ということで結構な年齢差があるよなと。

売春婦として重要な情報を握っていたサラ役のKatheryn Winnickは
現在Dlifeで鑑賞中の「BONES」のシーズン6からブース捜査官
の恋人役ハンナとして出演しているのでこんな所に出ていたのか
とちょっと驚き。

当初の事件番号18018として起訴された中用は、売春の斡旋及び
資金洗浄だった。

それと同時にメインの事件は弟が兄を殺害したものへとスライド
していくもの。
厳格だった義父は精錬会社の経営に弟が関わることに難色を
示していたけど、州知事夫人・リタがマッコイに泣き頼みした
台詞と全く同様のことをエドガーにも投げかけたであろうこと
は言うまでもないか。

検察側絶対不利な状況の中で突然フランクの弁護人からの
司法取引の話が有り、一気に殺人事件自体は解決してしまった。
その代償として、知事はフランクの減刑を約束、FBIが麻薬取締
局の新たな管区本部設置にニューヨーク州は99年で一ドルで
土地を貸し出すこと。シャネルはブラジルに強制送還され
凶悪犯のリッチーは証人保護プログラムによって姿を消すこと
になった。

最初からシャルヴォイはマッコイを利用することを考えて、
ホテルに偽名で泊まっている際にジョン・マッコイの名を使って
いるところが憎い。


エド・グリーン (Jesse L. Martin) 27分署NY市警
アニータ・ヴァン・ビューレン (S. Epatha Merkerson) NY市警・警部補
ジャック・マッコイ (Sam Waterston) 地方検事
コニー・ルビローサ (Alana De La Garza) 地方検事補
--- (Steven Zirnkilton) Narrator (voice) (archive footage)
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視医
マイケル・カッター (Linus Roache) 地方検事補
サイラス・ルーポ (Jeremy Sisto) 捜査官

ジョー・コーマック (Joe Forbrich) 捜査官

エドガー・ビーズリー (Len Cariou) 祖父、スザンヌの父
ジェイク・ネメス (David Aaron Baker) フランクの売春の件の主任弁護士
フランク・ビーズリー (Eric Sheffer Stevens) ビクターの弟
サラ・シップリー (Katheryn Winnick) 24才、売春婦
シャネル・ボルハ (Paloma Guzman) 売春婦
スザンナ・マディソン (Dena Tyler) ビクターの妻
ビクター・マディソン (Ted Koch) 兄、精錬所の社長
パーセル (Andre B. Blake) US Attorney
--- (Richard Joseph Paul) FBI Special Agent
リタ・シャルヴォイ (Alison Elliott) ドナルドの妻、弁護士
ドナルド・シャルヴォイ (Tom Everett Scott) 州知事
モナ・テロー (Julie Fitzpatrick) Mona Theroux 、7Qの受付
ウォレン・ペウルズ (Paul Diomede)
ナンシー・ヘンダーソン (Barbara Tirrell)
ホセ・アルベロ (Antonio Edwards Suarez)
ヘンリー・ジェファーソン (Mike Hartman) 精錬所職員
ロシェール・デズモンド (Patricia R. Floyd) 判事

シャロン (Montego Glover) パークホテルの従業員
アンバー (Margaret Anne Florence)
フィル (Chip Brookes)
ロザリー・トスカーナ (Nina Hennessey)
ジム・グリーブ (Brandon Williams)
リッチー・シトローン (Jonathan Roumie) シャネルと同居、犯罪者
ダンカン・ハーベイ (Sam Guncler) 判事
--- (Kylie Roslin)
--- (Lou Irizarry) Clerk
アンドリュー (Lon Haber)
--- (Evan Lewis) Crime Scene Detective



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