Law & Order Los Angeles
Law & Order LA

http://www.law-and-order.jp/la/
http://en.wikipedia.org/wiki/Law_%26_Order




Oct. 6, 2010
第2話(2) カルト集団の復讐 / エコーパーク Echo Park

脚本/Peter Blauner 監督/Alex Chapple
--------------------------------------------------------
ビーチで海を眺めながら酒を飲む女性・ジェーン
巡回警察官は、ビーチでの飲酒は法律違反だとして、取り締まる
中で、ジェーンにIDの提示を求める。ID照合を終えた警察官は
突然ジェーンを見る目が変わり、酒を捨てろとつげ、ここは刑務所
ではないので社会のルールを守れと強い語気で語る。
その夜、ジェーンはナイフで複数回さされて殺害される。
現場には
ばい菌"GERM"と血で書かれていた。

TJとレックスは現場にいく。
見た限りでは被害者は5カ所を刺されているという。
乳がんの
治療薬を所持
して居た。被害者の名前はベイビー・ジェーン・リ
ー・レイバーン
。70年代に騒がれた
エコーパーク団というカルト
集団の一員で、30年ぶりに出所した人物だという。現場では
慌てて逃げる様子が見て取れ、死因は出血多量。使用された
凶器は湾曲状の刃物だという。
ゴンザレス刑事によると目撃者はなく、ジェーンは1979年の
17歳の時に家出して、
マンソン事件10周年を祝う目的で、
エコーパークで6人を殺害。そして翌日にはシルバーレイクで
一家5人を殺害し、合計11人を殺害した
のだという。普通は終身刑
ではないかとするが、主犯格のデニス・ワトソンは今でも
終身刑として収監中だが、ジェーンはあくまで構成員の一人で
温情で釈放されている事が分かる。当時の殺害現場でも"GERM"
と書かれている事から、30年ぶりに彼女の出所を待って復讐を
果たしたものが居るのではないかと推察する。

7月2日(金)・ヘザー・ベネディクト法律事務所
ジェーンの仮釈放の手続きを担当したヘザーを尋ねる。
ヘザーは事務所にも
脅迫の電話などが鳴り響いていたので、
ジェーンには気をつける様に話していたという。過去の事件に
於いて自分の父も彼女の弁護を担当したので私も担当したのだ
という。実際に逢ってみると彼女は後悔に苛まれていて哀れな人
だという。高校生にも教訓を語っている姿を見て、それを
実感したとのこと。2週間前に事務所にかかってきた脅迫の電話
を聞かせる。
電話の主はヘンリー・フランクリンだった。
当時エコーパーク団のよって殺害された一家の唯一の生き残りで
当時4歳だったという。
露天で商売しているヘンリーの元に行くと、彼は自分がジェーン
を殺したと認め、カリフォルニア州が死刑にしなかったので
俺が変わりにやったのだという。
T.Jとレックス殺害日の当日のヘンリーの足取りを聞く。
木曜日にジェーンがクリニックに行く日だと知っていたので
尾行してビーチにいき、そして殺害したのだという。凶器は
どうしたのか?と問うと、何処にでも有るキッチン用のナイフ
だという。それを聞いて凶器の事を知らない様だとし、実行犯
ではない感じだという。

7月3日(土)・ベイ・クリニック
ジェーンがかかりつけだったクリニックの医師・シムキンから
話を聞く。ジェーンは乳がんの薬を飲んでいたが、この前
副作用として幻聴が聞こえる事はあるのかと聞かれたという。
彼女は
口笛が聞こえるのだと語っていたとのこと。

7月7日(水)・中央カリフォルニア女性刑務所
エコーパーク団の一人で受刑者のサリー・リックスと面会する。
ジェーンには出所などせずに医療刑務所に入れば楽に死ねると
話していたという。口笛について尋ねると、エコーパーク団が
暗闇を逃げる際に使っていた合図だという。ジェーンが殺害
される直前のビーチで口笛が鳴っていた事を語ると、恐らく
デニスの仕業だという。ジェーンが改心したことで、裏切るのを
恐れたデニスが殺害させたのではないかと。しかし収監中の
デニスがそんな事が出来るのか。

デニスに直接話を聞きに行くと、デニスは犯行を否定し、俺の
気を惹く為に行った事ではないのかという。
刑務所に送られてくる手紙を管理しているフィッシャーに話を
聞くと、デニスに対するファンレターが毎日凄い量送られてきて
いる事を告げる。ただデニスと直接連絡を取れるのは、兄弟・家族
そして弁護士だけだという。

7月12日(月)・無実を訴える会
7月14日(水)・マウラ・ディロン宅
7月20日(火)・リンウッド郡拘置所
7月26日(月)・マッタウィンスタジオ
7月27日(木)・ハーディン地方検事のオフィス
7月27日(木)・上級裁判

--------------------------------------------------------

かつてカルト教団で11人を殺害した女性・ジェーンが30年ぶり
に出所する。彼女は乳がん治療をしている中で、殺害された
格好だった。
出所して以降、脅迫を受けていた事が分かり、更には彼女自身
幻聴が存在しているのではないかとする中で、彼女と刑務所の
受刑者の関係を調べている内に、新たな容疑者が浮上していく。

なかなか興味深く出来ていて2話目からすっかりこのドラマに
ハマってしまった。
ただそれぞれのキャラクターにハマっているという訳では無く、
ストーリーが投げかける問題やテーマに複雑なものが含まれて
いて、その葛藤が興味深く作って有るのである。

NCIS:LAのように、キャラクター自身が上手くシナリオにも
リンクして来ない限りは、まだまだ本格的にドラマの楽しさを
甘受することは難しいが、それでも題材が興味深くて、この
シナリオだけでも映画が一本取れそうだ。

全ての問題の元凶は舞台となっているカリフォルニア州にある
のか。

冒頭では無実を訴える会の存在が殺人犯を庇っていると感じて
憤りを覚える物があるのだけど、徐々に問題の原因が、警察の
捜査にあり、冤罪を生んだ事で人生が狂わされた人間の物語
であること。
検察としては刑事の保身のために一部事実を隠蔽しようとする
中で、司法取引を持ち出してくる。誰が娘の殺害に関する冤罪の
事実を晴らすのかというディロンの主張はとても複雑な物が有った。

娘は殺していないが、冤罪によって人生で出会うはずもない
一人の女性と刑務所で出会うことで人生は大きく変わってしまっ
た。情状酌量の余地は十分に有ると思うし、殺害するのも仕方が
ないくらいの事をしたという感じだけど、間違えた捜査官たち
には何のお咎めもないという辺りの不条理さを感じることは
出来る。

今回初めてレックスの妻・ケイシーが登場。
この人、意外と登場する機会が少ないのだけど、今回の件で
夫との信頼関係が揺らがなければ良いんだけどね。
結局証言台では何を話そうとしていたのかが気になる。

最終的にはディロンの中の良心を引き出す事によって、自白に
近い形で殺意の立証を行った感じ。
自己防衛ではなく、これまでされた事へのあらゆる不条理な
事態に対する不満感をジェーンにぶつけたものだったけど、
それでも不条理な人生の一部にジェーンが荷担している事実を
考えると、温情をかけて挙げて欲しいと考えてしまうモノが有る
な。
犯罪者は国の金で治療を受けているという点も不条理だし、
生き残った当時4歳の少年・ヘンリーは屋台で売り子をしている
状況だしね。


・Red Hot Chili Peppersの"Venice Queen"

ロサンゼルス市警察
レックス・ウィンターズ (Skeet Ulrich) 刑事、3人の子供の父、妻 ・ケイシー
トマス・TJ・ジャルザルスキー (Corey Stoll) 刑事、ウィンターズの相棒
アーリーン・ゴンザレス (Rachel Ticotin) 警部補、勤続20年のベテ ラン
リカルド・モラレス (Alfred Molina) 地方検事補、メキシコ系移民の父
ジョナ・デッカー (Terrence Howard) "ジョー"、地方検事補、政治的野心も強い
エヴリン・プライス (Regina Hall) 地方検事補、モラレスとコンビ
ローレン・スタントン (Megan Boone) 地方検事補、デッカーのアシス タント
コニー・ルビローサ (Alana De La Garza) 地方検事補、オリジナル版 から異動
ジェリー・ハーディン (Peter Coyote) 地方検事
ミワコ・ニシザワ (Tamlyn Tomita)

ケイシー・ウィンタース (Teri Polo) レックスの妻

ジム・ローマン (Jay Karnes) "無実を訴える会"代表、弁護士
マウク・ディロン (Bonnie Root) 冤罪&復讐殺人被告
デニス・ワトソン (Michael Massee) エコーパーク団・リーダー
サリー・リックス (Dale Dickey) 中央カリフォルニア州女性刑務所・ 受刑者
Dr.ゴールディン (John Prosky) 精神科医、法廷で虐待を証言
マーク・バックリー (John Kapelos) マッタウィンスタジオ、火災検 査官
ヘンリー・フランクリン (Mike Falkow) デービス家の生存者
--- (Jamison Haase) Beach Cop
ヘザー・ベネディクト (Sarah Knowlton) 法律事務所、ジェーン担当
--- (Debra Leigh) Court Clerk
デビッド・グラント (Randy Lowell) 火災検査官
リンダ・ジョーダン (Margot Rose) 看守
アレクシ・シムキン (Lou Saliba) ベイ・クリニックの医師
フィッシャー (Roberto 'Sanz' Sanchez) 看守、手紙を管理
レイチェル・フォレスター (Samantha Sloyan) "無実を訴える会"、法 科大2年生
ジェーン・リー・レイバム (Nancy Youngblut) 被害者、元受刑者
タイラン (Brandon Thomas)
--- (Lisa Moore-Marquez) Receptionist

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system