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Jul. 11, 2011
第22話(9) 名門撲殺死体遺棄 / ウエストウッド Westwood

脚本／Julie Martin 監督／Christine Moore
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ハヴィは地元で妹のマリアがサッカーの練習する姿を見て一緒に
楽しむ。
マリアはUCLAにサッカー奨学金で通う大学生で、ハヴィはそんな
妹を支える兄だった。
マリアには彼氏のエリック・ケントナーが居て幸せな学園生活
を送っているかに思われた。
練習が終わると、選手の一人ケルシーが突然観覧席の下に遺体
が有るのを見つける。

すぐにT.Jらは現場に駆け付ける。
道路から引きずってきた跡が有る。恐らく車で運んできたのだ
ろうという。しかし大学に入るには駐車許可書が居るハズ。
被害者は鈍器で殴られ死亡していた。IDは無く、所持品は
車の鍵、23ドル、ブレスミント、櫛・・・まるでサークルの
キザ野郎みたいだというT.J。ウィンターズは腕のタトゥーに
は"我が民族"と書かれている事を告げ、ラテン系の浮流なのか?
と疑う。
指紋から被害者はハヴェエル・ゴメスだと判明。17歳の時に
窃盗罪と捕まっている人物だった。現在イーストロサンゼルス
に在住。ギャングではないが高校を中退している過去が有る。

ハヴィの両親、母・イネスと父・ホルヘから事情を聞きに行く。
息子は日雇い労働者・肉体労働だったが自立はしていたという。
一度逮捕されたが昔のことで、とても良い子だったという。
ハヴィがUCLAで亡くなっていた事を語ると、妹のマリアがそこ
にサッカーの奨学金で通っているとのこと。彼女はサッカーの
スターであり、それまでの学費はハヴィが支えていたという。

9月13日(月)・ウエストウッドの学生寮・212号室。
マリアの部屋に行くと、恋人のエリックと共にハヴィのことを
聞く。兄が大学に来た理由は分からないとし、最後に遭ったの
は二日前に地元であり、サッカーを一緒に楽しんだと。
エリックはハヴィは最高の兄でありよく遊んでくれたし、試合
にも見に来てくれるのだという。エリックの実家はブレインウ
ッドに有り、父は・ハンガー製造者で決してセレブではないという。
夕べは僕の父とマリアの三人で逢っていたので、ハヴィが
妹に会いに来たというのは考えづらい事だという。

ウィンターズはマリアの室内のガラスが割られている事を知り
尋ねると、酔っ払いが先週割ったものだという。

寮長から窓の件で話を聞くと、すぐに警備にこの事実を知らせて
何が起きたのか事細かくマリアにはメモを取らせていたという。
以前にも室内の壁に落書きが有り、"尻軽"、"娼婦"と書かれていた
事が有るとのこと。彼女は中傷サイト"大学の尻軽女"というサイト
でイジメに遭っているという。

そんな中、ハヴィの車が大学から2ブロック先で発見されたとの
事だった。
めぼしいものは無かったが、サンタモニカの駐車券があること
に気がつく。

検視によると被害者は金曜日の午後8時から11時に死亡している
という。傷口からはホワイトアッシュのトゲがささっていた
という。

中傷サイトを調べるとポルノ画像と合成したマリアの写真が
掲載されていた。それ以外にも3人の女性が祭り上げられて
おり、4人に共通する何かがあるハズだという。すると4人は
教育改正法第9偏違反で大学に不服を申し立てていることが
判明する。女子選手のスポーツ予算が少ないとのことで、
その分男子選手のスポーツ予算が減らされる為に、男子生徒が
行ったものだろうと推察する。
エリックにサイトの事を尋ねると、ハヴィはよく彼女のサッカー
の試合の結果を検索していたのでサイトの存在も知っていた
のではないかという。女子選手の予算で増えると一番被害に
逢うのは野球部だという事を知る。野球のバッドで使用される
木材はホワイトアッシュ材だという。

サイトの運営者から話を聞くと、サイト自体は違法性はないだ
ろうと訴えるが、ウィンターズは犯罪だという。ハヴィの事は
知らないとし、事件の有った日はアルバイトをしていたとの事。
サイトはあくまでジョークだという。先日も黒人の長身の男が
バイト先までマリアの事を聞きに来た人物がいるとし、随分と
マリアのゴシップに興味を持っていたという。バイト先のテレビ
で交通事故の報道をしていた際に、サンタモニカに戻れないと
呟いていたのを聞いたという。確かハヴィの駐車券はサンタモニカ
だった事を思い出す。男は恐らく私立探偵だろうと。

9月18日(土)・ディヴィス探偵事務所・サンタモニカ
9月19日(日)・ザパタ公民館。
9月19日(日)・大学駐車場・ウエストウッド。
11月2日(火)・上級裁判所
12月6日(月)・上級裁判所
12月21日(火)・上級裁判所
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カリフォルニア大・ロサンゼルス校(UCLA)のスポーツグラウン
ドの観客席で男性の遺体が発見される。
殺害されたのは、UCLAにサッカー奨学金で入学したマリアの
兄・ハヴィエル(ハヴィ)で有り、構内に車両を乗り入れられる
のは関係者だけだという事も有り、関係を調べていく。

ネタ的には復讐の連鎖が引き起こした悲劇という感じで、
背景には民族間の差別意識が存在したり、子供・兄弟・家族の
幸せを願うが余りの外部からの過剰な介入が有ったりと、
ありがちな刑事ドラマだという感じはする。

ラテン系アメリカ人の父親役というと、Tony Planaさんが
結構起用されることが多いね。
そんな父・ホルヘを演じているTony Planaは、現在放送中の
「デスパレートな妻たち」ファイナルシーズンに於ける
ギャビーのママ父のアレハンドロ役で目下墓の中で存在感を
発揮しまくりだけど、「アグリー・ベティ」のイグナシオ役
の時にはとても優しい父親像を演じていたよね。ベティの
時には確か不法入国をしたとの事で、移民専門の弁護士が
介在したりしていたけど、やはりロサンゼルスは移民や他民族
で構成されているなと思わせるものがある。

今回担当した検事は、モラレスとプライスだった。
モラレスは設定上同じくメキシコ系移民ということも有るので、
肩入れするだけの理由が有りそうだ。幼少期にはモラレスも
今回の家族と同じボイルハイツ育ちだと語っていたしね。
被害者の腕のタトゥーに"我が民族"と書かれていた事からも、
民族としてのアイデンティティの繋がりは相当強いと思われ、
家族の存在によって兄妹が持ちつ持たれつ、道を外しそうに
なるところも上手く補完し合ってまっとうな道を歩もうとして
いた姿が描かれていた。
モラレスは家に聖母マリア像を飾っていたと語るけど、今回
登場するマリアという娘が家族によって象徴的な存在である
ところも容易に想像ができるところだ。

事件のポイントは正当防衛が認められる状況なのかどうかと
いう状況だった。前回のエピソードである"ロサンゼルス暴動"
に於いても暴動の発端となった事の一つは、警察官が被害者
の黒人に対して、正当防衛を不当に訴えたことから始まった
ものだったけど、そういう背景が有る土地なので、その辺の
主張には相当細かいモノが有るのかなと思わせた。
実際にはマリア自身は正当防衛が認められそうな気がするし、
事件の発端となったハヴィ殺害に於いても、ハヴィという人物
を知らないものにとっては、相手にとってはポケットに
手を入れたとする状況は、銃を取り出す行動にも思えるし、
アメリカならば正当防衛としても認められそうな気がするけど
ね。