Law & Order Los Angeles
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May 2, 2011
第13話(18) 警察官爆破事件 / リシーダ Reseda

脚本/David Matthews 監督/Alex Chapple
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Primarica Bank。
行員の女性・エレンがフードを被った男性に大金を支払って
いるのを見て異変を感じた警備員のマーティンは明細書の提示
を認める。エレンはそれを止めようとするが、男はマーティン
を突き飛ばすと逃走してしまう。エレンは追いかけないで欲し
いとし、息子のトニーが人質にあっているのだと告げる。

すぐにT.Jやモラレスら刑事がやってくる。
5万ドルを用意しろと電話が有り、息子のトニーがダクトテープ
で口を塞がれている写真が送られてきた
のだという。息子は
ラクロスの合宿に行っているハズだが連絡をしたら来ていない
とのこと。最後に遭ったのは昨日の午後で、父親の家で過ごし
ヴェンチェラ通りのバス邸まで送っていったとのこと。
エレンは朝の9時半に息子からのメールで、友達を家に連れて
来ても良いかとする内容が送られてきたという。犯人が銀行を
襲ったのは10時36分であり、誘拐から銀行強盗までの間、
コピー店で写真を撮り印刷して送る事など可能なのか?と疑う。
しかしバス邸からこの銀行まで2km程度しかないことや、
その間にあるコピー店は限られているので、少なくともどの
店で写真をコピーしたのかは分かるのではないかというもの。

近くのコピー店で店員のビジョーから話を聞くと、確かに
フードの男が9時半頃印刷していったという。カード払い
ではなく現金払いだったこと。彼が使用していたというパソコン
を調べると写真のデータを残されていた。しかし男は誘拐した
のではなく、トニーがバス邸に居るところを合成して、
ダクトテープを口に巻かれているように加工したのだろうと
告げる。元々の写真にはギターケースが写っており、母親の
エレンが言っていたラクロスの合宿に行く姿とは異なっていた。

2月26日(土)・アイアディアヒルズ小学校。
トニーは普通に学校にいた。母は土曜日の午前中はバンド活動
していること、そして午後にラクロス部の練習に行くという
事を未だに覚えていないのだという。トニーからバス邸で
写真を撮られなかったか?と問うと
自転車の男が写真を撮って
いった
という。
自転車はマウンテンバイクで、赤のシャーシー
に黒のストライプ
が入って居たものだという。
T.Jはバンド活動は生活の一部だとし、自分はオフスプリングの
前奏をしたことがあるという。
近くの駐車場の映像から、容疑者らしい人物が自転車に乗り
車と衝突している事を知る。自転車は乗り捨てられており、
共犯者が車に乗せていったのか?と疑うが、市営バスに乗った
のだろうという。

2月27日(日)・都市交通局倉庫
リアンドウから150番のバスの忘れ物倉庫に案内してもらう。
すると案の定犯人のものだと思われる自転車が見つかる。
指紋が検出され、スタンリー・ヴォーン(40歳)、前歴2犯で
1994年に銀行強盗で6年服役、2005年に過失致死で2年の懲役に
なっているという。2回目は重罪なのに僅か2年の服役なのか?
と疑問に感じる。スタンリーの住所は
リシーダエンフィールド
3501
なので調べに行く。

警察を大量に率いて家宅捜索しようとするが、大家のセシリア
はドアは壊さないでくれという。昼間スタンリーは大抵居ない
事を告げる。中を開けるともぬけの殻だった。以前見た時に
は足の踏み場もなかったのだとし、レンジで何かを加熱したよ
うな異様な臭いが発生していたという。イカサマ科学者だった
ようだと。家賃を受け取った後、彼は"今のウチに使え、もうすぐ
何の価値も無くなる"と言っていたのだという。
モラレスは壁に日付と番号が書かれていた。LFという文字を見る
とロンドン・フィックス・・・つまりロンドン市場を見ていたの
だろうとし、
金価格を追っていたのだろうという。
そんな中裏庭を調べていたブライアー刑事が突然爆発によって
足を失ってしまう。
爆発処理班のフォーデスによると、PETNというイラクで使われる
爆弾の材料が見つかって居るという。キッチンで合成した
住人が一部を捨てた為にそれを踏んだのではないかという。
99%はホームセンターで入手可能な物質で残りの1%である
可塑剤は入手が難しいのではないかというものだった。

3月3日(水)・ペイロケムサプライ
ホームセンターのギルを尋ねると、
可塑剤は心臓の薬や床材
にも使用されるのだという。彼に販売したが170g程度のもの
でショアA可塑剤というものだという。大勢の人が趣味に使って
いて安全だとするが、警察官の足が吹き飛んで安全な訳が無い
という。一般人には売っていないとするが、彼は紹介先を
くれたのだとし、金取引仲介人の番号で身元を保証すると
言われたのだという。

3月3日(水)・ゴールドオール社
金取引のマニーに話を聞くが顧客データは作成していないとの
こと。スタンリーという男性が確かにイーグル金貨を買って
いったとし、金に詳しい人物だという。日々の相場を調べていた
とし月曜日に来たとのこと。防犯カメラが設置していないこと
から、恐らくここは銀行強盗で得た金の資金洗浄となっている
のだろうとのこと。

そんな中警察無線で再び銀行強盗が発生したとの連絡が入る。
シャーマン通り・ウェスタン信託銀行で前回と同じ手口で
子供を誘拐に見せかけて行員から1万1千ドルを奪ったものだった。
前回強盗直後に金に換金していることを考えると、この金も
すぐに取り替えに来るハズだという。
ルビローサはマニーの元に行くと、捜査に協力しないと査定平
準局に調査に調査させ脱税で刑務所に10年入れると脅す。
モラレスが店で働く中、スタンリーの代理という女性エミリー
がやって来て、金を換金しようとするところを逮捕する。

3月14日(月)・上級裁判所・予審
3月16日(水)・上級裁判所・予審
3月16日(水)・エクスリー地方検事のオフィス
3月17日(木)・上級裁判所・予審


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銀行の行員が不自然な態度を見せて男性に多額の金を渡して
いたことを受けて行員から話を聞くと、子供が誘拐され、
5万ドルを渡さねば殺すと脅されていたという。しかし実際には
子供は誘拐されて居らず、ラクロス部ではなくバンド活動を
していた事が分かる。送られてきた脅迫の写真からの手がかり
そして写真を撮られた少年の供述から容疑者はマウンテンバイク
に乗っていた事が判明し、付近の防犯カメラを調べた所
自転車は駐車場で事故に遭い乗り捨てていた事が判明する。
それを回収して調べた結果、容疑者は前科の有るスタンリー
だと発覚する。

アメリカの持つ三振法に関する不条理さ・矛盾点を描いたもの。
前回の感想(17話「レブスタイリスト」)の中も書いた通り、
このドラマではやたらと後半になって登場キャラクターが
ワンアウト、ツーアウトと語る事が多いが、このためのものな
のかと。昔スターチャンネルで放送していたドラマ「L.A Heat」
でもチェイスとオーガストは、捜査に於いて1・2・3のタイミン
グを大切にしている姿が有ったなと思い出した。検索で調べたけど、誰も
このドラマを取り上げている人が居ない(笑)
http://www.imdb.com/title/tt0115237/

三振法】の詳細に関してはwikiに任せるとして、繰り返させ
る犯罪に対して、初犯よりも二度目の犯罪は倍の量刑を科せられ、
三度目の犯罪は例えどんな形の犯罪であれ、重大犯罪として扱
われてしまうという為に、二度服役した物にとっては、相当な
抑止効果があると思われるが、警察官・検事もまた悪意をもって
この法を活用すると大変なことになるという部分も少なからず
存在している事を描いた。

検事や警察ならば、自分たちが取り逃がした犯罪者が再犯を
犯したことで罪悪感を持つ人は居るかと思う。その罪の意識
を二度目、三度目の法廷の場で整合性を併せるかのようにして
すり合わせすることは法に携わるものとして正当的な行動なの
かの葛藤が起きる。

ハーディンがその責任を一心に被り、検事補のデッカーに
是が非でも終身刑に持ち込めとする姿。

ただハーディンの行動は全く分からないでも無い感情だった。
自転車泥棒で終身刑に処する事が出来るのならば、何故
銀行強盗で懲役刑(たったの懲役15年!)になるのかという辺りが
違和感が有った。
今回の容疑者は相当危険人物だった気がするけど、証拠が出て
こないというのも不自然。そして証拠が出ないままに、この
ドラマは起訴しようとしているパターンが多い気がする。
爆発物の所持に関しては十分彼の敷地内で起きたことなので
起訴出来る気がするんだけど、無理だったのかな。

何と言っても切ないのは、こんな男に出会った恋人のエミリー
かも。
この人こそ三振法の最大の被害者で、検事局も管轄が違えば
思惑も変わり、なんともやりきれないところがあった。

T.Jは刑務所に送られるとする際にウェズリー・スナイプスに
よろしくなと語っていたけど、彼って逮捕されていたのね。

最後は【ミランダ警告(犯罪者の権利)】を告知せずに自供を引き出
した為にエミリーを逮捕する事は出来ないとすることで、
とりあえずは今回のドラマにして唯一の救いだったのかも知れ
ない。

ハーディンが部下からの信頼を失い、モラレスとT.Jが地雷を
踏んでしまった際に二人が信頼を寄せていくという辺り、
刑事が被害者で法律に携わるものが悪みたいな流れがある。
変な意味で法律というのが利用されていくというのが
このドラマの特徴なのか。

ロサンゼルス市警察
レックス・ウィンターズ (Skeet Ulrich) 刑事、3人の子供の父、妻 ・ケイシー
トマス・TJ・ジャルザルスキー (Corey Stoll) 刑事、ウィンターズの 相棒
アーリーン・ゴンザレス (Rachel Ticotin) 警部補、勤続20年のベテラン
リカルド・モラレス (Alfred Molina) 地方検事補、メキシコ系移民の父
ジョナ・デッカー (Terrence Howard) "ジョー"、地方検事補、政治的野心も強い
エヴリン・プライス (Regina Hall) 地方検事補、モラレスとコンビ
ローレン・スタントン (Megan Boone) 地方検事補、デッカーのアシスタント
コニー・ルビローサ (Alana De La Garza) 地方検事補、オリジナル版から異動
ジェリー・ハーディン (Peter Coyote) 地方検事
ミワコ・ニシザワ (Tamlyn Tomita) 検視官
--- (Steven Zirnkilton) Narrator (voice)

エミリー・ワトソン (Michele Nordin) 前科2犯、スタンリーの彼女
リムペット (Matt Malloy) スタンリーの弁護士
ウォルター・エクスレイ (Chris Ellis) 地方検事補
スタンリー・ボーガン (Andrew Rothenberg) 銀行強盗、爆弾、前科2
フォーデス (Chance Kelly) 爆弾処理班
ソニヤ・クルーズ (Jodi Long) 判事、CA州vsスタンリー事件
--- (Sally Kellerman) Landlady
Mr.ギル (Dave Florek) ペトロケムサプライ社・可塑剤を売った
フィンリー (Christine Dunford) エミリーわの弁護士弁護士
マニー (Joel Brooks) ゴールドオール社
--- (John Pleshette) Judge
エレン (Casey McCarthy) Primarica Bank行員、トニーの母
--- (Mark Craig) S.B. Sheriff's Deputy
--- (Elliot Goldwag) Customer
--- (Stacy Hall) Guard
トニー (Brady Hender) 誘拐されたと思わされた小学生
リアンドラ (Karen McClain) 都市交通局の職員・自転車ゲッツ
--- (Taylor McKinney) Teenage Boy
ビジョー (Molly Morgan) 写真をコピー
--- (Casey Pieretti) Male Uni Briar
レイチェル (Rachel Quaintance) KNBC Reporter
--- (Laura Richardson) Court Clerk
ダイエットリッチ (Laimarie Serrano) 刑事
--- (Taylor McKinney IV) Teenage Boy
--- (Dawn Michaels) Officer Briar's Therapist
--- (Rachel Paquin) Asst. District Attorney

セシリア () 大家
エイヤース ()
ヘンレン () サンバーナディーノ郡警察
エクスリー () サンバーナディーノ郡検事

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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