Law & Order Los Angeles
Law & Order LA

http://www.law-and-order.jp/la/
http://en.wikipedia.org/wiki/Law_%26_Order
http://www.tv-tokyo.co.jp/law-and-order-la/




 

May 9, 2011
第14話(19) 美人女子大生遺棄 / ラニヨンキャニオン  
Runyon Canyon

脚本/Michael S. Chernuchin 監督/Roger Young
--------------------------------------------------------
大学の講義中、ベス・ギャレットはメールを受ける。
"準備完了!!! (We R on!!!)"と書かれていたものだった。
しかし翌日ベスは早朝に
マルホランドのドッグパーク付近で遺体
として発見される。

検死官のニシザワによると、被害者は10歳代後半女性でIDは無
く、
点状出血の跡から死因は絞殺だろうという。首には二カ所
のアザがあり、2組の手の跡があるという。
レイプの可能性と
軽い拷問の跡
があるとし、皮膚を見るとロウによる第一度熱傷
が見られるとのこと。ジャスミンの香りのロウだという。また
被害者の腕には
KKP(女子学生クラブ)のタトゥーが彫られていた。

学生クラブで責任者のシルヴィ・レスターから話を聞くと、
彼女はベスだという。とても良い子で、医学進学の過程で
一緒になり、真っ先に学生クラブに勧誘したという。とてもマ
ジメな子で勉強ばかりしていたと。昨夜の8時に一緒に図書館に
勉強に行ったが、彼女とはそこで別れて私は先に帰ったという。

被害者の部屋を調べると、修道女タイプの真面目そうな子だ
ったが、引き出しからはTバッグの真っ赤な下着が見つかる。
息抜きをしているという事なのかというT.Jに対して、私の
娘はそんな事はしていないとして、モラレスは全否定する。

ベスの両親に署に来てもらい話を聞く。
しかし恋人のことについては何もきいていないとのこと。
母は娘が私のことをフエイスブックの友達から外したのだと
いう。とても純粋な子だったといし、本の虫で恋とか遊びとは
無縁だったとのこと。

検視官・ニシザワによると膣内出血が見られること。
性的虐待の可能性が有り精液は見つかって居ないという。右足
にガラス片が付着しそこから麻薬が検出されているという。
またアルコールも検出されていた。カラス片は薬物の吸引パイプ
ではないか?という。

そんな中、事件前の4時20分頃、シルヴィ・レスターからベス
宛にメールが届いているという。

3月2日(木)・ロサンゼルス大学・生化学実験室
シルヴィから何故ベスにメールしたのか尋ねると、図書館で
勉強しようという意味で送ったものだという。恋人の話は
聞いたことが無いという彼女。ベスとは23時まで図書館にい
たが、ベスはプールに泳ぎに行ったようだという。
T.Jたちはプールにいくと、利用者記録を調べるが、ベスが
来た様子はなく、最後に来たのは火曜日の朝7時28分、その前
は月曜の朝10時14分だと分かる。ベスの記録を調べると、
ベスの後に必ずプールに来ている男性・ジェシー・ベックマン
という記録が有る事が分かる。

ジェシーの元に行き話を聞く。
彼は法科大学院を志望している学生であり、室内には合衆国憲法
"ノウエク&ロトゥンダ"の本が有り、噛みタバコや蝋燭がある事を
知る。元検事だったモラレスは
事実推定則の原則は分かるだろう
とし、何故ベスの後に毎回プールに行っているのか尋ねる。1度
ならばジェシーの言うとおり偶然で済ませるが5回も彼女と入れ
違いでプールを利用しているのは偶然とは言わないのだ指摘する。
ストーカーではないのかとするが彼はそれを否定すると、彼女で
あるシルヴィの様子が変だったので浮気を疑っていたのだとし、
ベスに相談していただけだという。
夕べのアリバイを聞くとバスケットボールを見に行っていたとの
事で半券もあるとの事だった。

3月2日(木)・ロジャー・ダーデンのアパート
夕べのバスケットの試合の件でロジャーに話を聞きに行く。
するとアリゾナ戦だったので誰もが行っていた試合だという。
自分は現在長期休暇中で慢性疲労症なのだという。
T.Jは当日のゲームの事を尋ねるが、現場にいなかったことが
すぐに分かる。試合ではハーフタイムで監督が退場している
のにそれを知らなかったのである。ジェシーの事を庇っている
のかそれとも共犯なのではないかと疑う。

3月14日(月)・上級裁判所・予審
5月3日(火)・ニコルズ・キャニオン・ドッグパーク
5月5日(木)・上級裁判所

--------------------------------------------------------

ロサンゼルス大学の女子生徒の一人・ベスが絞殺されて発見
される。遺体の状態からレイプの可能性と軽い拷問の可能性
が示唆され、彼女が所属していた女子学生クラブの生徒や
その関係者から事情を聞いていく。事件には二人の男子生徒
の関与が疑われる中で、ベスと懇親にしていたジェシーが
二人の男子生徒を操っていて、表の優等生の顔とは別の
異常性愛者の疑いが出てくる。

大学生としてはありがちなハメを外したことがきっかけで
被害者を出してしまったというもの。
直接的に殺害したのではなかったけれど、被害者の両親は、
異常な性的嗜好で、娘を引き込んだとするジェシーのことに
強く恨みを抱いていた様で、デッカーに対してもあの冷静沈着
で法廷でも何の顔色も変えないジェシーを有罪に導き
顔色を変えるのを見たいとしていたけど、結果的には別の
異常者によって殺害されていた事が判明し、気持ちとしても
宙ぶらりんな事件ではある。

犯人が見つかったのだから、被害者としても検察としても
一つの区切りになると思うので、最後にデッカーに対して見せ
た被害者両親の態度には、ちょっぴり違和感を覚えたけど、
出会う人によって運命が決められてしまうというのちょっぴり
悲しい事件だった。そういう意味では初めて子供が人と出会う
のは両親であり、そんな両親を選べないとするのもまた運命
であり皮肉でも有るのかなと思う。

ドラマとしては親子関係がテーマとして存在していたのだろう
か。特に異性の親子関係にスポットが当たった感じで、
今回の被疑者である男性は、母親からの我が儘に振り回され
精神的な異常を来してしまった感じだし、今回のジェシーと
いう優等生もまたウィスコンシン州時代には非の打ち所
のない子供だったけれど、遊びを知らずに生きてきた為に
大学生になって弾けた結果がこれだったという感じで、女性
が男性を操る構図というのが二つのケースを通して見られた。

男性が思い描いている女性像というものが裁判に於いて心証に
影響するものがあったけど、被告側弁護士は、その偏見を
指摘していたようだったけど、性的犯罪に於いては寧ろ男性側
が加害者になるケースが圧倒的に多い為に、偏見や先入観と
してみれば、女性の性癖だけが偏見に見られるというのも違和感
は有ったかも。

モラレスが今回自分の娘に限って・・・とばかりに必死になる
姿が有った。真っ赤なTバッグの下着など絶対にはいていない
と否定していたのが印象的。

いつもは冷静なデッカーも今回は先入観なり拘りが度を超えて
いた部分も有った。途中で容疑者が捜査線上に挙がった際には
ここで起訴を取り下げてしまうと一事不再理によって再起訴が
出来ない為に押し切ろうとしていたけど、いずれにせよ
物証が少ないのが原因なのかな。"認識ではなく事実が指して
するんだ"とルビローサとの見解の違いが現れていたし、
ゴンザレスはデッカーに対して、ジェシーは罪を犯していない
とするように、子供に対する視線は女性親の方が正確に理解
しているというオチに繋がっていた感じだった。

まぁゴンザレスにしても、デッカーにしても、被害者家族と
接するのか容疑者家族と接するのかの違いによって、感情移入
の仕方が違っただけって感じにも見えたけどね。

マルホランドのドッグパークで遺体が発見されたけど、
カリフォルニア州が舞台のドラマにはよくマルホランドという
地名が出てくる。クローザー」「ビバヒル」「NCIS:LA
CHUCK
などなど。昔鬼才デビッド・リンチ監督が映画化
した「マルホランド・ドライブ」なんてのも有ったけど、
まるでグランドキャニオンみたいな広大な自然の土地だった
なぁ。

海外ドラマ・映画好きの人ならば、ロサンゼルスの地図を見る
だけである意味聞いた事のある土地ばかりで見ていて楽しいかも
知れない。

ロサンゼルス市警察
レックス・ウィンターズ (Skeet Ulrich) 刑事、3人の子供の父、妻 ・ケイシー
トマス・TJ・ジャルザルスキー (Corey Stoll) 刑事、ウィンターズの相棒
アーリーン・ゴンザレス (Rachel Ticotin) 警部補、勤続20年のベテラン
リカルド・モラレス (Alfred Molina) 地方検事補、メキシコ系移民の父
ジョナ・デッカー (Terrence Howard) "ジョー"、地方検事補、政治的野心も強い
エヴリン・プライス (Regina Hall) 地方検事補、モラレスとコンビ
ローレン・スタントン (Megan Boone) 地方検事補、デッカーのアシスタント
コニー・ルビローサ (Alana De La Garza) 地方検事補、オリジナル

から異動
ジェリー・ハーディン (Peter Coyote) 地方検事
ミワコ・ニシザワ (Tamlyn Tomita) 検視官
--- (Steven Zirnkilton) Narrator (voice)

シルヴィ・レスター (Rachel DiPillo) 大学生・優等生??
ジェシー・ベックマン (Luke Kleintank) シルヴィの彼氏
ロジャー・ダービー (Scott Michael Foster) ジェシーの悪友
フランクリン・シトロン (Reed Diamond) シルヴィの弁護士
トレバー・キャノン (Rand Holdren) 保護観察
デル・グレゴリー (Ahmed Best) 弁護士
メアリー・ギャネット (Andi Carnick) ベスの母
--- (Cindy Chiu) Coed on Phone
ブラッド・ハリス (Chris Cordone)
モウラ (Abigail Culwell)
ハル・レスター (Dale Duko) シルヴィの父
シーラ・レスター (Elizabeth Sampson) シルヴィの母、無実を信じ

リンダ (Missy Hargraves) 犬の散歩、目撃者情報
フィオナ (Kelly Huddleston)
メラニー・パトーソン (Lily Kershaw) シルヴィの高校時代親友
--- (Joe Lorenzo) Security Guard
ギルバート (Fred Koehler) SID Tech
テディ (Bryan Krasner)
--- (Henry Monfries) Male Student
ベス・ギャレット (Jillian Nelson) 被害者、学生
ミルトン・バーバー (Kevin Rock) 判事

ダン・ギャレット (Michael Spound) ベスの父
ジニー・ジョンストン (Maria Cristina Heller)
ジョン・メルヴィン (Christopher Grove) 教授
--- (Rachel Paquin) Asst. District Attorney

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system